SNS広告の種類と特徴|どのSNSに出稿すべき?5大SNS広告を徹底比較

SNS広告の種類と特徴|どのSNSに出稿すべき?5大SNS広告を徹底比較

SNS活用2021.03.30

目次


自社の素晴らしい製品やサービスを世の中に売り出す際、たとえ潜在的顧客やターゲット市場を把握していても、どのようにしてアプローチすればよいのかわからない場合があります。


本記事では、このようなときの最も有効な手段であるSNS広告について、種類・特徴・戦略・メリット・デメリットを解説します。


5大SNSを使った広告配信


5大SNSを使った広告配信


企業はさまざまなメディアを通じて自社の製品やサービスを広告配信することで収益の拡大を目指していますが、未だに従来の紙媒体やテレビ・ラジオだけに頼っているとしたら、それは大きなビジネスチャンスを逃しているといえます。


SNS広告とは従来型の広告よりもはるかに多くの消費者に向けて、より低コストでのアプローチが可能な広告メディアなのです。しかもターゲットを細かく絞り込むことができるので、より広く深く広告発信することができます。


つまり、質の面でも優れたメディアなのです。


最近ではより多くの企業がSNS広告を利用するようになっています。


企業の広告・マーケテイング担当者には、このSNS広告メディアの機能を深く理解したうえで、自社にとって最適なSNS広告戦略を展開する能力が求められているのです。


5大SNSのユーザーと利用状況


5大SNSのユーザーと利用状況


SNSは世界各国で利用されていますが、各地域によってSNSプラットフォームの利用傾向は異なります。日本の場合、その傾向は極めて特徴的です。


こちらの表から読み取れるように、Twitterユーザーの方がFacebookユーザーよりも多いという傾向は、世界的にも珍しいです。



TwitterFacebookInstagramTiktokLINE
ユーザー数4,500万人2,600万人3,300万人950万人8,000万人
ユーザー層10〜30代男女比1:110〜50代男女比1:110〜40代男女比2:310〜20代男女比不明10〜60代男女比1:1
特徴・拡散力が高い・情報流動性が高い・実名登録者が多い・40代以上が多い・写真がメイン・おしゃれ意識の高いユーザーが多い・音楽と動画を組み合わせたコンテンツがメイン・若年層が多い・ユーザー数が多い・コミュニケーションツールとして利用される


参照:5分でわかるSNS広告!基本的な仕組み・メリット・事例を徹底解説 (hubspot.jp)


また、日本以外ではあまり使われていないLINEのユーザー数が最も多いことも特徴です。


年齢層の分布としては、LINEとFacebookがシニア世代を含む比較的幅広い年代に利用されているのに対して、TwitterとInstagramはミドル世代まで、そしてTiktokは20代までの若年層に限られてきます。


各プラットフォームの特徴も多岐わたっており、ユーザーは用途別にこれらを使い分けていることがわかります。


5大SNS広告の特徴


SNS広告の特徴もSNSプラットフォームごとに異なります。以下に代表的な4つのプラットフォームにおけるSNS広告の特徴をまとめました。



TwitterFacebookInstagramLINE
ターゲティング・デモグラフィック・フォロワー・類似ユーザー・興味関心・キーワードターゲティング・テイラードオーディエンス・ツイートエンゲージャー・コアオーディエンス・カスタムオーディエンス・類似オーディエンス・コアオーディエンス・カスタムオーディエンス・類似オーディエンス・デモグラフィックデータ配信・類似配信・オーディエンス配信
広告種類・プロモツイート・プロモビデオ・インストリーム動画広告とインストリーム動画スポンサーシップ・ウェブサイトカード・アプリカード・ダイレクトメッセージカード・画像広告・動画広告・スライドショー広告・カルーセル広告・インスタントエクスペリエンス広告・コレクション広告・動画広告・画像広告・カルーセル広告・Instagramストーリーズ広告・デモグラフィックデータ配信・オーディエンス配信・LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信・友だち追加広告・類似配信・リエンゲージメント配信・自動最適化配信・予約型広告
課金形態・フォロー(CPF)・クリック課金(CPC)・エンゲージメント課金(CPE)・アプリのインストール(CPI)・インプレッション課金(CPM)・再生課金(CPV課金)・クリック課金(CPC)・インプレッション課金(CPM)・アプリのインストール(CPI)・ページに対するいいね!・投稿に対するエンゲージメント・動画の再生・クリック課金(CPC)・インプレッション課金(CPM)・アプリのインストール(CPI)・再生課金(CPV課金)・クリック課金(CPC)・インプレッション課金(CPM)・ 友だち追加広告(CPF)


