CMSを作るにはどんな作業が必要?CMS構築の4つのステップ

CMSを作るにはどんな作業が必要?CMS構築の4つのステップ

Webマーケティング2021.03.31

目次


WebサイトをCMSで構築することにより、運用面の効率化や生産性の向上につながります。しかし、具体的な作業手順を理解しないまま構築に着手すると、余計なコストや労力がかかる場合があります。


今回はそんなときに役立つ、CMS構築前の4つのステップ、CMS構築時に気をつけたいことをまとめました。


CMS構築の4つの作業ステップ


1. 要件定義


・ヒアリング


CMS構築におけるヒアリングとは、コンテンツを制作している各部門の現状を把握することを指します。


Webサイトにコンテンツを公開するまでの一連の流れを把握することに加え、コンテンツ制作者・Webページ制作者・コンテンツ公開の承認権限を持つ担当者などのコンテンツの管理体制まで把握することが大切です。


・プランニング


CMS構築におけるプランニングとは、Webの方向性や目標・コンテンツ管理のポイント・効果測定方法・スケジュールなどを明確にすることを指します。


特に多くの部門が関係する場合、プランニングの役割は重要です。


・費用の見積もり


プランニングした内容をもとにCMS構築にかかる費用の見積もりを行ないます。


必要なページ数などに応じて適切な金額を算出しておくことが大切です。


CMS構築を行う場合には、初期費用として初期手数料・ライセンス費用・構築費用などがかかります。


また、構築後には、運用費として保守費用・サポート費用・利用費用などがかかるため、事前にその分も見積もっておく必要があります。


2. サイトデザインの設計


・サイト構成設計


サイト構成設計とは、ナビゲーション・コンテンツ・サイドバーなどの共通部分や、トップページ・カテゴリーページ・詳細ページなどを設計することを指します。


CMSでサイト構築を行うことにより、自動的にナビゲーションを生成することができます。それによってナビゲーションを管理する労力が減り、コンテンツ制作に注力しやすくなります。


・ディレクトリ設計


ディレクトリとは、ファイルやコンテンツを分類・整理 するための保管場所のことを指します。


ディレクトリ設計とは、コンテンツをテーマごとにまとめたり、コンテンツの階層構造を整理したり、コンテンツの保管場所を推測しやすいURLを設定したりすることを指します。


それによってユーザの利便性向上につながるのはもちろん、WebサイトのSEO対策にもつながります。


・ページデザイン設計


ページデザイン設計とは、Webサイトのコンセプトやイメージがより伝わりやすくなるようなページデザインを行うことを指します。


具体的には、配色・フォントサイズ・行間・アイコンなどをサイトのコンセプトや雰囲気に相応しいデザインになるように設計します。


・テンプレート設計


CMS構築におけるテンプレートとは、コンテンツを制作する際、誰でも一定のルールに沿って簡単にページを作れるようにテンプレート化することを指します。


3. 制作・組込


・コーディング


コーディングとは、プログラミング言語を使ってプログラムのソースコードを記述する作業を指します。


仕様書に書かれている内容通りにWebサイトを動作させるため、必要なソースコードを作成します。


例えば、HTMLのマークアップ・CSSの設定・レスポンシブデザイン設計などの作業が挙げられます。


・CMS組込


CMS組込とは、必要な機能をWebサイトに導入する作業を指します。


例えば、コンテンツの登録・編集権限や承認権限の設定・ワークフローの登録・配信設定などが挙げられます。ECサイトであれば、商品登録・カート・決済・顧客管理機能などが挙げられます。


4.公開・運用


・テスト


CMS構築完了後、Webサイトが正常に動作しているかを確認するためにテストを行ないます。


テスト期間の長さは、サイトの規模や内容に応じて決めておきます。


・効果測定


運用ではCMS構築の効果測定を行います。


CMS構築による効果を検証するとともに、不便な点や使いづらい点などの改善に役立てます。


CMS構築時に気をつけたい3つの注意点


1. 無料のCMSでは、使える機能に制限がある場合も


無料で利用できるCMSでは、無料で使える機能に制限があることも多いため、注意が必要です。


例えば、ビジュアルデザインの変更ができなかったり、その拡張機能が使えなかったり、ドメインの変更ができなかったりすることなどが挙げられます。


CMSを導入する前の要件定義の段階で、事前に自社のサイトの管理に必要な作業や機能を検討しておくことが大切です。


2. 構築に必要なコストを正確に見積もる


CMS構築にかかる費用では、ツールやソフトウェアの費用だけでなく、構築時にセットアップする人件費や、サイトのデザインに要する人件費などももちろん必要となります。既にあるWebサイトをCMSでの管理に切り替える場合でも、既存のサイトをCMSで管理できるように、流しこむ作業が発生します。


CMSで構築を行う際は、ツールやソフトウェアの費用だけでなく、構築に必要な人件費なども含めてコストを見積もることが大切です。


3. 自社の状況に合った適切なサーバを選択する


CMSで構築を行う場合、Webサイトが動作するためのサーバを選択する必要があります。


サーバの選択を誤った場合、「CMSの動作する条件・基準を満たせない」「将来のCMSのバージョンアップ・新しい機能の追加を行いにくい」「ハッキング被害に合いやすくなる」などのリスクを抱えてしまう可能性があります。


サーバの種類には、レンタルサーバ・VPSサーバ・クラウド型サーバなどがあり、自社のサイトの規模や特性、セキュリティレベルに応じて適切なサーバを選択することが重要です。


まとめ


今回はCMS構築を行う際の流れと、注意したいポイントについて紹介しました。


実際の構築作業の手順や流れ、陥りやすい注意点を知っておくことで、自社に最適なCMSの導入を行いましょう。