Webマーケティング2021.03.31
目次
多くのネットショップは、自社の製品紹介やサービス紹介リンク・イベントの宣伝など企業の様々な情報を配信するために「メールマガジン」を利用しています。メールマガジンを顧客に読んでもらうために、様々なテクニックが各社の記事で紹介されていますが、なかなか企業の思惑通りに行かないという悩みを抱えているショップマスターの方やコンサルタントの方も多いのではないでしょうか?
メールの利用率が下がったと言われますが、今でもメールは強力なマーケティングツールです。本記事ではメールマーケティングをもう一度考えたいと思います。
自分に届いたそのDM、完全に意味がなかったですか?
メールマーケティングをやっていると開封率やURLのクリック率、そこからのコンバージョン率にどうしても目が行きがちです。しかし、開封されなかった、URLがクリックされなかった、もしくはコンバージョンにならなかったというようなメールが完全に無意味かというとそんなことはありません。
自分にDMが届いたときのことを考えてみてください。DMが届いたことだけで、その商品についてもマイナスな感情を抱くことはあまりないはずです。DMが届いた時点で、「そういえばこんなものもあったな」とその商品のことを思い出し、購入や検討のタイミングでなければゴミ箱へ捨て、ベストなタイミングであれば持ち帰って検討する。捨てるのは単に「タイミングが合わなかっただけ」である可能性が高いのです。むしろ何度も目にすることで思い出す回数も増え、「一度くらい頼んでみようか」となることだって決して珍しい話ではありません。
継続することが顧客の購買タイミングを掴む
「同じ商品の紹介ばかりしても購買につながらないのでは?」「反応がないから配信を停止を検討しているんだよね。」と悩んでいる企業や担当者の方は少なくないと思います。ところがその問題は、こちら側の取り越し苦労であるといって過言ではありません。先程の例のようにメルマガが活用されなかったのは、単純に顧客が「その商品を買うタイミングではないだけ」なのです。顧客は今買おうと思っていなくても、「いずれアレを買う時にどのお店で選ぼうか」というストックショップを頭の中に持っています。あるべきメールマガジンの姿は「その購買タイミングで、顧客の選択肢として自社を浮かばせる」ためのツールなのです。何度も定期的に送る続けることで確実に「選択肢」に入り込むことができます。内容は面白いに越したことはないですが、送られているだけでも十分に意味があるのです。ですから、どんなに同じ商品の紹介ページであっても能動的に顧客へ発信し、じわじわと続けることが重要です。
まとめ
「顧客が迷惑がるだろう」と考えた結果、配信を辞めた企業も多いと思います。しかし、メルマガが届いた事自体で不快になる顧客は運営側が考えているほど多くはないのです。ですので売り手が顧客にできる数少ない能動的な行為を辞めてしまうのは非常にもったいないです。すぐに結果に繋がらないとしても、継続してメールマガジンを配信することは、結果的に個人アドレスを多く収集することができる"信用のある企業"に繋がり、それは確実に売上につながっていきます。一点だけ注意点があるとすれば「配信解除・メールアドレスの変更方法が複雑」など顧客に不利益をもたらすような仕組みにはしない方がよいです。読みたくなくなったらすぐに配信解除できる仕組みにしておいたほうがトラブルが少なく、評判を落とすリスクも回避できます。
まだまだ有効なメールマーケティングを活用して売上を上げていっていただければ幸いです。