Webマーケティング2021.03.31
目次
ビッグデータ解析が、マーケティング現場で活用される場面が増えています。
そんな中で、ビッグデータ解析が大事だということは感じつつも、どのようにマーケティング活動に活かしていけば良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなときに読んでおきたい「マーケティングにつながるビッグデータ解析」についてまとめました。
マーケティングの基本「ビッグデータ解析」ってなに?
ビッグデータ解析とは、構造化データおよび非構造化データを含む大規模で多様な情報を解析することを指します。
ビッグデータの解析結果をマーケティングに反映させることで、より正確で迅速なマーケティング戦略の改善を実現することが可能になります。
ビッグデータ解析をマーケティングに活用する場合、膨大な情報を保管・検索・共有・分析・可視化することが求められます。
ビッグデータ解析4つのメリット
1. 扱うデータの容量が大きい
ビッグデータ解析では、言葉の通り膨大な情報量を扱います。
既存の一般的な技術では管理困難なデータ量といわれるように、数テラバイト〜数ペタバイトクラスの情報量を扱うことが可能です。
それによって、より多くの情報の中から適切なマーケティング戦略や施策の選定を行うことが可能になります。
2. 扱うデータの種類が多い
ビッグデータ解析の解析対象には、企業の基幹システムなどで扱われている構造化データのみならず、非構造化データまで含まれます。
具体的には、テキストデータ・画像データ・音声データ・動画データ・Webサイトのアクセス履歴や検索履歴のデータ・ソーシャルメディアなどへの書き込み履歴、センサーから得られる電力やガスの使用量データなどに至るまで多種多様なデータが含まれます。
それによって、蓄積されたデータを余すことなく解析し、そこから有用な知見を得ることにつながります。
3. 即時にデータの集計・分析状況を可視化できる.
ビッグデータ解析では、取得したデータを即時に集計・分析し、可視化することが可能です。
それによって、早期にマーケティング施策の課題を発見したり、改善策を検討したりすることにつながります。
例えば、スマホのアクセス履歴から得られる属性データや、コンビニのPOSデータ、スイカなどの交通系ICカードから生成される乗車履歴データなどが、リアルタイムに集計・分析・可視化されています。
4. 新しく価値の高い分析結果を導き出すことにつながる
多種多量なデータを分析する際には、単に分析を行うのではなく、マーケティング戦略に紐付けて解析を進めます。
それによってマーケティングに有効な新たな価値を見つけ出すことにつながります。
例えば、将来のニーズ予測や異変の早期発見につながったり、より消費者個々のニーズに沿った製品・サービスの提供につながったりすることが考えられます。
ビッグデータ解析をマーケティングに活用する3つの手順
1. 「可視化・構造化」によって、現状を細かく把握する
まずは多種多量なデータの分析結果を見て、現状を「可視化・構造化」する作業を行います。
それによって現状マーケティング面で抱えている課題を抽出したり、新たな施策を打ち出したりするための仮説を立てていきます。
具体的には、Webにおけるユーザの行動データにあたる「ライフログ」や、位置情報によって現実世界における消費者の行動データにあたる「ロケーションログ」などの分析データをもとに可視化・構造化を行い、仮説を立てていきます。
2. 「モデル化」によって、コンバージョン向上のための法則を見つけ出す
膨大なデータの中から有効な関係性を見つけ出し、「モデル化」していきます。
それによって、コンバージョン向上につながる方程式の発見につなげます。
3. 検証を重ねていくことでマーケティング施策の「最適化」を図る
モデル化によって発見した方程式に基づくマーケティング施策を実行し、予測と実績の差を検証します。
それによってマーケティング施策の最適化につなげます。
以上のサイクルを継続的に回していくことで、効果的にビッグデータ解析をマーケティングに活用することが可能になります。
まとめ
今回はマーケティングにつながるビッグデータ解析についてまとめました。
ビッグデータを膨大な情報の集まりとして捉えるだけではなく、自社のマーケティング戦略と照らし合わせることで、より成果につながるビッグデータ解析を行っていきましょう。