Webマーケティング2021.03.31
目次
はじめてマーケティング業務を行う人や、マーケティング担当者になって日が浅い人の中には、「何から始めたらいいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
商品やサービスを購入してもらうための戦略や戦術を立てる前に、まず、自社を取り巻く環境や現状の分析が必要です。
そこで今回は、マーケティング業務において欠かせない7つの分析手法についてまとめてみました。
1. PEST分析
PEST分析とは、4つの視点からマクロ環境から受ける影響を分析していく手法です。
下の4つの頭文字を取ったものから構成されています。
「Politics(政治面)」
「Economy(経済面)」
「Society(社会・ライフスタイル面)」
「Technology(技術面)」
上の4つの視点で分析することで、日々飛び込んでくるニュースや情報を漏れなく選別でき、適切なマーケティング戦略を立てることにつながります。
2. 5フォース分析
5フォース分析とは、自社を取り巻く業界の競争環境と要因を分析することで、収益性を測る手法です。
競争環境が生まれる要因を、下の5つに分類して分析を行います。
「競争企業間の敵対関係」
「新規参入業者の脅威」
「代替品・代替サービスの脅威」
「買い手の交渉力」
「供給企業の交渉力」
例えば、吉野家やすき家で有名な牛丼業界は、同業者間で商品に差をつけづらい特徴があるため、同業者間の競争が激しくなります。ハンバーガーやラーメンなど、代替可能な競合が多く存在するため、常に代替品・代替サービスの脅威に目を配っておく必要があります。
3. バリューチェーン分析
バリューチェーン分析とは、自社の商品・サービスに価値が生まれるまでを、過程ごとに分析する手法です。
まずは、価値を生むことに対して直接的に貢献している要素を、下の5つに分類します。
「購買物流」
「製造」
「出荷物流」
「販売・マーケティング」
「サービス」
そしてその価値を間接的に支援している要素を、下の4つに分解します。
「全般管理」
「人事・労務管理」
「技術開発」
「調達活動」
上記の合計9つの過程ごとに分析を行ないます。
バリューチェーン分析を行うことで、マーケティング活動においてコスト削減が可能な部分を見つけ出すことや、高い価値を生み出している部分を見極めることに役立ちます。
4. 3C分析
3C分析は、自社の商品・サービスを展開する環境を分析するために役立つフレームワークです。
下の3つのCの頭文字をとって「3C」分析と呼びます。
「顧客(customer)」
「競合(competitor)」
「自社(company)」
例えば、コンビニなどは、近隣に競合が存在したり、近隣に競合が新規出店したりする場合も多いため、常に自分の店舗に通ってくれるお客さんや競合店舗の分析を行ない、自店舗の戦略を立てていく必要があります。
5. SWOT分析
SWOT分析とは、下の4つの切り口によって市場環境を分析する手法です。
「強み(Strengths)」
「弱み(Weaknesses)」
「機会(Opportunities)」
「脅威(Threats) 」
マーケティング戦略を立てるにあたり、上記の4つを組み合わせて分析することで、新しい機会や潜在的なリスクを発見することにつながります。
6. STP分析
STP分析は、環境分析で得られた情報をもとに顧客の絞り込みを行う手法です。
下の3つの頭文字をとり、STPと呼ばれています。
「セグメンテーション(Segmentation)」
「ターゲティング(Targeting)」
「ポジショニング(Positioning)」
市場全体の顧客をターゲットにするのではなく、3つの切り口を活用し、ターゲットを絞り込むことで、自社に最適な顧客を見つけ出すことに役立ちます。
7. 4P分析
4P分析とは、基本的なマーケティング内容を決めるために活用する手法で、下の4つの頭文字から構成されています。
「製品(Product)」
「価格(Price)」
「流通(Place)」
「販売促進・プロモーション(Promotion)」
4Pは、単体ではなく、4つのPを組み合わせて使うことで売上向上・顧客獲得につながるマーケティング戦略を立てることに役立ちます。
まとめ
マーケティングは、今回紹介したような分析手法を活用することで、まずは自社を取り巻く環境を理解するところから始まります。
分析結果をもとに目標を決めた後に戦略や戦術を立てます。いきなり戦略や戦術から考えだすのではなく、順番にステップを踏むことがマーケティングでは重要です。
事前に分析を入念に行い、適切な戦略や戦術の立案を行いましょう。