Tiktokについては上の4つとは少し違うタイプのSNSプラットフォームなので、特徴を別記します。Tiktokは、端的に言えばショートムービー配信SNSです。よって、広告も以下の3つの特徴的な形態で配信されます。



  1. 起動画面広告…スマホの起動画面全体に広告表示
  2. #チャレンジ…#(ハッシュタグ)を活用したタイアップ広告
  3. インフィード広告…「おすすめ広告」に表示される全画面広告


このように、各プラットフォームによってSNS広告の特徴も大きく異なります。


したがって、自社にとって最適なSNS広告戦略を実行するためには、それぞれのSNSプラットフォームの特徴を理解し、メリットとデメリットを加味した最適解を導き出すことが不可欠です。


次章からは、これらのプラットフォームにおけるSNS広告の詳細について掘り下げて解説していきたいと思います。


Facebook広告


Facebook広告


Facebook広告はここ数年で急速な成長を遂げています。


何とユーザー数は世界で20億人以上にのぼるので、自社にとって理想的な顧客にたどり着く確率も高いです。


広告種類、課金形態、ターゲティング方法、いずれにおいてもバラエティに富んでいるFacebook広告が、きわめて強力なSNS広告ツールであることがわかります。



広告種類課金形態ターゲティング方法
・画像広告・動画広告・スライドショー広告・カルーセル広告・インスタントエクスペリエンス広告・コレクション広告・クリック課金(CPC)・インプレッション課金(CPM)・アプリのインストール(CPI)・ページに対するいいね!・投稿に対するエンゲージメント・動画の再生・ユーザー属性ターゲティング・年齢・性別ターゲティング・エリアターゲティング・利用者層ターゲティング・インタレスト(興味・関心)ターゲティング・行動ターゲティング・リマーケティング・カスタムオーディエンス・類似オーディエンス


それでは、このFacebook広告の詳細を解説します。


特徴1:ターゲティングの精度が高い


ターゲティングの精度が高い


SNSプラットフォームとしてのFacebookの特徴は、実名登録が前提であるという点です。


他のSNSはハンドルネームやイニシャルなど匿名での利用が可能ですが、Facebookは氏名をはじめとする居住地、年齢などの個人情報を含め、すべて事実であることが原則となっています。


したがって、極めて精度が高い膨大な個人情報群からさまざまな切り口でターゲティングできるのです。


それでは、代表的な5つのターゲティングの切り口を紹介します


詳細ターゲティング


居住地や年齢性別などの基本情報のほかに、興味関心や家族構成、さらには年収や役職などの詳細な項目からターゲティングが可能なので、SNS広告戦略をよりピンポイントで構築・実行できます。


②リマーケティング


Re marketing、文字どおり一度自社広告にたどり着いた顧客を追跡して広告を再発信することを意味しており、一度は自社広告に興味を持ってくれた顧客への効果的なアプローチが可能です。


③「いいね!」や「いいね!してくれた友達」への配信


Facebook機能のひとつ、気に入った内容に対して「いいね!」ボタンを押してくれた人もまた、自社製品やサービスに興味を持ってくれている顧客。


その友達も似通った興味を持っている確率が高いので、これらの人々をターゲットとしたSNS広告を戦略的に発信することができます。


④カスタムオーディエンス


自社の既存顧客データなどをアップロードしてFacebook内のアカウントと照合して紐づけることで、対象顧客のFacebookアカウントに対してのみ広告を発信することもできます。


