Webマーケティング2021.03.31
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今、動画広告がとても注目されています。注目される理由として、テレビではなくネットで動画を視聴する人が増えてきていること、ネットでの動画視聴サービスが充実してきたこと、スマホの利用が拡大してきたことなどが挙げられるでしょう。
しかしながら動画広告を導入している企業はまだまだ少なく、上手く活用できれば大幅にコンバージョンを増やすことも可能なのです。動画広告には動画広告ならではの特性があるため、それを踏まえたうえで運用しなければなりません。
今回は動画広告を運用する際の手順とポイントについて紹介します。
動画広告の魅力
動画広告の魅力は何といっても視覚や聴覚に強く訴えかけることができるため、ユーザーの印象に残りやすいところにあります。バナー広告やテキスト広告に比べて商品の詳細やメリットを丁寧に説明できるため、商品が強く認知され購入の大きな動機付けとなるのです。
テレビCMなども同じように動画で訴えるものですが、従来の広告では細かなターゲティングはできませんでした。そのため商品やサービスにまったく興味のない人に視聴されることも多く、大きなロスがあったのです。
これに対してWebの動画広告では、年齢・性別・地域など詳細なターゲティングができます。狙ったターゲットに集中的に配信できるので、高い効果が期待できるのです。また従来メディアの広告は掲載するだけで費用がかかりましたが、動画広告はクリックされたり一定時間視聴されたりしなければ費用が発生しないので、高い費用対効果が見込めます。
TrueView動画広告とは
動画広告の代表的なものに「TrueView」があります。TrueView動画広告はGoogleアドワーズから出稿することができ、YouTubeやGoogleディスプレイネットワークに掲載することができる動画広告です。
ユーザーが30秒以上視聴した場合、または広告をクリックした場合のみ課金される仕組みですのでムダな広告費が発生することはありません。TrueViewは年齢や性別、住んでいる地域、興味など細かくターゲティングできます。さらにGoogleアドワーズのアカウントと連携してリマーケティングも可能。そのため、商品やサービスに興味のある人に確実にリーチすることができ、高い効果が期待できるのです。
TrueView動画広告のフォーマットは「インストリーム広告」と「インディスプレイ広告」の2つです。インストリーム広告は動画の再生前に表示される動画広告で、動画広告が5秒間再生された後に広告をスキップするか、残りの動画広告をそのまま再生し続けるかをユーザーが選べるようになっているのです。ユーザーが30秒以上視聴した場合、動画自体が30秒未満の場合は最後まで視聴した場合に課金されます。インディスプレイ広告はYouTubeやGoogleディスプレイネットワークなどに掲載される広告です。ユーザーが広告をクリックして再生した場合に課金されるようになっています。
動画広告の企画から運用までの手順
TrueView動画広告を出稿することを想定して企画から運用までの手順を考えてみましょう。
まず動画の内容を企画する必要があります。テレビCMの素材を持っている企業であれば、その素材を流用すればと考えるかもしれませんが、この方法はおすすめできません。なぜなら15秒の素材であれば、15秒視聴されただけで課金されてしまうのでもったいないことになってしまいます。また30秒の素材であっても、最初の5秒で惹きつけなければならないインストリーム広告の素材としては適当でないことが多いのです。Webの動画広告に適した表現方法を取り入れて作り直すか、新しく制作することをおすすめします。
企画内容が決まったら撮影・編集作業となります。本格的な動画広告を制作するならアウトソーシングするのがおすすめですが、コストを抑えたいのなら社内で制作してもよいでしょう。最近では高機能な動画編集機能を持ったフリーソフトもありますので、コストをかけずに動画広告を作成することも可能です。
動画広告が完成したらGoogleアドワーズから出稿手続きをし、審査に合格したら広告運用が開始されます。
動画広告制作をアウトソースする際のチェックポイント
動画広告の制作をアウトソーシングする場合には、いくつか注意しなければならない点があります。
まず、どの範囲をアウトソースするのか、事前にしっかり決めておくことが大切です。社内で企画したものを元に制作を依頼するのか、企画段階から依頼するのかでも出来上がる広告は大きく違ってきます。大切なのは「プロに全部おまかせ」と丸投げにしないことです。企画段階から依頼する場合でも、誰に何を伝えてどのような成果を得たい広告なのかをしっかり伝えたうえで、社内できちんとコントロールしましょう。
また外注先を決める際には、動画広告制作の実績がある会社に依頼するのがおすすめです。いくらすばらしい撮影や編集の実績があっても、それがテレビCMではあまり参考になりません。TrueView動画広告を制作するのであれば、TrueViewの特性を踏まえて制作する必要があるのです。動画広告の制作だけでなくWebプロモーションやWeb広告運用の実績のある会社であれば、アウトソース先としておすすめといえるでしょう。
動画広告についてのまとめ
動画広告は年齢や性別、地域、興味などで細かくターゲティングできるうえに、クリックや一定時間の視聴がなければ費用が発生しないというメリットがあります。そのため動画広告を上手く活用することができれば、コストを抑えながら高い効果を出すことも可能になるのです。
動画広告に取り組んでいる企業はまだ少ないため、動画広告を始めるチャンスともいえます。もし、費用対効果の高い新しい広告手法を試してみたいという方は、動画広告に取り組んでみてはいかがでしょうか。