Web解析2021.03.31
目次
SEO対策にかかる時間を削減、そして効率化を図ることをおすすめします。今回紹介する検索順位チェックツールを使うことで、簡単に順位変動を確認することができサイト検証の時間を大幅に削ることができます。
しかし検索順位チェックツールの種類は多く、ツール選びに迷うことも多いものです。そこで今回は、おすすめの検索順位チェックツールを6種類紹介しましょう。
無料で利用できるツールが多いですので、予算を気にしている担当者の方にもおすすめです。
検索順位チェックツールの種類
WebサイトやWebページの検索順位を確認するには、検索順位チェックツールを使うことをおすすめします。
検索順位はツールを使わず手作業でも確認できますが、検索エンジンの隅から隅まで確認するのはとても手間が掛かりますので効率的ではありません。
検索順位ツールを使うことで瞬時に順位を確認でき、削減した時間でWebサイトやコンテンツの充実を図ってください。
検索順位チェックツールと言ってもさまざまな種類が存在します。検索順位チェックツールの種類を詳しく解説しましょう。
継続利用型とワンショット型
検索順位チェックツールは、まず「継続利用型」と「ワンショット型」に分類できます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットは以下の通りです。
継続利用型 | ワンショット型 | |
特徴 | サイトURLや特定のキーワードを登録して、日々の検索順位の変動を確認できる | サービスサイト内の検索窓にサイトURLや特定のキーワードを入力し、その時点での検索順位を確認できる |
メリット | 日々の検索順位の変動を調べられる・順位を調べる度にURLやキーワードを入力する必要がない | その時点の検索順位を即座に調べたいときに便利・競合サイトの検索順位調査もできる |
デメリット | サービスによっては競合サイトの調査ができない・ワンショット型に比べてインターフェースが複雑 | 順位を調べる度にURLやキーワードを入力する必要がある・調査するキーワード数が多いと時間がかかる |
主なサービス名 | GoogleサーチコンソールGRCRankTracker | SEOチェキ検索順位チェッカーohotuku |
特定のWebサイトやキーワードの日々の順位変動を知りたい場合は、継続利用型の検索順位チェックツールがおすすめです。サイトURLやキーワードを登録しておくと時系列で順位変動を確認できます。
特定のキーワードの現時点での順位を即座に確認したい場合は、ワンショット型の検索順位チェックツールが最適です。
インターフェースがシンプルで、結果もすぐに表示されますので気軽に活用できます。
Webサービスとインストール型
次に、「Webサービス」と「インストール型」にも分類できます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットは以下の通りです。
Webサービス | インストール型 | |
特徴 | WebブラウザにサイトURLや特定のキーワードを入力して検索順位を確認できる | 専用ソフトをインストールして検索順位を確認できる |
メリット | ソフトをインストールせずにすぐに使える・インストール型に比べてインターフェースがシンプルで使いやすい | 高度な機能を持ったソフトが多い・大量のキーワードを一括調査できる |
デメリット | インストール型に比べると機能が劣る | Webサービス型に比べてインターフェースが複雑・インストールしたPCでしか利用できない |
主なサービス名 | Googleサーチコンソール・SEOチェキ・検索順位チェッカー・ohotuku | GRC・RankTracker |
検索順位の確認は、基本的に利便性の高いWebサービスでほとんどのチェック作業を行うことができます。
複数の検索エンジンの順位変動を時系列で確認したいときや、競合サイトも含め大量のキーワードを一括調査したい場合は、より高機能なインストール型のツールが向いています。
無料で使えるおすすめの検索順位チェックツール
検索順位チェックツールによって機能性や強みが大きく異なります。そのため順位を確認するサイトや目的に合わせて選び分けることが大切です。
ここでは基本無料で使える6種類のおすすめ検索順位チェックツールをご紹介します。
- Googleサーチコンソール
- SEOチェキ
- 検索順位チェッカー
- GRC
- RankTracker
- ohotuku
それぞれの特徴をみていきましょう。
Googleサーチコンソール
自分のサイトの検索順位を継続的にチェックするなら、Googleサーチコンソールがおすすめです。
Googleが提供する無料の検索順位チェックツールで、サイト運営をする場合は、Googleアナリティクスと並んで必須のツールです。
Webサイトを登録しておくことで、日々の検索パフォーマンスを自動的に集計してくれます。
キーワードの平均掲載順位やクリック数、平均CTRといった重要な指標が分かるため、各Webページのコンテンツを検証・改善する際に大いに役立ちます。
SEOチェキ
シンプルなインタフェースかつ高い機能性で、SEOの黎明期から抜群の人気を誇る検索順位チェックツールがSEOチェキです。サイトトップページにURLやキーワードを入力するだけで検索順位を確認できます。
メタディスクリプションやキーワード出現回数なども確認できるため、競合コンテンツの調査をする際に便利です。
検索順位チェッカー
複数の検索エンジンの順位を確認したいときに役立つのが、検索順位チェッカーです。Google・Yahoo!・Bingそれぞれの検索結果を100位までまとめて表示してくれます。
SEOチェキと同様、Web画面にURLもしくはキーワードを入力するだけですぐに結果が現れます。一度に5つのキーワードをチェックできる点がメリットです。
GRC
