Web解析2021.03.30
目次
「Googleアナリティクスを導入することになったがどのように使えばいいのかわからない」
「Googleアナリティクスって何ができるの?」
上記のように考える企業のWebサイト担当者の方もいらっしゃるでしょう。
今回の記事ではGoogleアナリティクスの使い方について解説します。初心者の方でもわかりやすく学べるようになっているので、是非参考にしてください。
Googleアナリティクスの使い方(5つの基本メニュー)
Googleアナリティクスには、基本メニューとして「リアルタイム」「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」の5つが存在します。それぞれの使い方や特徴について理解すると、より使いやすくなるでしょう。
Googleアナリティクスの5つの基本メニューは、下記の形になっています。
- リアルタイム
自社サイトの状況をリアルタイムで確認できる。
現在自社サイトにどれくらいユーザーが訪問しているかわかるので非常に便利。 - ユーザー
期間内に訪問したユーザー数を把握できる。
グラフで確認できるので視認性も高い。 - 集客
ユーザーが自社サイトにどのように訪問したのかが分かる。
細かい経路も確認できる。 - 行動
サイトが訪問された数や、直帰率など細かい項目を確認できる。 - コンバージョン
商品の購入や問い合わせの完了など、Webサイトの目標となる数値であるコンバージョンが確認できる。
コンバージョンに至るページ変遷もわかるので非常に便利。
Googleアナリティクスの5つの基本メニューの概要をしっかりと理解して、使い方を理解しましょう。
「リアルタイム」で「今」サイトに訪問しているユーザーの状況がわかる
Googleアナリティクスでは「リアルタイム」機能を使うことで、自社サイトに現在どのくらい訪問者がいるのか理解できます。時間ごとの訪問者数や、直近5分で訪問したユーザーなども割り出せるようになっているのが特徴です。
Googleアナリティクスで「リアルタイム」機能を開く際には「レポート」から 「リアルタイム」をクリックしましょう。[リアルタイム]のページに移ると、下記のように細かく訪問者数を確認できます。
- アクティブユーザー(過去5分以内にアクセスしたユーザー)
- 直近30分間ごとのヒット数
- 直近60秒間ごとのヒット数
さらに、「リアルタイム」機能では下記の項目を確認できるのもポイントです。
- サマリー
アクティブユーザーの多い上位10ページ、参照元を確認できる。 - 地域
地域ではアクティブユーザーの所在地を確認できる。 - トラフィック
サイトに滞在しているユーザーの流入元であるメディアやソースが表示される。 - コンテンツ
直近30分間でユーザーに閲覧されたページが表示される。
各ページのページビューも確認できることがポイント。 - イベント
直近30分間でイベントに反応したユーザー数を把握できる。 - コンバージョン]
URLへのアクセス、ならびにイベント目標に基づくコンバージョンを確認できる。
上記のように「リアルタイム」では多くの項目を確認できます。
「ユーザー」で訪問ユーザーの数と属性がわかる
「ユーザー」では訪問ユーザーの数と属性が把握できるため、自社サイトのマーケティングに活用できるデータを得られます。ここからはアクセス数とユーザー属性の2つの観点で、使い方・特徴を紹介します。
アクセス数を確認する
「ユーザー」機能でアクセス数を確認する場合は、「ユーザー」から「概要」をクリックし、下記の3つの項目で確認しましょう。
- ユーザー数
- セッション数
- ページビュー数
それぞれの項目には特徴があるので、確認しておきましょう。
ユーザー数
Googleアナリティクスにおけるユーザー数は、指定した集計期間内に訪問した固有のユーザー数を指します。ユーザー数は同じ一人を追って計測されていることがポイントです。
ただ、同一人物でも違うブラウザや端末を使用した場合は、別のユーザーとしてカウントされるので注意しましょう。
セッション数
セッションはサイトに訪問して、セッションが切れるまでのことを指します。サイト内での行動が30分以上ない時や、日付けが変わった時はセッションが切れる仕組みになっています。
セッション数とは、ユーザー数とは異なり、同じ1人ではなく1回ずつの訪問をカウントしている数字。
ユーザー数とは大きくカウント方法が異なっているため、違いをしっかりと理解する必要があります。
ページビュー数
ページビュー数はサイト内のページが表示された数を表します。具体的には下記のような考え方です。
- [例]トップページ→ページA→ページBと移動した場合は、ページビュー数3, セッション数1, ユーザー数1となる
