SNS活用2021.03.30
目次
SNS広告にかかる費用について徹底的に迫ります。5大SNSの費用の比較や課金仕様についても触れていきますので、SNS広告の費用についてより知識を身に付けたいという方は参考にしてください。
SNS広告の費用と課金形態はしっかり理解しておくことをおすすめします。
5大SNS広告の費用の相場とは?
国内では以下の5大SNS広告が非常に人気です。
- LINE
- Tiktok
使いやすく、効果測定や改善も行いやすい上に安い費用で運用ができますので、活用している企業が増えています。
ここからは5大SNS広告の費用の相場をそれぞれ解説していきます。各SNS広告の特徴や課金形態についても説明していきますので、参考にしてください。
Facebook広告
Facebook広告の特徴は、実名で登録しているユーザーが多いのでターゲティングの精度が高いです。
ビジネス用途で使われることも多いSNSになりますので、企業から企業に向けたBtoB向けのSNS広告としても積極的活用されているのが特徴です。
分析精度を高めるために、Facebook広告はアカウントのログイン情報を活用した人ベースのトラッキング情報取得をしています。
そのため、違うデバイス・システムを経由しても、しっかりとユーザーをトラッキングできるのが強みです。
より精度の高いトラッキングや情報のもとでSNS広告を運用したい場合はFacebook広告がおすすめです。
Facebook広告の料金
Facebook広告の課金形態は以下になります。
クリック型課金 | 広告がユーザーにクリックされるごとに費用が発生 |
インプレッション型課金 | 広告が1000回表示されるごとに費用が発生 |
CPI | アプリがユーザーにインストールされるたびに費用が発生 |
ページに対するいいね! | 広告主のページに「いいね!」がつくことで費用が発生。 |
投稿に対するエンゲージメント | ユーザーから広告にコメントやシェアがあったり「いいね!」がタップされたりすると費用が発生 |
動画再生 | 動画がユーザーに最後まで、もしくは10秒以上再生されると費用が発生。 |
料金や予算は、自社でしっかり管理できますのでコントロールがしやすいのがメリットです。
運用する場合は、どの課金形態にどれくらい予算をかけるかをしっかりと社内で検討しましょう。
Twitter広告
Twitter広告はタイムラインやツイート検索画面に自然に表示されます。
画像、カード、動画などと組み合わせて広告が配信されますので、視覚的にも効果的な広告になるのが強みです。
Twitter広告はユーザーがツイートした単語や、特定のアカウントのフォロワーを集中的にターゲティングすることもできます。
戦略も立てやすく使いやすいSNS広告です。リツイートや引用リツイート機能がありますので、魅力的なコンテンツはどんどん拡散されていきます。
他のSNSよりも圧倒的な拡散力を持っていることから、話題性あるマーケティングを狙いたい場合にも効果的です。
ターゲティングがしやすく話題性を広げやすいSNS広告を始めたい場合は、特におすすめしたい広告です。
Twitter広告の料金
Twitterでの課金形態は下記のようになっています。
リンク課金 | ユーザーに広告ツイートのリンクをクリックされるごとに費用が発生。 |
フォロワー獲得あたりの課金 | 広告経由でフォロワーを獲得するごとに費用が発生。 |
インプレッション型課金 | 1000回あたりのインプレッションで費用が発生。 |
エンゲージメントあたりの課金 | リツイート、返信、お気に入りといったユーザーの反応によって課金が発生。 |
動画再生型課金 | ビデオ画面が50%表示された場合にユーザーが2秒間の視聴を継続するか、全画面表示かミュート解除などのクリック操作で費用が発生。 |
アプリのインストールの課金 | ユーザーが実際にアプリをインストールしたタイミングで費用が発生。 |
Twitter広告キャンペーンは、予算にごとに予算をカスタマイズすることができます。最小金額が設定されていませんので、キャンペーンの金額をいつでも細かく調整できます。
基本的に、需要の多いオーディエンスは入札額が上がり、掛かる費用も高まる傾向がありますので、あらかじめ把握しておきましょう。
Instagram広告
Instagram広告の特徴は、ターゲティングの精度が高いという点です。
実名制のFacebookが提供しており、同じマーケティングプラットフォームが理由として大きいです。
Facebookでの行動に基づく精度の高いターゲティングを活かすことができますので、より正確なターゲティングを可能とします。
特定の趣味や興味に関する情報を元にターゲティングできますので、そのままユーザーの購買行動を促進できるのが強みです。
インフルエンサーやクリエイターとタイアップできる「ブランドコンテンツ広告」もありますので、より自然な広告配信が可能になります。