⑤類似オーディエンス


④のカスタムオーディエンスを発展させたもの。


アップロードしたデータに類似した属性や行動情報のFacebookアカウントに向けて広告を発信し、対象顧客の裾野を広げられます。


特徴2:目的に応じた入札戦略が可能


Facebook広告では目的に応じた入札戦略を設定する機能があります。



目的に応じた入札戦略が可能


それぞれの入札戦略と相性の良い目的について以下に解説します。



  • 最小単価…特定期間内の予算を設定することで、その範囲内で最大限コンバージョンが獲得できるように入札価格を自動調節してくれる機能。


認知度の向上、リーチ、トラフィック、エンゲージメントなどの目的に最適です。



  • 入札価格上限…予め指定した広告単価の上限を超えないように設定することで、予算を計画的に消化していくことが可能になります。


動画再生数の増加、リードの獲得、コンバージョン率の向上などを目的とした場合、相性が良い戦略です。



  • 平均目標達成単価上限…1件のコンバージョン獲得のための平均広告コスト単価の上限を設定することが可能。


トラフィック獲得やイベント集客など、比較的大規模な頭数を獲得を目的とする場合には最適な戦略です。



  • 最小ROASによるバリュー最適化…ROAS(Return On Advertising Spend)、つまり投資した広告費の回収割合を意味しています。


ROIに重点を置いた広告効果の最適化戦略なので、アプリインストール、コンバージョン率の向上、カタログダウンロードなど、価格の変動幅が大きいものの広告戦略に適しています。



  • 最高値…各コンバージョンの収益性を識別することでROIの最大化をもたらす戦略。


上記と同じく、アプリインストール、コンバージョン率の向上、カタログダウンロードなど、価格の変動幅が大きいものと相性が良い戦略です。


特徴3:Facebook以外のプラットフォームに配信できる


Facebook広告はFacebook以外のプラットフォームにも配信ができます。


世界的規模でいえばLINEよりも利用者数の多いコミュニケーションプラットフォームの、Messengerにも配信が可能です。


また、Audience Networkを利用すれば、Facebookが提携する数多くのウェブプラットフォームにもFacebook広告が配信されます。


さらに、Instagramとの互換性も極めて高く、フィード(投稿)・ストーリーにもFacebook広告を配信可能。


このように、Facebook広告は他プラットフォームとの乗り入れにおいても優れた利便性を発揮します。 


Facebook広告に向いている商材・使い方


Facebook広告に向いている商材・使い方


先述のように、Facebookは実名登録が原則であり、関連情報も事実であることが前提となっています。


したがって、掲載されている情報の信頼性が担保されている意味で、年代的にITリテラシーが高いとはいえないシニア層にまで利用が普及しており、コンプライアンスの観点からもビジネス利用に適したプラットフォームであると判断できます。


実際に、Facebookは企業ホームページに付随した公式コミュニケーションサイトとして利用される場合が多く、Facebook広告はBtoB商材、企業セミナーの集客、情報商材などのリスト獲得に親和性が高いSNS広告であるといえます。


Instagram広告


Instagram広告


Instagramといえば、「インスタ映え(バエ)」。


ビジュアル面に優れたSNSプラットフォームがInstagramであり、利用者は約3300万人、そのうち6割は女性ユーザーという特徴的なSNSツールです。


もちろんInstagramにもSNS広告機能が備わっているので、広告配信プラットフォームとしてもその特徴を反映した効果的な戦略を展開できます。



広告種類課金形態ターゲティング方法
・動画広告・画像広告・カルーセル広告・Instagramストーリーズ広告・クリック課金(CPC)・インプレッション課金(CPM)・アプリのインストール(CPI)・再生課金(CPV課金)・コアオーディエンス・カスタムオーディエンス・類似オーディエンス


上記の表にあるように、広告種類、課金形態、ターゲティング方法もInstagramのメリットに則した選択肢が用意されているので、自社のSNS広告戦略と照らし合わせたうえで有効に活用すべき主要なプラットフォームのひとつです。


自社製品やサービスを、Instagram広告に付随するユーザー層に届けるためには、SNSプラットフォームとしてのInstagramの特徴をおさえておかなければなりません。


