お役立ち情報2022.02.02
目次
2021年からソフトバンクを含め各キャリアが提供を始めている「eSIM」ですが、簡単に説明すると、携帯電話事業者が加入者を識別するための情報が記録されたSIMの次世代規格となります。
今回は改めてeSIMとは何か、そのメリット・デメリットを詳しく紹介していきます。
◇ 「eSIM」とは
「eSIM」とは「embedded Subscriber Identity Module」の略称です。
あらかじめ部品として端末内に組み込みされ(=embedded)ているモジュールで、組み込み型のSIMのことを指します。
通常のSIMは通信を利用する際に端末にSIMカードを挿入する必要があるのに対し、eSIMは端末内に組み込まれた部品であるため抜き差しする必要がありません。
SIMカードの挿入といった手間が不要で手続きもオンライン上で簡単に行えるなど、従来のSIMよりもスマートなSIMとして注目されています。
◇ eSIMのメリットとは?
eSIMのメリットは、利用者が望むタイミングと場所で契約と設定を自分自身で行えることです。
通信事業者が提供するアプリやウェブサイトから通信プランを契約することで、その場ですぐに通信プランを使えるようになります。
手続きがオンライン上で完結でできるため、従来は海外渡航者などが利用するプリペイド型の携帯電話で利用されることが多かったのですが、昨今は「LINEMO」などオンライン専用ブランドが扱う端末がeSIM対応になっています。
「eKYC」というオンラインにて本人認証可能な仕組みの登場により、オンラインサイト上で順に操作すれば自宅や出先で契約を完了させることができるようになりました。
店頭でのサポートを省いたことで、安価な月額料金で利用可能な通信プランであることも魅力の一つですね。
さらに、デュアルSIM対応のスマホであれば普段セットしているSIMカードのほかに、eSIMでもう一つの通信プランを契約して同時に利用することも可能です。
デュアルSIMとは1台のスマホに2枚のSIMカードを挿入して、通信の使い分けができる機能のことです。
現在はあまり海外に行く機会がないと思いますが、eSIMは海外渡航の際に非常に便利です。
従来のSIMでは物理的なSIMカードを海外でレンタルor購入するか、国内であらかじめ海外対応プランのSIMカードを購入したりする必要があったのですが、取り扱いに制限があったり端末とSIMカードの相性に問題があったりと、スムーズにいかないことも多々ありました。
私も海外渡航のお客さまからよく適応可否のお問い合わせをいただくことがありましたが、ご満足いくご回答ができなかったこともありました…(汗)
eSIMであれば利用手続きは全てオンラインで完結しスムーズですし、端末とSIMカードの相性などを考える必要もなく、海外でも快適にデータ通信を行うことができます。
◇ eSIMプランのデメリットとは?
圧倒的なメリットを持つeSIMですが、どんなデメリットがあるのでしょうか?
まず、手続きが基本オンライン申し込みになっているため、店頭での手続きに慣れている人にとっては難しく感じる恐れがあります。
オンラインで完結する、というのは大きなメリットでもあるのですが、手順を理解できる程度のITリテラシーが求められるという点ではデメリットの1つとなるかもしれません。
また、eSIM向けの通信プランは頻繁に機種変更をする方は注意が必要です。従来の物理的なSIMカードの場合は古い端末から新しい端末へSIMカードを挿し替えるのみで手続きが完了できていましたが、eSIMでは機種変更をする際に「SIMの再発行手続き」が必要になるため、手順が少し複雑になって迷ってしまうかもしれません。
なお、eSIMはオンライン上で開通手続きを行うためネット環境を用意する必要があります。家族や知り合いのスマホを利用してテザリングしてもらったり、ポケットWi-Fiを利用するなど様々な選択肢がありますが、ネット環境がないとeSIMの開通手続きができないため予め準備をしておくことを忘れないでくださいね!
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さて、今回はeSIMのメリットとデメリットを中心に紹介してきました。
現在、iPhoneシリーズでは、XS/XS Max/XR以降のモデルが、iPhone SE(第2世代)も含めてeSIM対応しています。
Androidでは、Google Pixelシリーズの「Pixel 4」以降が日本版でもeSIMをサポートしています。
ソフトバンクでeSIM動作を確認している機種はこちらからご確認可能です。
https://www.softbank.jp/mobile/products/sim/esim-device/
AndroidですとeSIM対応機種はまだまだ少ないですが、最近はタブレットやPCなどにもeSIM対応の機種が増えてきました。
オンライン上ですぐにプラン変更ができるeSIM。
接触を避ける新しい生活様式も相まって今後さらにeSIM対応の機種が増えていきそうですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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