Webマーケティング2021.03.31
目次
WebサイトやWebサービスを立ち上げて初期の段階では、集客のためにSEO(検索エンジン最適化)を行おうと思っていても、リスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告を利用した集客のほうが即効性があることから、なかなか実施できてい場合も多いのではないでしょうか。
SEO施策は検索順位を上げること以外に、多くのメリットがあります。今回はSEO施策を行うメリットを紹介します。
1. 多くのユーザーにWebサイトを見てもらうことが可能
まずSEO施策を行うメリット、というよりも目的ということばの方が適切かもしれませんが、適切なSEOを行うことで、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンで自社の商品やサービスに関連したキーワードを検索したユーザーが、自社のサイトに訪問する機会が増えます。
日本において、総務省の調査によると平成26年のPCの保有率は約90%、スマートフォンの保有率は約50% となっており、それらのユーザーが日々検索エンジンを利用しています。多くのユーザーが検索エンジンを利用してキーワードを検索しているため、SEO施策を行い検索結果ページでの自社サイトの露出が増えることで、サイトへのアクセスが増大します。
ユーザーにWebサイトを認知させることで、企業の価値を上げることできます。検索してきたユーザーに主要な企業として認知させるだけでなく、同業他社や関連業界の企業に対し、優位に立つことができます
このようなメリットについて、検索エンジンを利用した集客の手段であるリスティング広告にも同様のメリットがあるようにみえますが、少々異なります。インターネットのリテラシーが高いユーザーや広告を嫌っているユーザーは、リスティング広告をクリックすることを避ける場合があり、そういったユーザーに対してはリスティング広告は必ずしも有効な集客手段とはいえません。また、リスティング広告で上位表示されていることによって、企業に対して良いイメージを持つといった効果は得られにくいです。
2. 検索エンジンを利用するユーザーは購買意欲が高い
この点についてはリスティング広告も同様ですが、検索結果ページから自社 サイト流入へ流入したユーザーは購買意欲が高いといえます。
ユーザーが購買に至るまでの過程としてAISASという考え方があります。
1. Attention(注意)
2. Interest(関心)
3. Search(検索)
4. Action(購買)
5. Share(情報共有)
全く認知(注意)していない状態のユーザーとは異なり、すでにそのキーワードに関連することが気になっている(関心)状態のユーザーが検索を行います。Web広告であればディスプレイ広告、その他テレビなどのマスメディアでの広告といった施策を通して初めて興味(注意)を持ったユーザーよりも、検索を行ったユーザーは購買意欲が高いといえます。
3. 費用対効果が優れている
適切にSEOを行い順位が得られれば費用対効果が優れているのも、SEO施策のメリットです。Web広告は、流入元がどこで、どこがもっとも費用対効果が優れているかを検証できますが、表示回数やクリック数による課金が発生し広告費を払い続ける必要があります。広告費の支払いを止めることで、サイトへのアクセスも止まります。
WebサイトやWebサービスを立ち上げたばかりのタイミングでは、検索結果になかなか表示されない場合が多く、広告からの流入が中心になるのは不自然ではないですが、最終的には費用対効果の優れているSEOを完全に無視してはいけません。中長期的にみて、WebサイトやWebサービスの初期構築時点で、SEOを意識するのはもちろん、どこかのタイミングでSEOに注力し始めなければならないという意識を持っておくとよいでしょう。
4. 長期にかけてアクセス数を得続けることが可能
かつては間違った理解で悪質なSEO もありましたが、ユーザーに対し有益なコンテンツを提供することを中心とした正しいSEOは、長期にかけてアクセスを得られます。しかし、検索エンジンがサイトを評価して、特定のキーワードで順位がでるまでには時間がかかります 。早急に判断せずに、約3~6ヶ月程度の期間をみて行うと良いでしょう。
正しいSEO施策を行うことで、検索順位が定着し、一定のアクセスを得続けることができます。一定のアクセスを得られるページやコンテンツが増えることによって、SEOを行ってきたコストに対する効果が蓄積されていきます。公開後は該当ページを削除しないかぎり存在し、コンテンツの情報価値が失われなければ永続的にWebサイトへの流入をもたらします。
まとめ
Webサイトの集客においてSEOを行うことは多くのメリットがあります。Web広告は、流入経路からユーザーがコンバージョンしたかまでを計測することで、費用対効果が合うように運用 が可能ですが、あくまで広告費を支払わないと流入は得られません。適切なSEOを行い、検索結果での露出が増えれば、長期的にWebサイトのアクセス数を増やすことができます。
特に、リスティング広告のクリック単価の高騰がみられる今、SEOについて検討してみてはいかがでしょうか。