
Webマーケティング2021.03.31
目次
Instagramは若い女性を中心に利用されており、国内で人気のSNSです。「インスタ映え」に代表されるような流行語も誕生しており、主に写真や画像の投稿で盛り上がりをみせています。Instagramには企業が広告を出稿することが可能です。
Instagram広告の入稿規定やサイズはストーリーズ広告、フィード広告により異なります。日本国内で3,300万人以上が利用するSNS広告では、ほかの投降や競合他社の広告に埋もれないよう、規定やサイズを守って出稿することが大切です。
この記事では企業のデジタル広告の担当者に向けて、Instagram広告の種類や入稿規定、クリエイティブを作成する際のポイントを解説します。自社の施策にお役立てください。
Instagram広告とは
最初にInstagram広告についてですが、その名の通りInstagram上に出稿する広告です。
Instagramは2019年3月時点において、日本国内では3,300万人以上のユーザーが利用しているSNSです。実に、日本人の四人に一人が利用していることになります。「インスタ映え」といった流行語が広まるほど人気のあるInstagramでは、企業が広告を出稿することも可能です。
Instagram広告は「ストーリーズ広告」「写真広告」「動画広告」「カルーセル広告」「コレクション広告」「発見タブ広告」といった6つの種類があります。これらの広告では、写真や動画、テキストを使い、自社のブランドや商品・サービスの魅力を伝えられます。
画像や動画を投稿することが多いSNSのため、見栄えやレイアウトなど、クリエイティブのクオリティの高さがポイントになります。
Instagram広告の種類とサイズ
Instagram広告の6つの種類について解説します。入稿する際の画像サイズや動画の時間についても解説するので参考にしてください。
ストーリーズ広告
Instagramのストーリーズ内に表示される広告です。スマホの画面いっぱいに表示され、縦長の画像か動画形式の広告を出稿できます。ストーリーズは配信される時間が24時間までと決められています。限定的ですが全画面表示でインパクトがあり、それでいてほかの投降に自然となじむのが特徴です。自社のブランディングやアプリのインストールに向いている広告です。
広告サイズ:
・写真 1080×1920ピクセル
・動画 最低720ピクセル
アスペクト比:9:16および4:5~1.91:1(画像、動画ともに)
ファイルサイズ:
・写真 30MB
・動画 4GB
ファイル形式:
・写真 JPG、PNG
・動画 MP4、MOV
写真広告
写真広告は1枚の写真とテキストが基本です。フィードの部分に表示される、Instagram広告のスタンダートとも言える広告です。一般的な投稿と馴染んで表示されるので、広告とわからないようなネイティブ広告とも呼ばれています。
写真サイズ:
・最小 600×600ピクセル(正方形)、600×750ピクセル(縦長)、600×315ピクセル(長方形)
・最大 1936×1936ピクセル(正方形、縦長、長方形ともに)
アスペクト比:1:1(正方形)、1.91:1(横長)、4:5(縦長)
ファイルサイズ:30MB
ファイル形式:JPG、PNG
動画広告
動画広告は自社や商品の魅力を、声や音楽を交えて伝えられるInstagram広告です。フィードの部分に表示され、写真広告同様に自然な形でユーザーの目に留まります。最大30秒間を表示でき、動きのある広告ためスポーツや乗り物、アウトドア、旅行などの商品やサービスに適しています。
動画サイズ:600×600ピクセル(正方形)、600×750ピクセル(縦長)、600×315ピクセル(長方形)
アスペクト比:1:1(正方形)、1.91:1(横長)、4:5(縦長)
ファイルサイズ:4GM
ファイル形式:MP4、MOV、GIF
カルーセル広告
カルーセル広告は写真や動画を複数枚表示させられるInstagram広告です。画面を横にスワイプすると、2枚目、3枚目と広告がスクロールされます。動画は最大120秒の長さで設定できます。
最大で10枚の画像が掲載可能で、写真と動画を組み合わせながら表示できます。写真で目を引き、動画でさらに注目してもらうなど工夫ができます。1つの横長の画像を10枚で表現する、1つのシーンを10連写したように表現するなど、使い方はさまざまです。自社のイメージングや商品の認知拡大に適しているでしょう。
広告サイズ:600×600ピクセル、1080×1080ピクセル
アスペクト比:1:2
ファイルサイズ:
・画像 1枚30MB
・動画 4GB
ファイル形式:
・画像 JPG、PNG
・動画 MP4、MVO、GIF
コレクション広告
