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Webマーケティング2021.03.31
目次
SNSのユーザー数は増加傾向にあるため、企業にとってはSNS広告の効果は無視できなくなっています。
SNS広告と検索連動型広告には大きな差がないというイメージも強いですが、実際には運用方法と訴求できるターゲット属性は全く異なります。
そこで本記事では、SNS広告のターゲティングの基本と、SNSターゲティング広告で成功するためのポイントについて詳しく解説していきます。
SNS広告のターゲティングの種類と方法

SNS広告とターゲティングには、主に以下のような種類があります。
- ユーザー属性
- エリア
- 興味・関心(インタレスト)
- 類似オーディエンス
- カスタムオーディエンス
- リターゲティング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ユーザー属性
SNSにアカウント登録する際は、ユーザーが年齢や性別、住んでいる地域などの詳細な個人情報を入力するため、この情報を元にしたターゲティングを行うことができます。
SNS広告なら、以下のような配信も可能です。
- 関東エリアの人に限定した広告配信
- 30代男性に限定した広告配信
指定できる属性は媒体によって異なります。たとえば、FacebookとInstagram広告は年齢層の指定ができますが、Twitterは年齢指定ができません。
なお、Facebook広告は「既婚者」や「子供有」といったライフステージ別のターゲティングも可能です。
興味・関心(インタレスト)
SNS広告を使えば、「いいね」を押した投稿ページなどから趣味趣向を判定して広告を出稿することができます。
Facebookの投稿ページは「グルメ」や「スポーツ」といったジャンル別に割り振られているため、特定ジャンルを「いいね」した人に限定したターゲティングも可能です。
なお、Twitter広告には「インタラストターゲティング」というメニューがあります。
これを使うと、ジャンルとカテゴリーの中から最適なものを選択して、そのユーザーグループにだけ広告を配信できます。
類似オーディエンス
Facebook広告の「類似オーディエンス」は、リスト化されているユーザーに類似したユーザーを抽出して広告を配信する機能です。
顕在層に対する広告配信が一巡してしまった場合も、顕在層のデータを元に近似した属性のユーザーへアプローチできます。
未接触の潜在層にリーチしたいときにも役立つでしょう。
カスタムオーディエンス
ソーシャルメディア外の顧客データリストを元にターゲティングできる機能です。
具体的には、Facebook IDやメールアドレスといった個人を特定できるデータと、SNSの顧客情報を照合して広告を配信します。
なお、Twitterでは「テイラードオーディエンス」と呼ばれます。
カスタムオーディエンスの使い方としては、以下のような例が考えられるでしょう
- 既存顧客に限定した広告配信をしたい
- 「メールアドレスは登録してくれたが、SNSはフォローしてくれていな」といった顧客へのアプローチ
上記の例を見てもわかるように、カスタムオーディエンスは、新規顧客を開拓するよりも費用対効果も高い特徴があります。
リターゲティング
ユーザーの行動を元にしたターゲティングができる広告です。
リターゲティングはディスプレイ広告で利用されるというイメージもありますが、SNS広告でも積極的に活用されています。
Facebook広告なら、「Facebookピクセル」という広告専用タグを埋め込んだ外部サイトの情報や、自社投稿ページの来訪経歴を使ったターゲティングも可能です。
リターゲティング広告を使えば、以下のような配信も可能です。
- 接点があったのに離脱してしまったユーザーに対する再アプローチ
- 外部ECサイトで商品を購入したユーザーに向けた新商品の広告配信
SNS広告運用時のターゲティングのポイント
ここからは、SNS広告を運用する際のターゲティングの有用性と、運用のポイントについて詳しくご紹介していきます。
SNS広告の運用は精度の高いターゲティングが可能
他の広告よりも、セグメントやターゲティングを詳細に設定できるのが、SNS広告の大きな特徴です。
近年ではモバイルデバイスやSNSが浸透しているため、従来のような一律の広告配信では効果が得られなくなりつつあります。
しかし、SNS広告を活用すればターゲットを絞った広告配信できるため、効率的な宣伝活動が行えます。
また、自社の商品やサービスに最適なターゲティングを行えるため、狙った層にリーチしやすくなります。
その最大の理由はSNSアカウントを登録する際に、詳細な個人情報を入力しているという点でしょう。
この詳細で膨大な個人情報が、他の広告では実現不可能な精度の高いターゲティングを可能にします。
ユーザー層の的を絞った配信が成功の秘
SNS広告は他の広告よりもセグメントを詳細に設定でき、精度のターゲティングを行えるのが特徴です。
従って、この特性を活用した「ユーザー層の的を絞った広告配信」を行うことが成功の秘訣となります。
