Webマーケティング2021.03.31
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リスティング広告は低予算からでも始めることができ、集客にはとても効果的な方法です。しかし、リスティング広告を出稿していても思うようにクリックしてもらえない、クリックはされるが成果に結びつかないということはないでしょうか?
リスティング広告も競争が激しくなり、クリック単価も上昇傾向にあるため、期待通りの費用対効果を上げるのが難しくなってきています。今回は、限られた予算のなかで高い効果を得るためにはリスティング広告をどう運用したら良いのか、リスティング広告運用に成功するための3つのポイントをご紹介します。
なぜリスティング広告で成果が上がらないのか?
なぜリスティング広告の効果が上がらないのか、大きくは3つの理由が考えられます。
1つ目は、広告が表示される回数が少ないこと。
競合サイトと比較してクリック単価の設定が低すぎるために、表示されにくくなっている可能性があります。また、指定したキーワードで検索する人が少なければ、当然広告の表示回数は少なくなります。
2つ目は、広告が表示されていてもクリックしてもらえないこと。
クリック率が極端に低い場合には、ピントのずれたキーワード選定になっている可能性が考えられます。検索するユーザーとギャップのある広告タイトルや広告文であればなかなかクリックしてもらうことはできません。
3つ目は、クリックしてもらえるもののコンバージョンにはつながらないこと。
コンバージョン率が上がらない場合には、広告とランディングページにギャップがあることが考えられます。注文や資料請求などのコンバージョン率を上げるためには、ランディングページを見直すことが大切です。
この3つの理由を踏まえて、リスティング広告の効果を高める運用法を考えてみましょう。
費用対効果を把握するためにKPIを設定しよう
限られた予算のなかで成果につなげるためには、まずKPIを設定しましょう。
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、どのぐらいの広告予算を使っていくらの利益を上げるのかなど、目標の達成度を測るための大切な指標です。現在のクリック率やコンバージョン率、1コンバージョン当りの利益などをベースにKPIを設定しましょう。
例えば、広告予算10万円で20件のコンバージョン獲得を目指す場合には、次のようにKPIを設定します。
・広告の表示回数が10万回
・クリック率が1%で1,000クリック
・1クリック単価が100円で10万円のコスト
・コンバージョン率が2%で20件
最初のKPI設定は仮説のものでかまいません。実際に運用した結果をチェックしながら、改善を重ねて再設定することが大切です。ただクリックが増えない、コンバージョンが上がらないというような漫然とした運用状況では広告費をムダにすることになりかねません。
リスティング広告の改善ポイント1:キーワードを見直す
広告が表示されない、表示されてもクリックされない場合は、キーワードを見直しましょう。一般的に、検索回数の多いビッグワードであれば表示回数は多くなりますが、クリック率は低くなります。逆に検索回数の少ないスモールワードであれば、表示回数は少ないですが、クリック率は高くなる傾向があります。
そのため、ビッグワードで表示回数を増やす、スモールワードでクリック率を高めるなど、戦略的にキーワードを選択することが重要です。まず、Googleのキーワードアドバイスツールなどを使って、自社のターゲットが検索に使いそうなワードをすべてピックアップしましょう。
例えば、「日本酒」のようなビッグワードだけでなく、「日本酒 通販」のようなミディアムワードや「日本酒 通販 新潟大吟醸」のようなスモールワールドまで、まんべんなく設定するのがおすすめです。そのうえで実際にクリックされたキーワードを分析したり、クリック単価を変更したりすることで広告効果を高められます。
リスティング広告の改善ポイント2:広告文を見直す
広告の表示回数は多いのになかなかクリックしてもらえない場合は、広告文を見直しましょう。検索したユーザーがイメージする商品・サービスと、広告タイトル・広告文が合っていないとクリックにはつながりません。
そのキーワードでクリックしたユーザーが何を求めているのかを想定して、広告タイトルと広告文を作成することが重要です。たった数文字を変えることでクリック率やコンバージョン率が大きく変わることもあります。
また、広告は3パターン程度作成するようにしましょう。実際に運用してみて、クリックされやすいもの、コンバージョン率が高いものがどれかをチェックしましょう。そのうえで、広告タイトルや広告文を改善することがクリック増やコンバージョン率アップにつながるのです。定期的に広告を見直すことで、より高い広告効果が期待できるようになります。
リスティング広告の改善ポイント3:ランディングページを見直す
広告のクリック数はあるのにコンバージョンにつながらない場合は、ランディングページを見直してみましょう。
もし広告で期待した内容とランディングページにギャップがあれば、コンバージョンにはつながりません。また、欲しい情報がすぐに見つからない、注文や申し込みまでスムーズに進めない場合も、高いコンバージョン率は期待できないでしょう。広告の内容とランディングページの内容は一致しているか、ユーザーがスムーズにコンバージョンにたどり着けるか、ランディングページを見直してみましょう。
まとめ
リスティング広告を改善するための3つのポイントをご紹介しました。設定したKPIを元に「キーワード」「広告」「ランディングページ」を見直してプラン・ドゥー・チェックを繰り返せば、広告効果はどんどん上がってくるでしょう。