マーケティングのフレームワーク「4P」ってなに?

マーケティングのフレームワーク「4P」ってなに?

Webマーケティング2021.03.31

目次


マーケティング戦略を、商品企画や広告宣伝、営業活動など実際の行動にスムーズに落とし込むためには、「4P」、などのフレームワークを使います。


マーケティングフレームワークのひとつ「4P」今回は実例も合わせて、マーケティングのフレームワーク「4P」についてまとめました。


マーケティングのフレームワーク「4P」ってなに?


Product(製品)


Productとは、提供する商品・サービスを指します。


具体的には、製品ラインナップ、品質、デザイン、製品特長、ブランド名、パッケージング、大きさ、保証体制、アフターサービスなどがあります。


お客さんの興味や嗜好に合わせた内容を反映した商品開発や研究などを行っていく必要があります。


Price(価格)


Priceとは価格設定や支払いのことを指します。


具体的には定価、割り引き、利益幅、支払い条件などを調整します。


価格を高めに設定していれば、品質やブランドイメージを重視した戦略になり、価格を低めに設定していれば、マーケットシェアを重視した戦略になります。


Place(流通)


Placeは、商品やサービスの流通経路、販売場所などを指します。


具体的には、流通経路、商圏、店舗の立地、品揃えなどが挙げられます。


ターゲット顧客の特性に応じた、適切な流通戦略を立てていきます。


Promotion(販促)


「どのようにして自社製品を知ってもらうか?」という販促やプロモーション戦略です。


具体的には、テレビCM、広告、キャンペーン、販促イベント、ダイレクトメールなどが挙げられます。


目的やターゲット顧客に応じて、最適な販促手法を使い分けることで、効果が高まります。


4Pのフレームワークで企業のマーケティング戦略を見る


コカ・コーラ


コカ・コーラ社の清涼飲料水のマーケティング戦略を、4Pのフレームワークに当てはめてはめて紹介します。


清涼飲料水は競合他社と比較して、Product(商品)面、Price(価格)面、Promotion(販促)面に差をつけるのが難しいため、Place(流通)面で差をつけるマーケティング戦略をとっています。


流通経路について、コンビニやデパートなどの店舗ではなく、日本国内の自動販売機の設置に注力しました。


自動販売機は独占的に自社の製品をおけるため、他社の製品と一緒に陳列されるコンビニやデパートとは違う流通上のメリットを活かしました。


ライフネット生命


ライフネット生命のマーケティング戦略を4Pのフレームワークに当てはめて紹介します。


ライフネット生命ができた当時、新規参入した生保会社で、保険に入ってくれるお客さんを探すのは大変なことであり、4Pのフレームワークを使い、マーケティング戦略を考えました。


Product(商品)面は、貯蓄型の保険は切り捨て、掛け捨ての保険のみに特化しました。


Price(価格)面は、立ちあげ当初は最安値だった生保会社の3割安い水準に設定する戦略をとりました。


Promotion(販促)面は、テレビCMは打たず、インターネットと講演会を中心に販促する戦略をとりました。


Place(流通)面は、書類経由の申し込みは受け付けず、インターネット経由の販売に特化する戦略をとりました。


スターバックス


スターバックスの戦略を4Pのフレームワークに当てはめて紹介します。


Product(商品)面は、単にコーヒーではなく「サード・プレイス」という概念を売りにする戦略をとりました。


Price(価格)面は、1杯あたり300円台、競合他社と比較して高額に設定する戦略をとりました。


Promotion(販促)面は、テレビCMなどの広告宣伝を大々的に行わず、口コミを中心に広げる戦略をとりました。


Place(流通)面は、大都市圏を中心に直営店を出店する戦略をとりました。


まとめ


今回はマーケティングのフレームワーク「4P」を紹介しました。


4Pのフレームワークを活用することで、抜け漏れなく効果的なマーケティング戦略を行なっていきましょう。