自社の商品やサービスをカタログのように表示できるInstagram広告です。コレクション広告には、ユーザーにスマホのうえで商品を比較させたり、購入を検討したりできる効果があります。カルーセル広告と違い、1つの広告に4枚の商品画像を表示させられるのが特徴です。
商品画像とともに商品名や価格などを掲載し、ユーザーに比較検討を促します。ユーザーが、気に入った商品をタップすると、購入画面に移行します。アパレルやコスメ、旅行など、商品数が多い企業に向いています。
広告サイズ:500×500ピクセル(正方形)
アスペクト比:1:1(正方形)、16:9(横長)
ファイルサイズ:
・画像 1枚30MB
・動画 4GB
ファイル形式:
・画像 JPG、PNG
・動画 MP4、MVO、GIF
発見タブ広告
Instagramのターゲティング機能を利用して、ユーザーの興味や関心のある出来事に連動した広告を表示します。発見タブ広告は、ユーザーが自ら検索して探すのではなく、Instagram側が自動で配信する仕組みです。Instagramの画面下部にある虫眼鏡アイコンをタップすると表示されます。
ユーザーにおすすめする形で配信されるので、新規のターゲットをリーチしたい場合に向いています。自社のブランドや商品に興味を抱いている見込み顧客に向けて表示されるので、効率よくアプローチできるでしょう。
発見タブ広告は既に配信している広告を使うので、あらたにクリエイティブを用意する必要はありません。Facebook広告マネージャーの画面内で設定します。
Instagram広告を作成する際のポイント
Instagram広告を作成する際は、広告の画像に含まれるテキスト量を20%以内におさえるようにしましょう。とくにペナルティはありませんが、Facebook社では広告内のテキストが20%以上のものはパフォーマンスが下がるとされています。
画像は解像度の高いものを使い、画面の上部約14%の部分には商品名やキャッチコピーは載せないようにします。画面上部にはInstagramのアカウント名などが表示されるので、テキストやロゴを配置しても重なって見えにくくなります。
動画は最初のインパクトでユーザーの心をつかみましょう。インターネットのツールの中でもSNSはとくに流れが早いです。最初の数秒で興味が沸かなければ、ユーザーは次のコンテンツに移動してしまうでしょう。
もしも自社内でクリエイティブを制作するスキルやリソースがないと言った場合は、制作会社やInstagram広告を取り扱う広告代理店に相談するのも1つの方法です。コストはかかりますが、一定の品質を保ったクリエイティブを制作してくれるでしょう。
あるいは動画編集や画像を制作するフリーランスに外注する方法もあります。自社のリソースや予算のバランスを考えながら検討してみてください。
Instagram広告のメリット・デメリット
ここでは、Instagram広告のメリットとデメリットを解説します。実際にInstagram広告を運用する際の参考にしてください。
Instagram広告のメリット
Instagram広告のメリットはターゲティングの精度が高い点です。InstagramはFacebookのデータを活用しています。Facebookは実名登録制で、ユーザーの年齢や性別、居住地、興味関心なども把握しています。これらのデータにもとづいたターゲティングが可能なため、自社の求めるユーザーにピンポイントにアプローチできます。
若年層や女性を中心にアプローチできるのもInstagram広告のメリットです。自社の商品やサービスが若い人や女性向けに作られたものであれば、マッチする可能性は高いです。海外ユーザーも多くいるので、グローバルに展開したい場合にも向いています。
Instagram広告のデメリット
Instagramの利用ユーザーは若い世代や女性といった「個人」が多いです。そのためBtoCの企業とは相性がよいですが、BtoBの企業は相性が合わない面もあります。
また、ほかのSNS広告と比較すると、Instagram広告は拡散力が弱いです。Instagramにはシェア機能がありません。自社のアカウントのフォロワー以外にアプローチするのが難しいのもデメリットになるでしょう。
まとめ
Instagram広告は、ストーリーズ広告、写真広告、動画広告、カルーセル広告、コレクション広告、発見タブ広告の6つの種類があります。それぞれの広告にはサイズやファイル形式が決められています。クリエイティブを作成する際は入稿規定を守り、正しく表示されるように配慮しましょう。
「インスタ映え」の言葉のごとく、画質や動画のよさに注目するユーザーが多いのが特徴です。Instagram広告を出稿する際は、一定の品質以上のクリエイティブを制作することをおすすめします。
若年層や女性へのアプローチに適した広告のため、自社の商品やサービスがマッチする場合は積極的に使いこなしていきたい広告ですね。