IT系だけではない!小売業にも求められるRPA技術とは?

IT系だけではない!小売業にも求められるRPA技術とは?

業務効率化2021.03.10

目次


たくさんの商品を取り扱う小売業は、それだけ多くを管理する業務を行う必要があります。
また待ってはくれない労働人口の減少による慢性的な人材不足と、それに拍車をかけるように新型コロナウイルス感染症の影響もあり、業務効率化における生産性の向上が急務となっています。


ここでは小売業界において、RPAをどのように活用できるかを見ていきます。


小売業が抱える業務における課題


深刻な人手不足


少子高齢化による労働人口の減少により、どの業界でも人手・人材不足は当てはまることですが、中でも小売業は深刻な状況です。その背景には、長時間労働、休日の少なさ、非正規雇用労働者の多さ、低賃金など、小売業特有の事情が関わっています。
さらに残業時間の多さや、休日の少なさ、アルバイトやパートなどの非正規雇用労働者の多さは、2019年の4月から順次施行されている「働き方改革関連法」の影響も大きく受け、迅速に対応をしなければその法に抵触する恐れがあります。


このように人材不足が深刻化し、新たな人材が入ってこない中、小売業の業務効率化は急務の課題となります。


在庫管理


小売業はその取扱う品目が多いため、在庫管理業務が課題と感じているケースが多いのではないでしょうか。
さらに取引先や市場ニーズに対応するためには正確な在庫管理が必要です。しかし現状では人手不足も相まって、在庫管理が適正に行われず、欠品や過剰在庫の問題や、市場ニーズに対応できず販売の機会を失う事態も起こっています。


ビジネスの商機を掴み早急にニーズに答えるためには、リアルタイムで正確な在庫管理と、ニーズの変動を予測した発注の適正化が重要となります。


マーケティング


競合多数な小売業において、マーケティング施策による差別化も大切な課題です。そのためには、顧客の情報や傾向などの大量のデータを管理し、分析することが必要です。


小売業でRPAはどう活かせるのか


RPAにはさまざまなサービスがありますが、小売業の業務で活かせるRPAができることとはなんでしょうか。


RPAに置き換えられる業務


・販売管理、在庫管理など
・定期報告の報告書やレポートの作成
・POSデータの分析
・商品要望書を管理システムに登録
・SNSの投稿

RPAは人がパソコンで行っている定型業務を自動化できます。
データの収集や分類が得意なので、この部分の工程をRPAに任せるだけでも、かなり業務効率化における期待ができます。


RPAが小売業にもたらすメリット


定型業務の自動化による工数の大幅削減


手間がかかるデータ入力や分類をRPAで自動化することで、まとめられた正確なデータをもとに仕入れを行うことができるようになります。
今までデータの処理で取られていた時間を、施策やニーズの動向を読む時間に充てられるようになります。


労働時間や残業時間の削減


雑務に追われていた日々からコアな業務に集中できるようになり、より生産性の向上が期待できます。
RPA導入に伴う業務の棚卸しも、無駄な作業を省きフローを見直すことにより、作業時間を削減することに役立ちます。


作業スピードの向上


RPAはロボットのため休憩は不要です。
休みなく一年中稼働できるうえに、作業スピードも速く、まして人間のように疲れたからと効率が落ちることもありません。


ミスの削減


RPAは指示された通りに正確に作業を行います。迷いや見逃しによるブレもなく、常に一定のクオリティを保てます。
そのためヒューマンエラーによる損失のリスクを減らすことができます。


RPA導入の成功ポイント


無料トライアルを利用する


RPAにはさまざまなツールがあります。
どのツールを選んだらいいのか、どれが合っているのか迷われることもあるでしょう。
またどのような効果を求めるのかでも使用するツールは変わるものです。


まずは解決すべき課題と目標をはっきりさせ、選定することが大事です。


株式会社アシリレラが提供する「ロボオペレータ」は、無料トライアル版も提供しています。RPAツールの導入に向けてお試しいただくのもよいでしょう。


小さな範囲から始めてみる


早く業務効率化を進めたいからと、一気に複数部署をまたがるような作業を自動化しようとすると、不具合が発生した際の影響が広範囲になってしまいます。


まずは1部署の小さなことから始め、成功体験を積んでから範囲を広げていくことをおすすめします。


現場のスタッフと協働する


RPAの導入には現場の担当の協力が必須です。
現場の従業員を差し置いて進めてしまうと現状にそぐわない、逆に効率が落ちるようなことが起きかねません。必ず現場の担当者の意見を聞き、関わるメンバー全員を巻き込んで進めた方が後々のトラブルも起きにくくなります。
また、実際に運用してみて変更した方がよい点が出てくる場合もあり、その際は現場の担当者が直接再設定を行える方が効率が良くなります。


まとめ


ここでは小売業でRPAを活用することの必要性や、RPAの導入で何ができるのかを見てきました。
深刻な人材不足と新型コロナウイルスで変容する世の中に、少ないリソースで生産性を上げて、柔軟に対応していく必要があります。


業務効率化だけでなく、大量に発生するデータを整理しマーケティングなどにも活かしていけるよう、RPAの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。


参考 初心者でも挫折しない 純国産RPA「ロボオペレータ」