それでは、Instagram広告の特徴について詳しく解説していきます。


特徴1:Facebookと同じセグメントで同時に出稿できる


InstagramはFacebook傘下のSNSプラットフォームです。


そのためFacebookとの親和性が極めて高く、Instagramのアカウントを持っていない場合でもFacebookアカウントがあればInstagramでの広告戦略の展開が可能です。



Facebookと同じセグメントで同時に出稿できる


Facebook同様にカスタムオーディエンスや詳細ターゲティングなどの精緻なSNS広告機能を持ち合わせているため、InstagramによるSNS広告戦略を展開する場合には、Facebookと同じパッケージとして捉えた方がより効果的に運用できるでしょう。


企業の公式SNSアカウントとしても広く利用されているFacebookの信頼性や安全性をバックグラウンドに、その情報発信力のスパイスとしてInstagramを有効活用することが効果的です。


特徴2:自然にアプローチできるストーリーズ広告


自然にアプローチできるストーリーズ広告


ストーリーズ広告は、通常の投稿の間に自然な形で組み込めるので、よりナチュラルにユーザーの生活の中に入り込むことが可能です。


ストーリーズはスマートフォン版のInstagram画面の最上部に表示されるので、まず目につく機能でしょう。


このストーリーズ機能自体はスマートフォン版のみに搭載。


ストーリーズに特化してInstagramを利用しているユーザー層も多く、SNS広告として運用する場合、その対象顧客の裾野を広げることにも役に立ちます。


また、スマホ画面全体に表示されるので、ユーザー側もその広告の世界観に没入することができ、非常に高いシンクロ効果を期待できるSNS広告であるといえます。


Instagram広告に向いている商材・使い方


Instagram広告に向いている商材・使い方


Instagramといえば、ビジュアル的な効果をフル活用するSNSプラットフォームであることが最大の特徴です。


したがって、Instagram広告の使い方としても「インスタ映え」する商材を全面に押し出すことが望ましいでしょう。


例えば、若い女性向けのコスメやファッションをはじめ、旅行関連の美しい景色、華やかな飲食物などは、Instagram広告と相性抜群です。


これらの商材を、比較的若い女性の視覚に訴えるようなビジュアルで表現することによって、より大きな広告効果を得ることができるのです。


最近では、グルメスポットやファッションブランドを検索する際には、まずInstagramから検索をかけて評価の高いものを選ぶというユーザーが多くなっているので、SNS広告プラットフォームとしてのInstagramは今後さらなる効果の高まりが期待できます。


Twitter広告 


Twitter広告


140字以内でTweet(つぶやき)を投稿し、それが他のユーザーの共感を得られれば「いいね」や「リツイート」によって細胞分裂的に急速に拡散されていくSNSプラットフォーム、Twitter。


Twitterのユーザー数は4500万人にのぼり、その規模はLINEに次ぐ大規模なものです。



広告種類課金形態ターゲティング方法

・プロモツイート・プロモビデオ・インストリーム動画広告とインストリーム動画スポンサーシップ・ウェブサイトカード・アプリカード・ダイレクトメッセージカード

・フォロー(CPF)・クリック課金(CPC)・エンゲージメント課金(CPE)・アプリのインストール(CPI)・インプレッション課金(CPM)・再生課金(CPV課金)

・デモグラフィック・フォロワー・類似ユーザー・興味関心・キーワードターゲティング・テイラードオーディエンス・ツイートエンゲージャー


ユーザーの年齢層は比較的若く、上は30代くらいまで、男女比はほぼ半々となっています。このTwitterにもSNS広告機能が搭載されており、そのメリットを存分に活用するための広告種類、課金形態、そしてターゲティング方法があります。


それでは、このTwitterのSNS広告プラットフォームとしての特徴を解説します。


特徴1:二次拡散には広告費がかからない


Twitterの特徴として真っ先に思い浮かぶ言葉が「拡散」です。


あるユーザーが良いと思ったツイートに対して「いいね」ボタンを押し、良し悪し問わず気になったツイートには「リツイート」をすることで、そのユーザーをフォローするユーザーにもそのツイートが共有されます。



