Web解析2021.03.30
目次
Googleアナリティクスには個人認定資格試験があります。資格の名前は、「Google Analytics Individual Qualification exam」、略して「GAIQ」です。
この記事では、GAIQの資格の概要や、試験の内容に関して詳しく解説していきます。
Google アナリティクス個人認定資格、GAIQとは?
Google社によると、Googleアナリティクス公式認定資格GAIQとは「Googleアナリティクスの習熟度を証明するGoogle公認試験である」とのことです。
GAIQでは以下の概念が問われます。
- プラニングと原則
- 実装とデータ収集
- 設定と管理
- コンバージョンとアトリビューション
- レポート、メトリクス、ディメンション
Googleアナリティクスは企業のWebマーケテイングにとっては不可欠です。Webマーケテイング担当者の存在価値は、これをいかに使いこなすことが出来るかで大きく左右されると言っても決して大袈裟ではありません。
では、このGAIQの全体像について解説していきます。
GAIQの概要
GAIQの試験は無料で受けることができます。試験は70問で構成されており試験時間は90分です。
合格するためには少なくとも56問を正解する必要があります。
資格は1年間有効で、以降は更新のために再度試験を受ける必要があります。試験の概要は以下の通りです。
- 受験料無料
- 90分
- 問題数70問
- 80%の正解率で合格
- 有効期限:12ヶ月
GAIQの難易度と合格率
GAIQ試験は決して簡単ではありません。Googleアナリティクスの初歩から応用まで、幅広くその機能や概念を理解していないと合格は難しいでしょう。
70問中8割、つまり56問正解しないと不合格です。合格率に関しては、公表されていません。
GAIQの合格後の有効期間
GAIQは、有効期限が短いのが特徴です。有効期限は12か月、つまり1年です。
その理由は単純で、Googleアナリティクスも他の様々なシステム同様日々アップデートがされるからです。
先月の常識が今月には非常識、というようなこともあるので有効期限12か月という条件になっています。裏を返せば、GAIQが認定資格として信頼に足り得るものであるということになります。
GAIQとGoogle Partnerバッジの違い
GAIQがGoogleアナリティクスの認定資格であるのに対して、Google PartnerはGoogle AdWordsつまりGoogle広告の試験や様々な要件を満たして認められた正規代理店のことを意味します。
Google Partnerバッジは、厳しい条件を満たすことでパートナーとして認められた正規代理店のみに付与されるバッジで、このバッジを取得した企業はホームページ上にその証としてバッジを掲載できます。
いずれの資格も、誰でも簡単に取得できるものではなく、厳しい条件をクリアした上でGoogleからの公認が得られるので、その意味では自社に大きな箔をつけられます。
GAIQとGoogleアナリティクス認定パートナーの違い
GAIQとGoogle アナリティクス認定パートナー(GACP)の違いについて解説します。Google アナリティクス認定パートナー(GACP)は、試験に合格し、認定コンサルタントとして承認された専門サービスを提供する組織です。
つまりGAIQは個人単位、GACPは組織単位で付与されるGoogle社公認の認定資格です。
GAIQの試験内容
次にGAIQの試験内容について解説します。GAIQはオンライン受験となり、出題に対して適切な回答をひとつ選択するという回答方式です。
試験で問われるテーマのひとつが「デジタル解析の実務」、そしてもうひとつが「Google アナリティクス プラットフォームに関する知識」です。
これらのテーマに関連した問題を制限時間90分以内に回答します。合否はその直後に判明し、もし不合格の場合には翌日から再受験が可能となります。
問題はランダムに出題されるため、毎回同じ問題が出題されることはありません。つまり、暗記だけではなく自分の頭の中で「デジタル解析の実務」と「Google アナリティクス プラットフォームに関する知識」を理解していることが求められます。
そのため、必然的に相当量の勉強が必要となってきます。
GAIQの試験問題の例題はGAIQ模擬問題をご参照下さい。
Webマーケティング担当者がGAIQを取得するメリット
次は、Webマーケティング担当者がGAIQを取得するメリットについて解説します。
Google アナリティクスを体系的に学習できる