たとえば、自社商品やサービスのターゲットが「東京都の30代女性」の場合は、居住エリアや年代、性別をそれぞれ細かくターゲットに合わせて設定しなければいけません。
逆に言えば、このような詳細で精度の高いターゲティングをしたいなら、SNS広告の活用は不可欠ということになります。
主要なSNSの広告ターゲティングのポイント
SNS広告の種類によって特徴やターゲティングのポイントは異なります。
- Facebook広告
- Twitter広告
- LINE広告
- Instagram広告
- Youtube広告
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Facebook広告
Facebookは実名登録を基本としているので、他のSNSよりもデータの精度が高い特徴があります。
異なるデバイスでアクセスした場合も個人を特定できるため、ユーザーの行動をトラッキングしやすいメリットもあります。
Facebookユーザーの年齢層は比較的高いため、どちらかと言うと高年齢層向けビジネスの広告配信に向いています。企業の広報的な広告配信にも適しているでしょう。
広告は静止画と動画の両方に対応しているため、内容に応じた活用が可能です。
Twitter広告
Twitter広告には即時性と拡散性が強い特徴があります。手軽さと匿名性の高さが、その主な理由です。ユーザーの年齢層が比較的若いのも、Twitterの特徴と言えるでしょう。
Twitterの拡散力の高さは、費用対効果の高さにもつながっています。予算面で他のSNS広告より有利になる可能性もあるでしょう。
なお、Twitter広告には「キーワードターゲティング」という機能があります。
この機能を使えば、一定期間内のツイートやキーワードを集積して、関連性の高い広告を表示することが可能です。
トレンドになりやすそうなキーワードを検討して広告にハッシュタグを付ければ、さらに高い拡散力を得ることもできます。
ただし、匿名性の高さから複数のアカウントを所有している人も多いため、ターゲティングの精度はFacebook広告などに比べると低めです。
LINE広告
LINE広告は広告に対するリーチ数が多い特徴があります。
TwitterやFacebookと違って拡散力はありませんが、動画広告の視聴者にLINEポイントを付与するといった使い方が可能です。
なお、LINE広告は、ビジネス用のアカウントの取得に他のSNSよりも厳しい審査があります。
特に注意したいのは商材や業態に制限がある点です。
業種によってはアカウントを取得できないケースもあるので、LINE広告は導入する前には、必ず審査の内容を確認しておきましょう。
Instagram広告
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Instagram広告の管理はFacebook広告と同じ管理画面から行えますが、ここでは別のSNS広告として紹介します。
Instagramは、他のSNSより利用者数が増加傾向という特徴があります。若年層の利用者も多く、Instagramでの情報検索も積極的に行われています。
Instagram広告は文字数が限定されているだけではなく拡散力も低めですが、画像の美しさを優先したい場合には、Instagram広告を利用する価値があるでしょう。
ブランド力のアップにも活用できます。広告の種類も多彩なので、商材やターゲットの特徴に合わせたマーケティングが可能です。
また、Instagram広告はFacebookのデータを使うため、精度の高いマーケティングも実現します。
Youtube広告
YouTubeはSNSではありませんが、ここでは参考例として取り上げます。
YouTubeは基本的に動画が主体のサービスなので、少ない時間の中に多くの情報を盛り込んで宣伝したい時などに最適です。
自社商品やサービスの認知度アップやブランディングにも役立つでしょう。
なお、YouTube広告には、主に以下のような種類があります。
- インストリーム広告:動画広告開始後5秒でユーザーが広告をスキップできる広告
- インストリーム広告:動画広告開始後5秒でユーザーが広告をスキップできる広告
- インストリーム広告:動画広告開始後5秒でユーザーが広告をスキップできる広告
SNS広告のターゲティングの基本を理解しておこう
今回は、SNS広告のターゲティングの基本と、SNSターゲティング広告で成功するためのポイントについて詳しくご紹介しました。
SNSの利用者増加に伴いSNS広告の効果も無視できなくなっていますが、広告を運用して成果を上げるためには、ターゲティングの基本をしっかりと押さえておくことが大切です。特に、ユーザーの属性や興味・関心は広告配信の効果を大きく左右するので、しっかりと確認しておきましょう。
SNS広告の大きな特徴である「ユーザー層の的を絞った広告配信」を行えば、他の広告では実現できない大きな成果を得ることも可能です。
ただし、SNSの種類によって特徴やターゲティングのポイントは異なるので注意しましょう。
SNS広告の特性を活かせれば、他の広告にはない宣伝効果を得ることができるはずです。ぜひ今回ご紹介した内容を、広告の運用やマーケティングに役立ててみてください。