上記のようにページビュー数はページを表示した数になるので、セッション数とユーザー数と混同しないようにしましょう。
ユーザー属性を確認する
Googleアナリティクスではユーザー属性を確認することで、アクセスしてきたユーザーの年齢や性別を細かく確認できるので、自社のWebサイト運営に役立てることが可能です。「ユーザー」から「ユーザー属性」をクリックするだけで確認できます。
ユーザー属性の機能では、下記の2つの項目でデータを確認可能です。
- 年齢・性別
- デバイス
自社のWebサイト運営に役立てるためにも、上記の項目について細かく見ていきましょう。
年齢・性別
Googleアナリティクスにおける年齢・性別の項目では、棒グラフと円グラフで分布を確認できます。
自社のWebサイトにはどのような年齢や性別の人が多く訪問してきているのか、ひと目で確認できるため、非常に便利です。
「ユーザー属性」をクリックするだけで「年齢」「性別」の欄が開くので、使い方も簡単です。
デバイス
Googleアナリティクスにおけるデバイスの項目では、自社のWebサイトにどのようなデバイスを使ってアクセスをしてきたのか把握できます。具体的な機種名まで判明するため、便利です。
自社のWebサイトにどのようなデバイスを用いてアクセスしているのかすぐにわかるため、その後のマーケティング施策に活かせるのもメリットとなっています。
「集客」でチャネル(流入元)がわかる
Googleアナリティクスにおける「集客」メニューでは、Webサイトの運営に欠かせない情報であるユーザーのチャネル、参照元、流入キーワードを把握できます。細かく流入元を確認しておくことで、Webサイトの戦略も練りやすくなるでしょう。
集客の項目は「レポート」から「集客」をクリックすることで確認できます。
多くの項目から自社サイトの流入元を確認できるので、使い方をマスターしておきましょう。
チャネル(流入元)を確認する
Googleアナリティクスにてチャネルを確認する場合の使い方の手順は、「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」をクリックするのみです。グラフ表記で、指定した期間のチャネルが確認できるため使いやすくなっています。
チャネルの種類
チャネルには下記のようなパターンが存在します。
- Organic Search
名前のとおりGoogleやYahoo!などの自然検索から流入した数を表している。 - Social
FacebookやTwitterなど、SNSからどれくらい流入してきたかを表している。 - Direct
直接URLを入力したり、ブックマークからアクセスしている場合に計測される。 - Referral
ほかのサイトに掲載していたURLからアクセスした場合に計測される。 - Other
計測できなかった場合、またはその他の方法でアクセスされた場合に計測される。
上記のようにチャネルの種類によって意味合いが異なるので、あらかじめ覚えておきましょう。
参照元/メディアを確認する
Googleアナリティクスでは参照元/メディアも確認できます。手順としては「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」でクリックして開いていきます。具体的には下記のようなデータが分かるのが特徴です。
- 参照元
どんなサイトから流入しているのか把握できる。
URLをクリックすることで参照元のサイトを確認することも可能。 - メディア
その参照元がどのチャネルなのか表記してくれる。
上記のように、どのようなサイトとチャネルから来ているのかすぐに確認できることがメリットです。
流入キーワードを確認する
Googleアナリティクスでは自社サイトへの流入キーワードも確認できます。具体的には「集客」→「キャンペーン」→「オーガニック検索キーワード」で調査可能です。
ユーザー数、セッション数、直帰率なども確認できるため、より自社に必要な流入キーワードを把握できる傾向にあります。自社サイトを運営していくうえで非常に大切な項目なので、必ずこまめに確認しましょう。
「行動」でページの滞在時間や直帰率がわかる
Googleアナリティクスでは、「行動」でユーザーの滞在時間や直帰率など具体的な行動パターンを把握できます。滞在時間や直帰率は自社のWebサイトのコンテンツのクオリティにも大きく関わってくる要素なので、細かく確認することが大切です。
「行動」は「レポート」→「行動」の手順で開きます。特に確認しておくべき項目は下記の2つです。
- ランディングページ
- ナビゲーションサマリー
いずれもWebサイト改善に必要な項目を確認できる箇所なので、使い方・特徴を必ずマスターしておきましょう。
ランディングページを確認する