1,000件単位の膨大なキーワードを同時にチェックするときに最適なインストール型のツールがGRCです。キーワードやWebサイトの情報をCSVファイルにまとめ、一度に大量の情報を登録できます。
GRCは無料でも使えますが、無料プランだと一部の機能が制限されており、有料プランの方が力を発揮します。
有料プランの料金と機能は次の通りです。
(税抜) | ベーシック | スタンダード | エキスパート | プロ | アルティメット |
月払い料金 | 月450円 | 月900円 | 月1,350円 | 月1,800円 | 月2,250円 |
年払い料金 | 年4,500円 | 年9,000円 | 年13,500円 | 年18,000円 | 年22,500円 |
URL数 | 5 | 50 | 500 | 5,000 | 無制限 |
検索語数 | 500 | 5,000 | 50,000 | 500,000 | 無制限 |
上位追跡 | 5 | 50 | 500 | 5,000 | 無制限 |
リモート閲覧 | - | 利用可 | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
CSV自動保存 | - | - | - | - | 利用可 |
スケジュールを指定して自動的に検索順位をチェックできる機能や、過去のデータをすべて保管できるなど、非常に便利な機能がたくさん搭載されているのが特徴です。
RankTracker
検索順位チェックをより効率化したい人におすすめしたいのが、RankTrackerです。
検索順位チェックやレポートの出力などを自動で行ってくれるため、ほとんど手間がかかりません。
GRCと同様インストール型のツールになりますので、ソフトを取り込んだPCでしか使えませんがその分高性能な機能が多く搭載されています。
基本的には無料で利用できますが、より高機能なプロフェッショナル版(ライセンス料15,000円/6ヶ月)とエンタープライズ版(同35,000円)も用意されています。
ohotuku
SEOに関するさまざまな情報がほしい方におすすめしたいのがohotukuです。
検索順位を確認する順位チェックツールのほか、キーワード出現率チェックツールやリダイレクトチェックツールなど、約10種類もの便利ツールが用意されています。
いずれもダウンロード不要で手軽に使えます。
検索順位を決める主な要素
検索順位チェックツールを利用する目的は、検索順位を調べるだけではありません。現在の検索順位を調べて、その順位をどのように上げるかを考えることが目的です。
だからこそ検索順位を決める主な要素を理解しておきましょう。各要素を理解することで、調査した検索順位を効果的に上昇させるSEO対策を行うことができます。
検索キーワードとの関連性
ユーザーが検索したキーワードと、Webページに使用される主なキーワードの関連性が高いほど、コンテンツがより上位に表示されます。
ユーザーが「Webマーケティング 事例」と検索したとしましょう。
その検索クエリに対して上位表示を獲得するには、「Webマーケティング 事例」と関係の深いコンテンツを作成しなければいけません。
具体的には、「Webマーケティング」と「事例」というキーワードの出現率が最大になるように調整します。
すると検索エンジンは、「このページにはWebマーケティングの事例が記載されている」と判断し、検索クエリと関連性の高いページとして上位に表示します。
検索語を入力したときにサジェストとして出現する「関連キーワード」や、その検索語を主に扱うページでよく利用されている「共起語」を含めることも、関連性を深める方法のひとつです。
ただし正解がないことから、キーワードだけに固執するのではなく、ユーザーの視点を重要視してください。
ユーザーが良いと判断するコンテンツを作ることで、検索上位が見えてきます。そのために意識してほしいことを紹介しましょう。
外部リンク数
外部リンク(または被リンク)とは、自分のWebサイトやWebページのURLが外部のサイトに掲載されたリンクを指します。
外部サイトでそのリンクをクリックすると自分のWebサイトやWebページに移動します。外部のサイトが別のWebサイトやページのリンクを貼る理由の多くは、評価しているからです。
検索エンジンはそのリンクをたどってクロールします。外部リンクの数が多いのでたくさんの人から役立つページと判断し、外部リンクを受けたページを上位に表示する傾向があります。
役立つ情報を掲載して外部リンクが増えることも意識しましょう。
ただし自作自演はペナルティを受ける可能性がありますので、あくまでも自発的にリンクを貼ってもらえるようなコンテンツ作りを目指してください。
ユーザー評価と拡散
近年の検索エンジンは、コンテンツの量よりも質を重視して検索順位を決定します。
その質を表した指標が「ユーザー評価」です。
検索エンジンは、たくさんのユーザーから高評価を得ているコンテンツほど価値が高いと判断し、上位に表示させようとします。
上述した外部リンクもユーザー評価のひとつです。外部リンクが多いほど多数のサイトがその情報を参考にしていることになります。
外部リンクのほか、SNS上の口コミもユーザー評価を高める要素です。
本当に役に立つサイトやWebページは、SNS上に推薦コメントが流れることも多く、より多数のユーザーから支持を集め拡散し情報が広まります。
検索エンジンはその評判も参考にしてランク付けを行っているため、SNSにおけるユーザー評価や拡散も重要な検索上位への要素です。
検索順位チェックツールを活用してSEO対策を効率的に
検索順位チェックツールは、サイトURLやキーワードを入力するだけで簡単に検索順位を確認できます。手作業で検索順位をチェックするのは非常に手間がかかるため、SEO対策を効率化する際に役立ちます。
今回ご紹介した6つのツールは、数ある検索順位チェックツールの中でも特に人気です。それぞれ強みや仕様が大きく異なりますので、特徴を理解し必要な情報収集のために使い分けることをおすすめします。