Webマーケティング2021.03.30
目次
顧客が増えてきたり、顧客と深い関係を築きたいと考えている企業にとって有効な施策がメールマーケティングです。
しかし、ツールを利用しない場合は一人一人にメールを送るなど作業量が多い上に、送ったメールの効果を測定できず、効果的なメールマーケティングにするための改善を上手く行うことができません。
メールマーケティングツールを利用すると、メール作成の効率化だけでなく、メルマガの成果や効果を測れるなど、PDCAを回す環境を整えられます。
有料メールマーケティングツールのメリット
まぐまぐなどの無料のツールでは、メールアドレスを登録しているユーザに対して一斉配信を行なえますが、それ以外の機能はほとんどありません。また、メールの文面に広告が表示されます。
有料のメールマーケティングツールでは購読者のリストを管理、分析でき、購読者の属性を把握して、それぞれに合ったメールを配信することができます。名前を文面に入れたり、購入履歴や利用履歴を考慮して送ることで効果が高まります。
有料メールマーケティングツールの基本機能
メール配信機能
メール配信機能には、大量のメールを配信するだけではなく、様々な機能が備わっています。一斉配信やステップメール、独自ドメイン、名前差込機能、予約時刻配信、記念日メール、ターゲット配信などがあります。
分析機能
メールが開封された時間帯や開封率、メール本文で紹介したURLのクリック率、さらに購入までに至ったコンバージョン率などを計測することができます。アクセス解析をすることで、今後の配信時間やメール本文内容の改善などを検討するデータとして利用できます。
読者登録(解約)数の推移なども測定できます。
その他の機能
オンラインアンケート機能やソーシャルメディアとの連携、アプリとの連携などがあります。
9つのメールマーケティングツールの比較
まずは安い料金でメールマーケティングを試したい場合はこのツール
「さぶみっと!メール配信」や「Benchmark Email」は、必要な機能は網羅されており、かつ価格帯も、初期費用はかからず、月額1,000円前後で活用できる点で、非常に優れています。一度使って効果をみて、よりグレードの高いプランに変更していくこともできます。
メールマーケティングツールは、月間配信数や、登録可能メールアドレス数によって料金が変わります。
月間配信数や登録したいメールアドレス数が多い場合には、「さぶみっと!メール配信」や「Benchmark Email」と比較すると機能は減りますが、無制限であったり上限が高く比較的低価格な「ワイメール」や「アクセスメール」を検討すると良いでしょう。
価格は上がるものの、豊富な分析機能を持ち、月間配信数が無制限の「Betrend」もおすすめ。
配信時間によって、コストダウンが可能なツール
mailupは他のツールと料金形態が異なり、配信時間によって料金が変化する。配信数の課金ではないため、大量に配信するものの、配信時間がかかっても問題無い場合には他のツールよりもはるかに安く利用できる。
多言語展開(海外向け配信)したい場合はこのツール
「WEBCAS e-mail」は、日本語以外に、他国の言語にも対応可能しており、日本語の配信だけでなく外国語の配信を行ないたい場合に特に有用なツールです。
顧客管理も含めて利用する場合におすすめのツール
顧客管理や顧客対応も含めた場合は、Synergy!がおすすめ。他のツールは、メールマーケティングのうち、メール配信と分析に特化しているツールが多いですが、顧客管理とメールマーケティングのツールを統一することで、効率的な運用が可能になります。
メール解析で顧客数アップを狙えるツール
「MailSonar」はメール配信を行うだけで送信先の行動を解析してくれるツールです。解析で分かる情報はURLのクリック率、観覧時間、観覧したページなどになります。これらの情報を元に「優良見込み客」を見つけることができ、さらに見込み客がどのような情報に興味があるのかを知ることもできます。
MailSonarを活用することで見込み客のニーズに合わせて効率の良い営業が行えるようになります。そのおかげで営業コストや時間の節約をすることができます。コストダウン、売り上げアップを目指したい企業の強い味方となってくれるでしょう。
配信数、もしくは読者数によって料金プランが選べるツール
クラウド型メール配信サービスの「コンビーズメールプラス」は大量の顧客を抱えている企業におすすめのツールです。通常コースと複数店舗コースが用意されていますが、まずは通常コースから紹介していきます。
「通常コース」は月々のメール配信数によって料金プランが変動します。例えば月々の配信数が20,000通以内の場合、月基本使用料は2,300円となっています。月間無料配信数を超えてしまった場合は超過配信料が必要となります。
「複数店舗コース」は読者数により料金プランが変動していきます。読者数が1,000以下の場合は月額3,900円という低コストで利用可能、配信できる最大の読者数は100,000人となっています。通常コースとは異なり読者数によって利用料金が決まるのでメール配信数は無制限となっています。つまり月に何度メールを配信しても料金は一律です。
なおどちらのコースもイベントメール作成や解析はオプションとして付けることができるので、必要に応じて追加していくのが良いかもしれません。
自然なメール配信が可能なツール
メール配信の弱点は顧客の生活スタイルが1人1人異なることです。不自然なタイミングで送られてくる営業メールは時としては逆効果になる恐れがあります。そこでおすすめしたいツールが「ナチュラルメール」です。ナチュナルメールはあらかじめ設定したシナリオに沿って自然なタイミングでメールを送信することが可能となっています。
1人1人に向けて書かれたメールのような印象を与えることが可能なので、売り上げアップに繋がりやすいのが利点です。購入後のお客様に対して1週間後、1ヵ月後と自動メールを送ることもできるのでリピーター獲得にも効果が期待できます。
簡単に数千万規模の一斉メールが送れるツール
「Cuenote FC」は簡単な作業で数千万規模の一斉メール配信を実現できます。メール配信に必要な機能が一通り揃っています。また使い方がシンプルなので誰がやってもミスが少なく、初めてメールマーケティングツールを利用する場合にも安心です。すでに900社以上の企業が導入しているのも安心材料でしょう。
すぐに利用できるASP・SaaS型と自社で運営していくオンプレミス型ライセンスの2種類を用意しています。ASP・SaaS型なら月額5,000円から利用が可能です。
メールマーケティングの先には「マーケティングオートメーション」がある
今回紹介したツールはメールマーケティングの中でも、メルマガ配信を主としているツールです。
メールマーケティングをさらに進めて行くと、顧客一人一人に対して最適なコンテンツを最適なタイミングで提供することの重要性に直面します。しかし、多くの顧客それぞれに対して、人力で素早くコミュニケーションを実行するのは不可能です。
そうなった場合に、業務をシナリオ化して自動化する「マーケティングオートメーション」が重要となります。
本格的にマーケティングオートメーションを実施するなら
マーケティングオートメーションについては、また別の記事にて詳しくご紹介します。
まとめ
メールマーケティングツールは、月間配信数や、登録可能メールアドレス数によって月額料金が変わります。多言語対応や、ECサイトに特化しているなどの特徴をもったツールではそれに応じて月額料金が上がります。
まずは、試しに使ってみたいという場合は、基本的な機能は搭載されていて、低価格からのプランがあるツールがお薦めです。
ソーシャルメディアマーケティングなど新しいマーケティング手法に意識がいってしまいがちですが、今でも有効で低コストからスタートできるメールマーケティング、始めてみてはいかがでしょうか。