二次拡散には広告費がかからない


フォロワーを多く持つユーザーのことをインフルエンサーといいますが、芸能人などの有名人ほど多くのフォロワーをもっています。


Twitter広告を打つ際の鍵となるのが、多くのフォロワーをもつインフルエンサーなどを介して、いかに多くのユーザーに向けて拡散するかということなのです。


また、Twitter広告は出稿する初回のみ費用が発生し、その後の自然発生的な二次拡散については広告費がかからないという嬉しい課金システム。


その点も加味すると、Twitter広告は非常にコストパフォーマンスが高く即効性のあるSNS広告であるといえます。


特徴2:キーワードでターゲティングできる


Twitter広告では、#(ハッシュタグ)や、ツイート中に特定のキーワードを使うことによってターゲティングをすることが可能です。


特に#によるトレンドの発生頻度はInstagramやFacebookよりも高く、「バズる(Buzzる)」規模もより大きいので、自社製品やサービスをより多くのターゲットユーザーにタイムリーに届けることができます。



キーワードでターゲティングできる


また、このキーワードによるターゲティング機能はクリック課金型のPPC(Pay Per Click)広告の側面ももち合わせているので、費用面でも比較的リーズナブルだといえます。


Twitter広告に向いている商材・使い方


Twitter広告に向いている商材・使い方


Twitter広告に向いている商材としてはBtoB商材、ゲームアプリのインストールなどが挙げられます。


Twitterは特にIT関連企業によって幅広く活用されているので、BtoB展開のターゲット顧客としてそれらの業界を想定してしている場合、Twitter広告は非常に効果的に作用するでしょう。


また、Twitterユーザー層にはゲーム愛好家やアニメ・マンガ好きも多いので、ゲームアプリのインストール、リアルタイム性や盛り上がりを求める特性を利用した施策にも向いているといえます。


LINE広告 


LINE広告


もはや日常の通信インフラとして欠かせないLINEは、ユーザー数8000万人にのぼり、年齢層も60代のシニア層にまで拡大しています。


普段はテキストメッセージや画像のやり取り、音声通話手段として利用されているLINEですが、SNS広告サービスも提供しているのです。



広告種類課金形態ターゲティング方法
・デモグラフィックデータ配信・オーディエンス配信・LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信・友だち追加広告・類似配信・リエンゲージメント配信・自動最適化配信・予約型広告
・クリック課金(CPC)・インプレッション課金(CPM)・ 友だち追加広告(CPF)

・デモグラフィックデータ配信・類似配信・オーディエンス配信


日本で一番利用されているSNSプラットフォーム・LINE。その特性を活かした上記のようなSNS広告配信サービスが提供されています。


それでは、このLINEによるSNS広告サービスの詳細について解説していきたいと思います。


特徴1:LINE関連サービスを利用した豊富な配信面


LINE関連サービスを利用した豊富な配信面


LINEは先述のように、通信手段としての機能だけではなく、さまざまな関連サービスを展開しています。


「LINEマンガ」「LINEポイント」「LINE NEWS」「LINE ウォレット」などを配信しているため、トータル8000万人以上のユーザーの生活シーンに溶け込んだ広告配信が可能。


LINE広告配信の最大のメリットは、「日本最多のユーザー数 × 豊富な配信面」という大きな相乗効果が期待できるところにあります。


自社製品やサービスを幅広い年齢層のさまざまな日常生活に向けて広告発信することで、より多くの収益機会につなげることが可能となるのです。 


特徴2:出稿している企業がまだまだ少ない


出稿している企業がまだまだ少ない


日本におけるLINEユーザー数は他のSNSを圧倒的に突き放す8000万人以上におよびますが、SNS広告プラットフォームとしてLINEを活用している企業は、じつはまだ少ないのです。


じつは数年前までLINEで広告出稿するためには最低出稿金額として100万円が設定されていたり、特定の広告代理店を通さないと出稿できなかったりと、出稿審査のハードルがとても高く、限られた企業しか利用できなかったのです。


最近ではそのハードルは下がってきており、多くの企業がLINE広告に参入を開始していますが、当初の遅れが後を引いているため、先行者利益のあるSNS広告プラットフォームなのです。