インフルエンサーやクリエイターから自社の商材やサービスの魅力をユーザーにアピールすることができますので、非常に高い効果の期待を持つことができるでしょう。
Instagram広告の料金
Instagram広告の課金形態は、シンプルな形になっています。
CPM | インプレッション型課金であり、インプレッションが増えて1000回表示されるごとに費用が掛かるのが特徴的。CPMは他の課金方法よりも費用が安いのでおすすめの方法。CPMの料金は500~1000円が相場。 |
CPC | クリック型課金となっており、広告がクリックされるたびに費用がかかる仕様。1クリック100円以下で行えるので、費用対効果の高さが見込める。 |
CPI | 広告で配信したアプリがインストールされると費用が発生する。アプリをインストールするという高い成果を発揮した時点で費用が発生するので、費用対効果は非常に高い。 料金としては1回のアプリのインストールで100~150円ほどと比較的安い。 |
CPV | 動画が最後、もしくは10秒間再生された場合に課金される仕様となっているのが特徴。10秒経たずにユーザーにスルーされた場合は費用が発生しないので安心して運用できる。費用の相場としては1再生で4円〜7円程度となっている。 |
LINE広告
LINE広告の最大の特徴は、 広告を配信する場所が多いことです。自社の商材やサービスを効果的に配信できます。
そのため、あらかじめ広告に対する戦略を練っておくことで、より自社が設定したターゲットに広告が届きやすくなります。
LINEはユーザー数が多いので、戦略がはまればターゲットにリーチすることが可能です。また LINE広告は新機能がアップデートされることが多く、拡張性が高いのも特徴です。
現在でも使いやすい広告プラットフォームになっていますが、今後もさらに洗練されていくことが予想されています。
SNS広告を配信する際にターゲティングのしやすさや使いやすさを重視する場合は、LINE広告がおすすめです。
LINE広告の料金
LINE広告の課金形態は大きく分けると3つになります。
CPC(クリック課金) | クリックされるたびに費用が発生するのが特徴。ユーザーが自然に広告を目にするように配信される上に、クリックされない限りは費用が発生しないので費用対効果が高い。クリック単価は24円から設定することができる。 |
CPM(インプレッション課金) | インプレッション課金は広告が表示された際に費用が発生する仕組み。表示された回数が1000回以上になると課金されるのが特徴。プレッション広告の最低単価は200円程度から入札することができる。 |
CPF(友だち追加課金) | 友だち追加課金は、ユーザーが広告経由でLINEの公式アカウントの友達を獲得した際に費用が発生する仕組み。「友だち追加」を行うユーザーは、関心度が高い傾向がありリピーターになりやすいので費用対効果も期待できる。 |
いずれも費用対効果がしっかりと考えられた課金形態になっているので、コスパが高い広告を運用できます。
低い予算から試験的に運用を始めることができますので、初めてSNS広告を運用する際にも最適です。
Tiktok広告
Tiktok広告の最大の特徴は、UGCというユーザー自身が生み出したコンテンツを生み出しやすくなることです。
企業がハッシュタグキャンペーンなどを行うことで、ユーザーが真似をして動画を投稿するので自然と盛り上がります。
上手くいけば自社ブランドの認知拡大に繋がるので非常に効果的な宣伝方法です。
音楽付きの動画広告も流せますので、選定したペルソナが聴きそうな人気の音楽を使用することで、さらに親しみやすい動画広告を配信できるでしょう。
広告はスマホの縦画面に対応した広告になっています。スマホ画面に最適化されており、動的な広告を配信できるますのでユーザーの関心を引くことができます。
近年のスマホユーザーの増加に対応した仕様と言えるでしょう。
より話題性や広告の見やすさを重視するのであれば、Tiktok広告の運用を検討するのも良い方策です。
Tiktok広告の料金
Tiktok広告の主な課金形態や料金は下記のようになります。
クリック課金型(CPC) | クリック数の増加を目指した課金形態になっています。アプリ内でユーザーに広告動画が再生された場合でも、クリックがされない限りは費用が発生しない。1クリックごとの単価は30〜100円が相場。 |
最適化クリック課金型(oCPC) | アプリのダウンロード、サービスの購入といったコンバージョンを設定としたクリックに応じて費用が発生する仕様。より本格的な成果を目指す際に使える課金形態。 |
インプレッション課金型(CPM) | 配信した広告が1000回表示されるたびに費用が発生する形態。単価としては100〜1,000円程度が相場。 |
再生課金型(CPV) | 動画が6秒間以上ユーザーに再生された場合に費用が発生。設定された一定値を超えない場合や、広告の視聴が6秒以下の場合は費用が発生しない。1再生ごとの単価は5〜60円が相場。 |
SNS広告の費用対効果を図るための指標とは?
