Webマーケティング2021.03.31
目次
日本に存在する企業の内、99%は中小企業と言われています。
その中小企業が日本を支えており、中小企業が頑張ることで日本経済も良くなっていくと言われています。
そんな中小企業においては、どこも人座不足に悩まされ、人の頑張りによって企業が成り立っており、多くの従業員が「兼務」によって様々な業務を抱えていることでしょう。
マーケティング部門においてもまた、兼務をしている中で企業のマーケティング活動をしているところも多く、マーケターとしての役割を果たし切れていないところもあるでしょう。
今回は、そんな兼務でマーケティングを行っているような企業に向けて、マーケティングには欠かせないマーケティングリサーチと市場調査の違いについてご紹介していきます。
マーケティングリサーチとは?
マーケティングリサーチと聞くと、市場調査を思い浮かべる方も少なくないでしょう。
マーケティングリサーチとは、商品やサービスを販売していくにあたって、現状の市場の調査と、今後の市場動向を踏まえてニーズがどのように変化していくのか、将来のニーズはどこにあるのかなど、未来の予測を立てることを目的として行うものです。
市場調査とは
一方、市場調査とは、定量調査や定性調査などの方法を利用して、現在の市場のデータを分析し、現状どのようなニーズがあり、どのような状況にいるのかを調査するもので、別名マーケットリサーチと呼んでいます。
市場調査はマーケティングリサーチの一つに過ぎない
これまでご紹介してきたように、市場調査とマーケティングリサーチには違いがあり、それは、市場調査を行うのは、マーケティングリサーチの一環であるということです。
あくまでも未来の予測や戦略を立てていくための現状把握が市場調査と考えて良いでしょう。
マーケティングリサーチの重要性
次に、企業にとってのマーケティングリサーチの重要性について見ていきましょう。
商品開発に必要不可欠
マーケティングリサーチを行わなければ、どのような商品がヒットするか手探り状態になってしまいます。
しかり、マーケティングリサーチを行うことで定量的にも定性的にも評価をすることが出来るため、これからの商品開発を行う上では必要不可欠な方法と言えます。
サービスや製品の向上
マーケティングリサーチを行うことで、サービスや製品の質を向上させていくことが出来ます。
競合他社の製品や顧客が求めるニーズが見えてくることで、それは自社製品やサービスの向上に反映させていくことが出来ます。
リスク回避
マーケティングリサーチを実施することで、リスク回避を行うことが出来ます。
マーケティングリサーチを行わずに開発された製品は、当たるかどうかわからないまま世に出され、「運よく売れた」「運が悪かった」と売上によって判断されてしまいますが、マーケティングリサーチを事前に行うことで、そのようなリスクを軽減することが出来るでしょう。
マーケティングリサーチの代表的な方法
次に、マーケティングリサーチの代表的な方法について見ていきましょう。
アンケート調査
アンケート調査には、電話によるアンケート調査、訪問やメール、FAXや郵便調査、街頭調査など様々な方法がありますが、直接消費者から情報を得る手段です。
今ではインターネットを利用したアンケート調査も多く存在します。
パネル調査
パネル調査は、一定の対象者に繰り返し調査を行うもので、アンケート調査は不特定多数の一度きりのアンケート実施に対して、パネル調査は特定の同じ人に繰り返し調査を行うものです。
ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、SNSを利用したマーケティングリサーチで、SNSを通じてブランドのイメージや消費者の行動、ニーズなどを把握することが出来ます。
マーケティングリサーチのメリット・デメリット
最後に、マーケティングリサーチにおけるメリット・デメリットを見ていきましょう。
マーケティングリサーチのメリット
マーケティングリサーチを行うメリットとしては、顧客のニーズや市場を把握したうえで、将来の市場を予測して製品開発などを行うことで顧客のニーズに合った製品開発をすることができることや、新しい製品開発による失敗のリスクを軽減できることにあります。
マーケティングリサーチのデメリット
マーケティングリサーチのデメリットとしては、リサーチに時間が掛かったり、労力が必要であったりすることですが、それらはすべて会社の将来のために必要不可欠なものとなるため、マーケティングリサーチに掛かるコストは必要なコストと言えるでしょう。
まとめ
ここまで、マーケティングリサーチと市場調査の違いや、マーケティングリサーチの重要性、方法についてご紹介してきました。
マーケティングリサーチは、企業が事業を継続していく上で必要不可欠となっており、事業継続には行き当たりばったりの営業活動ではなく、市場調査を含めたリサーチをして、仮説を立て、計画的に事業を進めていくことが必要です。