LINE広告に向いている商材・使い方


LINE広告に向いている商材・使い方の傾向を解説します。


まず、BtoBとBtoCに分類した場合、現状では圧倒的に後者のマーケットに向いているといえます。


LINEユーザーに対して、それぞれの生活シーンに密着した配信面に自社製品・サービスの広告を打つことで多くのコンバージョンにつなげることが可能となります。


一方、BtoBについてはこれまでの広告出稿障壁の高さも影響し、法人ユーザー数もまだ普及期の途中にあります。


とはいえ、LINE広告のBtoB展開については大きな伸びしろがあるので、今後の動きを注意深く追うことで更なる収益拡大につながる可能性も大きいでしょう。


TicToK広告


TicToK広告


TikTok広告は、先述の4つのSNS広告ほど世の中での認知度は高くはありませんが、よりターゲット顧客の裾野を広げたい企業にとっては素晴らしいプラットフォームとなっています。


ユーザー数は950万人程度で、年齢層は10代から20代の若年層が多いという発展途上のSNSプラットフォームではありますが、TikTok広告の可能性に気づいているブランドや企業はまだ少ないので、今が使い始める絶好のタイミングであるともいえるSNS広告です。


それでは、この大いなる可能性を秘めたTikTok広告について解説していきたいと思います。


起動画面広告


TikTokの一等地、起動画面の広告スペースを利用して、自社ブランドを前面に押し出すことができる広告です。


起動画面広告は、TikTokを最初に開いたときに、For Youフィードの一番上に表示されるので、ユーザーの注目を集めます。


さらにこのフォーマットは、動画の長さが最大60秒と長く競合コンテンツがないため、没入感のある視聴体験を提供可能。


起動画面は非常に幅広いリーチと高いインプレッション数が見込まれ、広告主側で希望するLPへの誘導もできます。


#チャレンジ


#チャレンジ


TikTokはこの#(ハッシュタグ)チャレンジを重視しています。


#チャレンジでは、企業はTikTokの広告担当者と提携し、独創的で魅力的なハッシュタグチャレンジを作成することができます。


ユーザーに関連するTikTok動画を作成したり、コンテンツ内でハッシュタグを使用したりして、キャンペーンに参加するよう呼びかけられるのです。


広告は6日間と長い間続くため、TikTokユーザーは自然と動画の作成や共有に興味を持ち始めることでしょう。


#チャレンジはユーザー生成コンテンツからコンバージョンを得るための効果的な方法なのです。


インフィード広告


TikTokの標準的な広告フォーマットであるインフィード広告は、ユーザーのFor Youフィード内で動画広告として自動再生されます。


インフィード広告の長さは最大60秒で、音声付きで再生。


オーガニック投稿と同じユーザーインターフェースをもつため、通常のTikTok内での投稿と同じように「いいね」「コメント」「シェア」の機能もあります。



インフィード広告


TikTokのインフィード広告は、さまざまなキャンペーン目的に使用できます。


それぞれの広告にはクリック可能なCTAボタンがあるので、外部のランディングページやアプリのダウンロード、またはブランドのTikTokビジネスアカウントへのトラフィックを誘導するためにも使用できます。


TikTok広告に向いている商材・使い方


TikTok広告に向いている商材・使い方


TikTokユーザーは、何よりも楽しみを求めて利用しているんだということを忘れてはいけません。


したがって、自社の製品やサービスを宣伝するだけの広告を表示していても十分な広告効果は得られません。


また、10代から20代の若年層がメインユーザーとなるので、彼らの好奇心を刺激するような動画を作成しないとすぐに次の動画に移られてしまいます。


このようなTikTok広告の特性を踏まえると、親和性の高い商材として挙げられるのは若年ユーザー向けのものであり、彼らの感性を刺激するユニークな広告コンテンツを発信することが効果的だといえます。


SNS広告を効果的に運用する6つのポイント


SNS広告を効果的に運用する6つのポイント


実際にこれらのSNS広告を、どのようにして効果的に運用すれば良いのでしょうか。


SNS広告を活用するためにすべきことや、メリットの反面デメリットもあるということを把握しておかないと効果的な運用はできません。


例えば、多くの人にすばやく届くことはSNS広告のメリットですが、そのぶん情報のアップデートや、炎上のリスクにも常に配慮する必要があります。


本章ではこれらSNS広告を効果的に運用するポイントを6つにまとめて解説します。


ポイント1:ターゲットを明確にする


SNS広告は、他の媒体と比較して、ターゲットをより詳細にセグメンテーションすることができます。


つまり、特定の商品やサービスが最も響くであろう顧客を対象として広告展開することができるので、ターゲットユーザーをしっかりと見極めて発信すれば、極めて高確率で拡散につなげられるのです。