1つがGoogleアナリティクスを体系的に学習できることです。自社サイトの現状をあらわす個別項目、例えばページビュー数やアクセス地域など、これらの情報をより深く分析できるようになります。
Googleアナリティクスとは、いかにその様々な機能を体系的に使いこなすかが真骨頂です。
Google アナリティクスのスキルを社内外で証明できる
先にも述べた通り、GAIQはGoogle社公認の個人認定資格です。したがって、GAIQを所持しているということはあなたのGoogleアナリティクスのスキルを社内外で証明できることを意味します。
企業としても自社のWEBマーケティング部門のスタッフがGAIQ保有者であることによって、対外的に大きなアピールとなりますし、クライアント側にとってもそれは大きな信頼の証となります。
特にマーケティングやWEBデザイン関連の企業であれば、GAIQ保有者の数は外部からの信頼度に比例すると考えて間違いありません。
GAIQの試験開始までの手順
それでは、GAIQの試験開始までの手順について解説します。いたってシンプルな手順となりますが、あらかじめその流れを掴んでおくことが高得点につながってきます。
①スキルショップ内で受験者として使いたいIDでGoogleにログインし、左上の「アナリティクスアカデミー」をクリックします。
②「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」をクリックします。
③「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)試験」 をチェック。
④「開始する」を押して試験開始。開始してしまうと中断はできないので、しっかりと体制を整えてから受験しましょう。
以上となりますが、8割以上の得点を取るためには相当量の勉強量が必要です。そのために費やした時間と労力に見合う結果につなげるためにも、環境を整えてから緊張感をもって試験に挑みましょう。
受験前にGoogleアナリティクスアカデミーで予備学習をしておこう
GAIQの難易度の高さについてこれまで説明してきましたが、企業のWEBマーケティング担当の方は決して怯む必要はありません。
受験前に、こちらのGoogleアナリティクスアカデミーで予備学習をしておくことで効果的な学習が可能であるからです。
Googleアナリティクスアカデミーとは
Googleアナリティクスアカデミーは、Googleが提供するGAIQ受験のためのオンライン講座です。
このコンテンツは動画も交えて詳しくGoogleアナリティクスについて説明してくれるので、効率良く理解を深めることができます。初心者向けと上級者向けのコンテンツがあるので、自分の理解度に応じたものを選んで視聴できます。
また、オンラインかつオンデマンドなので、忙しい方でも時間の空いたときに小刻みに視聴可能です。
Google アナリティクス初級者向けコース
Googleアナリティクス初級者向けコースはユニット1から4に分かれています。動画の音声は英語ですが、画面下部に日本語の字幕が表示されます。
全体で約1時間の動画となり、画面解説などを交えて初心者でも簡単にGoogleアナリティクスやWEBマーケティングの基礎について学習できます。
Google アナリティクス上級者向けコース
Googleアナリティクス上級者向けコースでは、実践編としてデータ抽出機能をいかに自社のWEBマーケティング戦略に役立てるかに重点を置いた内容になっています。
Googleアナリティクスに搭載された沢山の機能を体系的に活用するスキルを身に着けて実践に役立てる能力の基礎を築くためには、この動画が非常に役に立ちます。
WEBマーケティングにおいていかに科学的なデータから戦略を導き出すことが大切であるかを学ぶことで、自身のWEBマーケティング能力の進歩につなげていきましょう。
Googleアナリティクスの理解を深めるために資格取得を
Googleアナリティクス活用スキルを認定する「Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)」は、Google社が公認するGoogleアナリティクス認定資格です。
この公式認定資格を取得することで、企業のWEBマーケティング担当者の大幅なスキルアップや企業としての対外的な信頼度向上にもつながります。
試験内容は相応の勉強量が必要な難易度の高いものですが、Googleアナリティクスアカデミーを活用し、Googleアナリティクスの本質を理解することで合格に近づくことができるでしょう。