モバイルファーストインデックス(MFI)で対応が必要なのはどんなサイト?

モバイルファーストインデックス(MFI)で対応が必要なのはどんなサイト?

Webマーケティング2021.03.31

目次


Googleはサイトの評価基準をデスクトップ(PC)サイトではなくモバイル(スマートフォン・タブレット)サイトにする「モバイルファーストインデックス(MFI)」という計画を2016年10月に発表し、大きな話題となりました。それ以降、順次モバイルファーストインデックスへの移行が始まり、何が起きるのか不安なwebサイト運営者は多いのではないでしょうか。今回は、モバイルファーストインデックスとは何かと、モバイルファーストインデックスで対応が必要なサイトはどのようなサイトなのかを紹介します。


モバイルファーストインデックス(MFI)とは


Googleは検索順位を決定するために、定期的にGooglebotがwebサイトを巡回して、検索結果の提供のためにページをインデックスしています。今までは、PCサイトの内容をインデックスしていましたが、モバイルファーストインデックスに移行されることで、モバイル(スマートフォン・タブレット)サイトのないようをインデックスするようになります。


かつては、Google検索を利用するユーザーはPCからのアクセスが中心でしたが、現在ではスマートフォンの普及に伴い、モバイル端末からのアクセスが中心となっています。


しかし、webサイトの運営者の多くは、PCサイトを中心に構築しその後モバイルサイトを作るといった対応を行っているケースが多く、結果としてPCサイトとモバイルサイトで提供しているコンテンツに差があり、モバイルサイトの方が提供している情報が少なくなってしまっているという状況が見受けられます。どの端末からアクセスしたユーザーに対しても、有益な検索結果を返すためのアプローチとして、モバイルファーストインデックスが開始されました。


モバイルファーストインデックス(MFI)に向けて対応が必要なサイト


端的に言えば、PCサイトとモバイルサイトで提供する"主要な"コンテンツに差がある場合に対応が必要です。"主要な"という点が重要となります。PCサイトでは提供しているサイドバーが無い、モバイルサイトでは一部コンテンツをUXのために初期状態で非表示になっているといった場合は、適切に評価されるという情報が出ています。さまざまなケースが想定されるため、細かい点に関しての対応は順次、情報をキャッチアップする必要があります。


レスポンシブデザインのサイトは基本的に対応の必要なし


画面の幅に対して、コンテンツのレイアウトを変化させ、主要なコンテンツやマークアップが変化しないレスポンシブデザインのサイトにおいては、特に対応の必要はありません。


スマホのときに過度にコンテンツを非表示にしているなどのことがなければ、特に影響はありません。


### 動的な配信を行っているサイトでも大きな差分がなければ対応の必要なし


CMSなどを用いて動的な配信を行い、PCサイトとモバイルサイトで主要なコンテンツやマークアップが変化しないサイトの場合は、特に対応の必要はありません。しかし、主要なコンテンツがモバイルサイトでは表示されていない、SEOのためにPCのみはきれいなマークアップとなっているがSPについては雑なマークアップになっている場合などは対応が必要です。


主要なコンテンツやマークアップが変化するサイトは対応が必要


動的な配信を行っているがコンテンツやマークアップに差分がある、そもそもPCサイトとモバイルサイトで全く違うソースで管理していてコンテンツやマークアップに差分がある場合には対応が必要となります。


主に次のような観点でサイトを確認して、対応を進めましょう。


コンテンツに差分がないかを確認


ユーザーに提供するwebサイトの価値としてもっとも重要なものコンテンツによりもたらされます。モバイルサイトの方が提供しているコンテンツが少ない、ないしいは著しく異なる場合には、PCサイトに合わせて提供する必要があります。


モバイルサイトのマークアップが適切かを確認する


PCサイトがインデックスの対象とされていたことから、PCサイトは正しいマークアップで分かりやすい構造になっているがモバイルサイトは優先度を下げて整理されていないという場合があります。特に、レスポンシブデザインのサイト以外で、SEOの内部施策の取り組みをしっかりと行ってきたサイトの場合には、大きな差分がある可能性があります。


現状、PCサイトで安定して高い順位が保てている場合は、可能な限り同様のマークアップにしてモバイルサイトのデザインを調整する形で進めるのが良いでしょう。


title description が モバイルサイトでも正しく設置されているかを確認する


PCサイトでは、title descriptionが適切に設置されているが、モバイルサイトではそもそも必要なmetaタグが空になってしまっている場合や、title descriptionの変更をしていないという場合があります。


特に後者のtitle descriptionを変更していないケースは多いと考えられるため、差分がないかしっかりと確認しましょう。


画像のaltがモバイルサイトでも正しく設定されているかを確認する


動的に配信しているサイトで、そもそもalt属性を付与するための仕組みがモバイルサイトでは提供されていないなど、PCサイトでは画像のalt属性を設置しているがモバイルサイトでは設置していないというケースがあります。


Googlebotに画像が適切に評価されるようにするために必須です。差分がないか確認しましょう。


Googlebotがモバイルサイトにアクセスできる状態かを確認する


稀なケースではありますが、robots.txtの設定でモバイルサイトに対してGooglebotがアクセスできない設定にしてしまっていることがあります。下記のGoogleの公式サイトをもとに、Googlebotがモバイルサイトにアクセスできる状態になっているか確認しておきましょう。


そもそもモバイルサイトがない場合は作成を


そもそもモバイル向けにサイトを提供していない場合は、PCサイトがインデックスされて評価されるため検索結果からなくなるということはありません。しかし、そもそもモバイル端末からアクセスするユーザーが増えている以上、モバイル向けに適切なサイトを提供することは、当然ながら重要です。


急いで、コンテンツやマークアップに差分のあるサイトにしてしまっては本末転倒ですので、しっかりと主要なコンテンツをおさえ、正しいマークアップのモバイルサイトを制作、提供しましょう。


さいごに


モバイルファーストインデックスは、順次準備の整っているサイトから順次移行することで、検索結果に大きな影響が出ないようにすすめているというGoogleの公式の情報もありますが、PCサイトとモバイルサイトで大きな差分のあるサイトは対応は必須です。webサイトの制作・管理を行っているチームやweb制作会社との確認をしっかりと行い、モバイルファーストインデックスに向けた対応を行いましょう。


モバイルファーストインデックスに関する情報はGoogleの公式情報も確認しておきましょう


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