ターゲットを明確にする


そのため、ターゲットを明確にすることがSNS広告戦略を立てるうえでの大前提となると忘れてはいけません。


ポイント2:コンバージョンとKPIを決める


SNS広告を効果的に運用するためには、ユーザーにどのような行動をとってもらいたいのか、そしてそのゴール達成のための戦略について考える必要があります。


まず、具体的なKPIを選定して、それらをいかに達成するかという道筋をブレイクダウンする戦略的なアプローチが必要です。



コンバージョンとKPIを決める


製品カタログを多くダウンロードしてもらいたい、ランディングページにより多くのユーザーを誘導したい、プロモーション動画の再生回数を増やしたい、など具体的なゴールの設定が必要。


そのゴールへのマイルストーンとして、客観的な数値指標を設定することが重要です。


ポイント3:広告表現を工夫する


単に自社製品やサービスを羅列しただけのようなSNS広告では効果は期待できず、ユーザーにとって興味のない広告は配信されない仕組みになっているので要注意です。


したがって、上述の各種SNSプラットによって、コンテンツの表現方法に工夫を凝らすことが求められます。


フォームによって千差万別ですので、まずはそれぞれのメリットとデメリットをしっかり把握したうえで、ターゲット顧客層と親和性の高いプラットフォームを選ぶことが大切。


そのうえで、工夫を凝らした戦略を展開することが重要です。


ポイント4:クリエイティブを短いスパンで差し替える


クリエイティブを短いスパンで差し替える


SNS広告は従来の媒体と違って、ユーザーが目にする頻度が非常に高いメディアであると言えます。


したがって、広告クリエイティブを短いスパンで差し替えることが必要です。そうしないと、ユーザーはすぐにその製品やサービスに飽きてしまうため、結果的にその広告は悪影響をもたらす可能性すらあります。


常に次のクリエイティブ案を複数用意し、短いスパンで差し替えるという前提が必要です。


ポイント5:炎上のリスクを考える


炎上のリスクを考える


これはSNS広告を運用するうえで、ある意味一番気をつけるべきリスクです。


SNSはタイムリーでスピード感のある拡散力がメリットであり同時にデメリットとなるのですが、その際たるケースがこの炎上でしょう。


広告の表現方法を慎重に見極めないと、ちょっとしたニュアンスや解釈の違いから、悪意として世の中に瞬時に拡散されてしまう可能性があります。


この炎上によって実際に休業や廃業に追い込まれたケースもあまた存在するので、常に広告の意図と異なる捉え方をされないか、その表現方法について慎重に見極める必要があります。


ポイント6:効果測定方法に注意する


SNS広告の効果的な運用のために、KPIを設定することについては先述の通りです。その効果測定方法についても注意する必要があります。


Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールや効果測定ツールと、SNS広告の管理画面で確認できる数値には、乖離が生じる場合があります。



効果測定方法に注意する


各プラットフォームによって指標をカウントする基準が異なるので、どのプラットフォームでも共通した数値が抽出できるわけではありません。


広告効果測定をする際には、それぞれのプラットフォームの違いを理解したうえでKPIを設定し、PDCAを回していくことが必要です。


SNS広告の特徴やリスクを理解して運用を


SNS広告は従来型の広告媒体より遥かに高い効果が期待できるメディアで、日本においてはLINEを筆頭にFacebook、Twitter、Instagram、TikTokといったSNSプラットフォームが使われています。


これらのプラットフォームはそれぞれ特徴があるため、把握したうえで自社のSNS広告戦略に親和性の高いものを選択することが必要です。


また、SNS広告のメリットとデメリットをしっかりと理解し、炎上などのリスク対策も講じたうえで慎重に運用することが求められます。