SNS広告の費用対効果を高めるためにはしっかりと効果測定をしていくことが大切です。
運用をしていく中で効果測定をしていかないと改善していくことが難しくなってしまいます。
確実に成果を出すためにもSNS広告を運用する際には効果測定が重要です。ここからはSNS広告の費用対効果を図るための指標を解説します。
KGI
「KGI(Key Goal Indicator)」は、最終的なゴール・目的を表す指標のことです。
KGIを明確に設定することで重要項目がより分かりやすくなり、それぞれの事業の進捗が分かるので重要な指標です。
KGIの例を挙げると下記のようになります。
- 来月末までにTwitterでの認知度を150%アップさせる
- 来月末までにInstagramでのコンバージョン率を20%アップさせる
具体的に最終的なゴールを示すように設定するのがKGIの特徴です。
自社のモチベーションにも関わってくる指標になりますので、SNS広告を運用する場合は必ず決めてください。
KPI
「KPI(Key Performance Indicator)」とは、KGIを達成するための中間的な指標のことを指します。
KGIがゴールであるならば、KPIはゴールを達成するための手段や中間目標です。
確実にKGIを達成するためにもKPIは数値に基づいた設定にしましょう。
客観的に分かり辛いKPIにしてしまうと、具体的にどのようなアクションを行えば良いか分からなくなる上に、中間目標として説得力に欠けてしまいます。
このようなかたちでKPIを設定することがおすすめです。
- ユーザーの閲覧数を増やしたいので、月間のインプレッションをTwitterでの10,000回増加させるように広告を配信設定する
- コンバージョンに至る前にクリック数を増やさないと始まらないので、月間のInstagramでのクリック数を1,000回増やせるように広告の配信設定をする
KPIを設定する場合はKGIから逆算して、本当に必要な項目を客観的に表せるように心掛けましょう。
CPA
「CPA(Cost per Acquisition)」は、顧客を1人獲得するのに発生する費用、つまり広告の費用対効果を示す指標になります。
CPAの計算式は「広告費用÷コンバージョン数」です。1件のコンバージョンにかかった費用が分かりやすくなりますので、重要度が高い指標です。
CPAが極端に低い場合は、広告の費用対効果を見直す必要があります。
一般的に広告費をかけることでコンバージョン数は増加することが多いですが、広告の種類やクリエイティブを見直しながらCPAを高めていくことが大切です。
CPAはSNS広告の運用を改善する際に参考になる指標ですので、数値はしっかり把握しておきましょう。
ROAS
「ROAS(Return On Advertising Spend)」は、使った広告費に対して売り上げがどのくらい上がったのかを確認できる指標です。
こちらもSNS広告の費用対効果を見る際に必須な指標です。
ROASは「売上÷コスト×100」の計算式で求めることができますので、ROASが高いと広告から得られた売上が高かったことになります。
売上に対する貢献度が分かりやすくなるため、ROASの高い広告は予算を増やすなどの変更や改善を行ってください。
SNS広告の運用後に費用対効果をできるだけ高めたい時は、効果測定の際に必ず検証しましょう。
SNS広告を外注する場合の相場とは?
自社でSNS広告を運用するのが難しい場合は、運用を他社に外注するのも手段です。SNS、ネット広告の運用代行を専門的に行っている会社も多いですので、より高い成果に期待できるでしょう。
SNS広告の運用を外注した場合には定価が無く、出稿する企業側が予算を決める形になっていることが多いです。基本的には外注する費用が高くなると、その分サポートやサービスの質が増すという傾向があります。
運用代行の会社からより充実したサポートを期待する場合は、まずは予算を確保してください。
SNS広告を外注する際のメリット
SNS広告の運用を外注する場合は、このようなメリットがあります。
- プロにSNS広告の運用を任せることができるのでより高い成果が期待できる
- 運用代行することで、自社では別の業務に集中できることから生産性が上がる
- 制作まで任せることができる場合は広告のクリエイティブの質を高めることに期待
いずれも大きなメリットに繋がるものばかりです。特に人手が足りていない会社は業務の削減にもつながります。
SNS広告を外注する際のデメリット
SNS広告を外注する際には、このようなデメリットが存在します。
- 広告の出稿費用だけではなく、外注費がかかるのでコストがかさむ
- 密にやり取りをしないと、会社間でズレが生まれ、広告の成果を発揮するのが難しくなる
- 運用の際のプロセスやノウハウが自社に蓄積されないので、自社の社員の成長に繋がらない
無視できないデメリットが多くあります。特に自社の社員にSNS広告の運用プロセスがフィードバックされない点は注意しましょう。
将来的に自社の社員でSNS広告を運用していきたい場合は、自社で環境構築しておかなければなりません。
低予算からでもSNS広告の運用は可能
今回の記事ではSNS広告の費用について徹底解説しました。
SNS広告を効果的に運用する際の効果測定の指標や、SNS広告を運用代行する際の詳細も記載しているので参考にしてください。
- 各種SNS広告は課金形態も異なり、費用が発生する仕様も細かく異なるので、本格的に運用する場合はしっかり確認する。
- SNS広告を効果的に運用したり改善したりするには、効果測定に使える指標を理解しておくことが大切。
- SNS広告の運用代行を他社に依頼できるが、メリットとデメリットがあるので、代行を希望する場合は自社の方向性をしっかり定める。
SNS広告は低予算から運用することができるのが大きな強みです。自社の予算感やターゲットに合わせて、最適なSNS広告の運用を検討してください。