メール配信システムを選ぶ際の5つのポイント

メール配信システムを選ぶ際の5つのポイント

Webマーケティング2021.03.31

目次


メール配信システムは、メールマーケティングによる顧客獲得に欠かせません。


配信システムの導入を検討したいけれど、何を基準に配信システムを選べばよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。


今回は、メール配信システムを選ぶ際のポイントについてまとめました。


1. 必要な配信数が確保できるか


メール配信システムを導入することにより、配信登録をしているユーザに対して、新商品情報・キャンペーン・セール情報・メールマガジンなどの一斉送信が可能になります。


導入初期に必要な配信数と将来を踏まえた配信数の両方を検討した上で、それぞれに対応できるメール配信システムを選ぶことが大切です。


2.必要な機能が揃っているか


メール配信システムは、メール配信機能以外にも様々な機能を備えています。


導入前に、自社で利用したい機能が備わっているかをチェックすることが必要です。


一斉配信機能


一斉配信機能とは、メール配信登録をしているユーザに対して、短時間に大量のメールを配信する機能を指します。


具体例として、会員限定メール・メールマガジンなどが挙げられます。


短時間での配信数が増えればシステムの負荷が高まります。月間の配信可能数が多くても、配信に時間がかかってしまうツールもあります。


ステップメール機能


ステップメール機能とは、予め作成したメールを順序立てて配信する機能を指します。


例えば、顧客がメールを登録した直後に1通目を送信、その3日後に2通目を送信するようなイメージです。


マーケティングにおけるリードナーチャリング(顧客育成)に必要な機能です。


名前差し込み機能


名前差し込み機能とは、顧客の名前を自動的にメールの本文へ差し込める機能です。


例えば、Aさん宛に送るメールには「A様へご案内」、Bさん宛に送るメールには「B様へのご案内」というように、各メールの本文中に顧客の名前を差し込むことで、親近感のあるメールにカスタマイズすることが可能です。


HTMLメール機能


HTMLメール機能とは、メール本文中に、テキストに加えて写真画像・装飾された文字などを表示させる機能です。


HTMLを活用した豊かな表現を活用したメールを配信することで、クリック率やコンバージョン率を高めることにつながります。


予約時刻配信機能


予約時刻配信機能とは、予約した時刻にメールを配信できる機能です。


予約時刻配信機能を活用し、顧客に読まれる確率の高い時間帯に絞って配信することで、反応率向上につながります。


誕生日メール機能


誕生日メール機能とは、配信先の顧客の名前以外に、誕生日などの細かな情報まで設定可能な機能を指します。


特にECサイトなどでは、顧客の誕生日に合わせてメールを配信することで、リピート率向上や顧客満足度向上につながります。誕生日のメール内に特別な商品やプレゼント、割引の案内を自動的に送付することが可能になります。


ターゲット配信機能


ターゲット配信機能とは、性別・年齢・居住地域・趣味嗜好など、配信したい登録ユーザの属性を絞り込んでメール配信する機能です。


それによって、男性をターゲットにしている商品の案内を女性にも配信してしまうなどのミスマッチを防ぐことが可能になります。


配信停止機能


メール配信登録をしているユーザがメールの配信停止を希望する場合、すみやかに配信停止を行う機能です。


具体的な機能として、解除フォーム設定機能やクリック解除機能などがあります。


解析機能


解除機能とは、メール配信によって得られたデータを解析できる機能を指します。


例えば、メールの開封時間・メール本文中のURLのクリック率・購入に至ったコンバージョン率などを解析できます。


配信を重ねるごとに解析を行なう事で、開封率向上のための配信時間の検証やクリック率向上のためのメール本文の検証などににつながります。


3.配信システムの信頼性は高いか


メール配信登録をしているユーザに対して、安心感のある有益なメールを配信し続けるためには、配信システムの信頼性をチェックしておくことが大切です。


システム導入前に確認しておきたいポイントは下の4つになります。


到達率


メール配信システムを活用して大量のメールを配信する際、サーバ側で受信を拒否されることがあります。


また、携帯電話に配信する際、携帯電話各社によってメールがブロックされることがあります。


配信したメールが届かない損失につながるため、配信メールの到達率の高いツールを選択する必要があります。


セキュリティ


顧客向けメールやメールマガジンを配信する場合では、大量のメールアドレスを扱います。


顧客のメールアドレスやユーザのデータが外部に流出してしまうことを防ぐため、セキュリティを確認しておくことが大切です。


具体的には、権限管理の設定機能・パスワード設定機能・SSL通信による暗号化機能・不正アクセスやハッキング対策につながる機能・操作内容の記録機能・データバックアップ機能などを確認します。


サーバの安定性や機能


配信システムを活用して大量のメールを一斉送信する場合、サーバに大きな負担がかかります。


サーバが不安定な場合、配信設定したメールが時間通りに配信されなかったり、配信に長い時間がかかったりする事態につながるため、事前にサーバの安定性や機能性を確認しておくことが大切です。


そのほか、エラーメールの対処・受信拒否・ブロックされた時の対処なども事前にチェックしておきます。


誤発信防止につながる機能の有無


メール配信数が増えるほど、誤発信のリスクが高まります。


誤発信が発覚することで、配信する会社の信用の失墜のほか、会社の営業活動や業務に支障をきたすことにつながります。


そういった誤発信による被害防止のために、あらかじめ配信システムの設定画面の操作性や使い易さなどをチェックしておくことが大切です。


4.料金体系は予算と合致しているか


メール配信システムの運用にかかる費用には、初期費用・月額費用・従量課金の3種類があります。それぞれの費用を確認し、自社の予算に合ったシステムを選択することが大切です。


初期費用


メール配信システムの初期費用は、下の2つの種類によって分かれます。


ASP型


初期費用が安価で、バージョンアップもWeb上の簡単な操作で行うことが可能です。反対に、自社独自のカスタマイズは難しいです。


オンプレミス型


自社の目的に合わせ、柔軟にカスタマイズを行えるメリットがあります。反対に、費用は高めになります。


月額費用


利用状況、頻度にかかわらず、毎月固定でかかる費用です。


従量課金


メール配信数や会員数に応じて課金される料金体系です。


5.サポート体制が整っているか


メール配信システムを運用する場合、様々なトラブルに対応できる体制を整えておくことが大切です。


そのため、配信システムを提供している会社のサポート内容・サポート方法を事前に確認しておきます。


まとめ


今回は、メール配信システムについて紹介しました。


必要なポイントを押さえて配信システムを導入することにより、効率的なマーケティング活動につながります。


自社で導入を検討する際には、必要とされるポイントや機能をチェックしていきましょう。