Webマーケティング2021.03.31
目次
適切なセグメントに対して「ターゲティング」を行うことは、マーケティング施策の効果に大きな影響を与えます。今回は、マーケティングの基本である「ターゲティング」についてまとめました。
マーケティングの基本「ターゲティング」ってなに?
ターゲティングとは、自社製品を市場に投入する場合に、標的市場となるセグメント(顧客層)を選定することを指します。
下記のマーケティングにおける分析手法「STP分析」の2つ目にあたる項目がターゲティングです。
1.セグメンテーション(Segmentation)
様々な切り口からセグメントを行ない、顧客のニーズごとにグループ化します。
2.ターゲティング(Targeting)
導き出された複数のセグメントをもとに、競争優位性を得られる可能性が高いセグメントを選定することによって参入を決めます。
3.ポジショニング(Positioning)
選定したセグメントの顧客層に対するベネフィットを掘り下げて検討することによって、顧客層から価値を認識してもらえるポジショニングを見つけ出します。
限られた経営資源を有効に使って効果をあげるため、自社製品の競争力や優位性を活かせる顧客セグメントを選んでターゲティングすることが大切です。
適切なセグメントをターゲティングするために必要な6つの評価軸
適切なセグメントを選んでターゲティングするために、まずは下の6つの評価軸に基づいて各セグメントを評価する必要があります。
1. 市場の規模と成長性・収益性
ターゲティング候補となるセグメントが「自社の目標に合った規模をもつ市場かどうか」「成長性・収益性が見込める市場かどうか」などの観点から評価します。
2. 自社の強み・優位性
「自社の強みや優位性を活かせるセグメントかどうか」という観点から評価します。
3. 競合の戦略
ターゲティング候補となるセグメントに参入した場合、「戦略面で競合他社との差別化を図れるか」や、「戦略を打つのに必要な経営資源の面で、競合他社より優位性があるか」などの観点から評価します。
4. 環境要因
ターゲティング候補となるセグメントを、政治的環境・経済的環境・社会的環境・技術的環境などの各環境要因などの観点から評価します。
5. 製品ライフサイクルの段階
製品ライフサイクルとは、製品は導入期・成長期、成熟期・衰退期の4段階を経ることを指します。各段階によって見込める売上・特徴・課題が異なるため、「自社製品が4段階のうちどこにあたるのか」という観点から評価します。
6. 参入障壁
ターゲティング候補となるセグメント市場へ参入する場合、「障壁(リスク・脅威)はどの程度あるのか」という観点から評価します。
例えば、参入に必要な資金面の障壁や、法律・規約への抵触による障壁などが挙げられます。
以上の6つの評価軸に基づいて各セグメントを評価した後、自社の目的に対して最も利益を見込めるセグメントを選定します。
まとめ
今回はマーケティングの基本となる「ターゲティング」について紹介しました。
マーケティングを考える際には、セグメンテーションによって市場の細分化を行ない、「ターゲティング」によって最も利益が見込める市場を選定する順序が大切です。
ポイントを押さえた適切なターゲティングによって、自社の目的に合った市場を選定していきましょう。