ECサイト制作時に知っておくべき、画像加工の6つのポイント

ECサイト制作時に知っておくべき、画像加工の6つのポイント

Webマーケティング2021.03.31

目次


一昔前と違い、ECサイトを立ち上げるときの技術的なハードルはずいぶん下がってきました。Web制作会社に依頼することなく、自分でフリーのサービスなどを使いながらある程度見栄えのするECサイトを作ることも可能となっています。


一方、多くのECサイト運営者が悩むのは、フォトショップやイラストレーターといった「画像加工スキル」の壁。「小ぎれいなバナーを作りたい」「魅力的な商品写真を掲載したい」と考えてはいるけれど、画像加工ソフトを使ったことがなくどうすればいいのかわからない......という方は多いのではないでしょうか。


でも、いくつかのポイントを押さえておけばECサイトで使用する画像の加工はさほど難しいものではありません。今回の記事ではそのポイントについて紹介します。


画像加工は意外に簡単


最近はデジタル一眼レフカメラも比較的安価に手に入るようになり、ネットショップの運営者が自ら商品を撮影してECサイトに載せることも珍しくなりました。しかし、画像加工については未だに「プロのデザイナーの仕事」というイメージが強く、「特別な勉強をした人でなければ画像加工ソフトは使いこなせない」といった苦手意識を持つ人も多いようです。


また、画像加工ソフトとしての代表格といえばフォトショップとイラストレーターですが、これらのソフトを購入するのにはそれなりのコストがかかる。プロ用の高度な機能を備えたこれらのソフトを購入する必要があるのかどうかさえ、判断するのが難しいところです。


しかし、結論から先にいうと、ECサイトで使う画像を作る際にプロデザイナーのような高度なスキルや知識は必ずしも必要ありません。フォトショップがあれば便利ですが、コストを押さえたければ無料のクラウドアプリなどで代替することも可能です。というのも、ECサイト制作において最低限必要な画像加工機能はせいぜい10種類。アート作品のような画像を作るのは難しいかもしれませんが、月商1,000万円レベルの「きちんとしたクオリティのECサイト」なら、特別なデザインの勉強をしたことがない人でも作ることができます。


では、具体的にどのような機能を押さえておけばきれいな画像を作れるのでしょうか? 特に頻繁に使う6つの機能について説明します。


ECサイト制作における画像加工ポイント(1) 明るさを調整する


素人が撮影した写真は、どうしても暗く写りがち。そのままネットに載せてしまうと、せっかくの商品も台無しになってしまいます。撮影時に露出を適正に調節すればこれを防げるのですが、仮に暗く写ったとしても心配はいりません。画像加工ソフトで明度を調整すれば、簡単に明るい写真にすることができます。


ECサイト制作時における画像加工ポイント(2) シャープをかける


シャープとは、画像の輪郭をくっきりと強調する機能のこと。撮影する際にピントがずれてしまったり、手ぶれでぼんやりした写真になってしまったりした場合、シャープ機能を使えばある程度鮮明な画像に修正できます。


ECサイト制作時における画像加工ポイント(3) 画像を切る


画像を適切なサイズに切り取ることを「トリミング」ともいいます。多くの場合撮影した画像には余白が多く残っているので、必要な部分だけ切り取り、縦横の比率もサイトに合わせて変更します。写真の構図を整えたり、複数の画像を組み合わせてひとつの画像を作ったりするときにこの機能が必要となります。


ECサイト制作時における画像加工ポイント(4) 画像を組み合わせる


大きな商品写真を1枚どんと載せるのもインパクトがありますが、1商品をいろんな角度から撮影した画像を組み合わせたり、色違いの商品を並べたりと、「複数の画像を組み合わせた画像」も華やかな印象をユーザーに与えることができます。こうした画像を作る際に使うのが、「画像を組み合わせる」機能です。画像ソフト上では、「1枚の空白のキャンバスを開き、そこに切り取った画像を組み合わせる」という操作を行います。慣れないと難しそうに見えますが、案外簡単です。


ECサイト制作時における画像加工ポイント(5) 境界線を描く


画像を目立たせたいときにぜひ活用したいのが、「境界線を描く」機能を使って画像に外枠をつけること。もちろん外枠の太さや色も自由に変えることができるので、サイト全体のレイアウトや商品のイメージに合わせて選ぶとよいでしょう。


ECサイト制作時における画像加工ポイント(6) 文字(テキスト)を入れる


画像の中に文字を入れると、写真の説明ができるだけでなく、キャッチコピーなどを使って印象的な広告写真を作ることもできます。文字の色やサイズ、フォントなども自由に変更できますので、商品のイメージに合わせておしゃれなテキストを作りましょう。


撮影スキルも磨いてみよう


画像加工については以上ですが、合わせて知っておきたいのがやはり「きれいな写真を撮る方法」。きれいな写真が撮れていればその後の画像加工も楽になりますし、商品の印象も格段に上がります。


撮影上達の手段はいろいろありますが、一番の近道はやはりプロに習うこと。特におすすめなのは中小企業基盤整備機構がEC運営者向けに開催しているセミナー。国が開催しているので参加費は無料です。写真撮影に関する講座が開かれることもあるので、こまめにチェックしてみてください。


まとめ


いかがでしたか? 画像加工に必要なスキルは意外に多くないということが、おわかりいただけたのではないかと思います。とはいえ、やはりどんなスキルも「習うより慣れよ」。今回お伝えした6つのポイントを念頭に置きながら何度も繰り返し画像加工を試してみてください。そうすれば、みるみるうちにあなたのECサイトはおしゃれに変わっていくと思います!