Googleアナリティクスの「行動」機能では、広告などからアクセスした際に一番はじめに到達するページであるランディングページを確認することができます。使い方の手順としては、「行動」→「行動フロー」を開くだけです。
セッション数や、離脱数なども分かりやすく表記してくれるため、ランディングページの改善に役立ちます。
自社のランディングページのクオリティをさらに高めたい場合は、Googleアナリティクスでランディングページを確認するようにしましょう。
ナビゲーションサマリーを確認する
Googleアナリティクスにおける「行動」機能には、「ナビゲーションサマリー」というユーザーが行動したページの変遷数を確認できる項目があります。
ユーザーがどのような動きをしているのかさらにわかりやすくなる、非常に便利な項目です。
使い方としては下記のような流れとなっています。
- 「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのコンテンツ」を開く
- 「ページビュー数の多いページ 」をクリック
- 「ナビゲーションサマリー 」をクリック
しっかりと流れを把握しておくことでスムーズに確認できます。ユーザーの行動をさらに細かく分析したい場合は、なるべく細かくナビゲーションサマリーを確認しておきましょう。
「コンバージョン」で目標の達成率がわかる
Googleアナリティクスには「コンバージョン」機能も備わっているため、自社のWebサイトの目標の達成率や成果が可視化できます。自社サイトで成果をさらに出していく際に必要な要素になるので、必ず使い方を把握しておきましょう。
コンバージョンの設定方法
Googleアナリティクスではまずコンバージョンを設定する必要があります。具体的には下記のような方法で設定しましょう。
- Googleアナリティクスを開き、左下の「管理」を開く
- 一番右にある「目標」をクリックする
- 赤いボタンの「新しい目標」をクリックする
上記でコンバージョンの目標設定の準備ができます。そのうえで、下記の3つの項目で細かく設定をしていきましょう。
- 目標設定
- 目標の説明
- 目標の詳細
目標設定
コンバージョンを細かく設定する場合はまず「目標設定」を行いましょう。目標設定ではテンプレートかカスタムの2つのパターンで設定を行います。テンプレート、カスタムには下記のような違いがあります。
- テンプレート
注文による収益、アカウント作成、ユーザーのロイヤリティなどよくあるパターンのコンバージョンが揃っているため便利。 - カスタム
テンプレートにないオリジナルのコンバージョンを設定したい場合に使う。
上記のように目的が異なっているため、コンバージョンを設定する場合は必ず理解しておきましょう。
目標の説明
「目標設定」を終えた後は「目標の説明」を設定しましょう。まずはコンバージョンとする項目に自分で名前を付けます。分かりやすく名前を付けることで、確認する際に便利です。
その後、下記の4つのタイプからコンバージョンのタイプを選択しましょう。
タイプ | 下記の行動をユーザーが行うとコンバージョンとカウントされる |
目標URL | 指定したページが読み込まれたとき |
訪問の滞在時間 | 指定したページに一定時間以上滞在したとき |
ページビュー数 / スクリーンビュー数 | ユーザーが一定数ページ・スクリーンを見たとき |
イベント | あらかじめ指定したイベント(動画の再生、アプリのインストールなど)が発生したとき |
目標の詳細
最後の手続きとして「目標の詳細」を設定し、目標の説明で設定したタイプに応じた目標を決定しましょう。例えば、目標の説明の項目において「到達ページ」を選択した際には、購入完了画面のURLを設定することになります。
そのほか、好みでコンバージョンの金額を設定したり、目標到達のためのトラフィックを辿る経路を設定することが可能です。自社のWebサイトの運営上必要な場合は設定してみましょう。
最後に「保存」をクリックすることで、コンバージョンの設定は完了します。
Googleアナリティクスの使い方をマスターして最適な活用を
今回の記事では、Googleアナリティクスの使い方や、機能性について詳しく解説しました。最後に本記事の内容を簡単にまとめます。
- Googleアナリティクスでは自社サイトにどのようなユーザーがアクセスしてきたのか、ユーザーがどのような行動を取ったのか把握できる。
- Googleアナリティクスでは自社サイトの改善に必要なデータを集めることができるので、運用改善の際の必須ツールとなる。
- コンバージョンについては自社で細かく設定できる。
Googleアナリティクスは自社サイトの運用改善に必須となってくるツールです。使い方をマスターして、最大限活用できるようにしましょう。