ブランドってなに?マーケティングとブランディングの違い

ブランドってなに?マーケティングとブランディングの違い

Webマーケティング2021.03.31

目次


ブランディングはマーケティング戦略の1つです。しかし、キャンペーンや施策によっては、ブランディングを前提に行おうとしていたにもかかわらず、結果として単純に商品やサービスを売ることのみに注力してしまう場合があります。


今回は、ブランディングとはなにか、マーケティング活動の中でどのようにブランディングを行っていくかについて紹介します。


ブランディングとは


ブランディングとは、ブランド(企業や商品、サービスのイメージ)に対して、顧客にとっての価値を高め、良い印象を抱いてもらうための施策で、マーケティング戦略の1つです。


ブランドとして認知されていない場合、まずはブランドとしての認知を高めることが最初にやるべき施策です。また、すでに認知されている場合は、より良い印象を持ってもらう、維持するといった施策を行います。


そもそもブランドとはなにか


ことばの起源を考えると、「烙印をつけること」という意味から派生して、「区別する」という意味を持ちます。マーケティングにおいては、「顧客が持っているイメージ」「実態のない価値」といった意味を持ちます。


顧客にとってのメリット


ブランドという考え方は、顧客にとっては「区別」しやすいということに価値があります。


例えば、服を選ぶうえで同じようなデザインのものが2つあった場合に、好きな「ブランド」があれば、その2つを区別し判断できます。品質に不安がある場合でも、そのブランドの品質に対して良いイメージを持っていればそちらを選択できます。


また、いわゆる「高級ブランド」というイメージを多くの人が持っている場合は、それを持つことがステータスとなります。


企業にとってのメリット


企業にとっては、競合との差別化が行えます。一方で、同じようなブランドイメージを確立している企業がある場合は、他にも差別化できる要因をブランディングする必要があります。


また、ブランドとして顧客からの信頼が大きければ消費するものや定期的に買い替えが必要なものでは、繰り返し購入してもらえるようになります。


結果として、不要な価格競争を回避できたり、プロモーション費用を削減できたりといったメリットが生まれます。


ブランドを構成する要素


ブランドは、さまざまな要素により構成されます。商品やサービスの良さはもちろん、ブランド名やロゴ、接客やサポート、プロモーションの内容、WebサイトやSNSで発信される情報など、企業が発信する情報のすべてが要素となり、ブランドが形成されます。


Webマーケティング、デジタルマーケティングにおけるブランディング戦略


どのようなポジショニングをして商品やサービスを販売していくのかという根本的な部分以外に、Webマーケティングやデジタルマーケティングにおいて、顧客とより良い関係を気づくことがブランディングにつながります。


ブランディングはさまざまな要素によって構成されるため、単純に切り分けるのは難しいですが、今回は4つの要素に分けて紹介します。


Webサイトのデザイン、ユーザビリティ


まず、Webサイトのデザインが自社のブランドイメージとマッチしているかは、ブランディングの要素として重要です。


特に、おしゃれな店舗を構えている美容室や飲食店などで、Webサイトに顧客が辿り着いたときに、店の印象と異なるデザインのサイトだとすると、ブランドのイメージとズレが生じてしまい、ブランディングに影響が出てしまいます。


現在では、Wixのように専門的な知識がなくても、プロフェッショルなデザインのWebサイトが制作できるツールがあります。


また、Webサイト上で購入や予約が行えるサイトにおいて、ユーザビリティの高い(=ユーザーが使いやすい)サイトでないと、良くない印象を与えてしまいます。多くのWebサイトが使いやすくなっている中で、印象の差別化をはかられる一因となってしまいます。


Webサイトのコンテンツ


Webサイトのコンテンツが宣伝要素の強いものばかりでは、ユーザーが興味を持って見ることができない可能性があります。


ブランディングに重点を置く上では、ユーザー目線で良い情報を提供し、購入したいと思ったときに、次のステップへ進めるような導線設計を行うことが重要です。


SNSでの情報発信


SNSは、ブランディングにおいて有効活用できるサービスです。SNSでは、企業から発信する情報のみでなく、ユーザーとコミュニケーションをとることができます。さらにブランドとして認識し良いイメージを持っているユーザーによって情報が拡散されたり、価値のある情報を発信することでファン未満のユーザーの目にも止まり、多くの人がブランドを意識することにつながります。


顧客管理とサポート


対面ではコミュニケーションを取らない、Web上で完結するサービスを提供している場合は特に、適切な顧客対応がブランドの印象を左右します。


対面でなくても、適切な顧客管理とスピーディーな対応がされることは、ブランドイメージを向上するために、重要な要素です。


まとめ


ブランディングはマーケティング戦略の1つの要素で、より多くのリピーターを獲得し、競合企業との価格競争に巻き込まれないために注力すべきものです。


まだブランディングを意識していないなら、まずは自社の目指しているブランドイメージとWebサイトを見直すところから、ブランディングについて考えてみてはいかがでしょうか。