Web広告2021.06.25
目次
Webマーケティングに関わっていると、「アドテクノロジー」という言葉を、一度は聞いたことがあるかと思います。しかし、「聞いたことはあるけど、よく分からない」という方も、多いのではないでしょうか。
昨今企業が導入しているデジタルマーケティングを本格的に行う場合、アドテクノロジーを理解しておくと良いでしょう。
今回は、アドテクノロジーの仕組みや、どのような種類があるのかを、解説していきます。
アドテクノロジーとは
「アドテク」や「アドテック」などと呼ばれることもある、アドテクノロジーは、「広告(Advertising)」と「技術(Technology)」を掛け合わせて出来た言葉です。
Web広告に関するシステムのことを指し、広告配信の効率を上げるために開発されたシステム全般のことをアドテクノロジーと言います。
アドテクノロジーの定義
メディアと媒体、広告主の、アドテクノロジーの定義を確認しておきましょう。
メディア・媒体社(パブリッシャー)
パブリッシャーとは、広告の掲載枠を持っている企業とWebサイトを表す言葉です。
メディア・媒体社は、メディアとして高い利益を出したいので、広告枠の価値を高める必要があります。広告枠の価値を高めることで、企業の利益を上げていきたいということです。
広告主(アドバタイザー)
アドバタイザーとは、広告を出す企業を表す言葉です。
事業の成果の最大化を目指し、効率的・効果的に広告運用をして、広告を出稿したいという課題を抱えています。
アドテクノロジーの種類とメリット
アドテクノロジーには、様々な種類が存在します。
メリットと合わせて紹介していきますので、参考にしてみてください。
アドネットワーク
アドネットワークは、様々なメディアの広告掲載枠を全てまとめたネットワークのことを言います。
メリットとしては、広告の出稿を一括で行うことができ、メディアごとに異なっていた課金システムも統一することができるので、広告管理の負担を軽減できます。
また、メディアがカテゴリー管理されているため、広告主が指定したカテゴリーに関連しているメディアにのみ、広告を掲載することが可能です。
アドエクスチェンジ
複数のアドネットワークが管理している広告の掲載枠を、自由に売買することができるのが、アドエクスチェンジです。
メリットとしては、複数のアドネットワークをまとめて管理することができるので、様々な広告枠に、一括で広告配信することができます。
また、広告枠を売ることができることにより、効率的な利益向上が可能です。
SSP(Supply Side Platform)
Web広告における、メディア収益を、最大化することが目的のサービスです。
メリットとしては、複数のDSPやアドネットワークの中から、広告掲載費が最も高い広告を選定して配信することが可能です。これにより、利益の向上に繋がることになります。
DSP(Demand-Side Platform)
広告の効果最大化を目的としたサービスです。
広告主は、どのくらいの予算で、どのようなユーザーに広告の配信をしたいのか、広告の見た目はどのようにしたいのかなどを設定し、高い費用対効果で広告の配信が可能です。
メリットとしては、複数のアドネットワーク・アドエクスチェンジ・SSPに対して広告配信の管理ができます。
DMPと連携させることで、ターゲティング設定したユーザーに対しての広告配信が可能となります。
リターゲティング
過去に自社の商品やサービスのWebサイトを訪問したユーザーに対して、広告を配信します。
メリットとしては、過去に自社の商品やサービスに興味を持ったユーザーに対して、再度広告の配信ができるため、認知度の向上や、商品・サービスの利用に繋がります。
また、ユーザーへ広告を配信する回数の証言設定も可能です。適切な広告配信回数を理解することによって、リターゲティングの効果が高まります。
DMP(Data Management Platform)
Web上に蓄積されている、様々なユーザーのデータを管理することができる、プラットフォームです。
メリットとしては、過去にサイトを訪問してことのあるユーザーのデータを活用することによって、ターゲティング品質が高まります。
工数の削減に繋がりますので、費用対効果の高い広告運用が可能です。
3PAS(第三者配信)
アドネットワークやDSPなどの、様々な仕組みには広告の配信はせず、第三者のシステムを介して配信する広告です。
メリットとしては、広告配信の予算や、効果の測定などを、全て一括で管理することができるので、広告運用にかかる時間の削減ができます。
まとめ
ここまで、アドテクノロジーの仕組みや種類、メリットを解説させていただきました。
アドテクノロジーと使うことで、広告運用でかかる時間や手間を省き、効率的な広告運用が可能です。
また、どのようなサービスを使えば利益や成果の向上に繋がるのかを見極めることが、重要となります。種類が多いので、自社の広告に合った配信方法を選択して、費用対効果を高めていきましょう。