Webマーケティング2021.03.31
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Facebookの「ライブ配信機能」とは、リアルタイムに動画コンテンツを配信できるサービスのこと。特別なアプリやソフトウェアを購入することなく気軽に使える機能ですが、広告・集客に高い効果を発揮する点が注目を集めています。
現在、Facebook内の月間動画再生回数は80億回にのぼるといわれており、動画関連の最新機能はマーケティング担当者にとって見逃せないものといえるでしょう。今回の記事では、Facebookライブ配信を成功させるためのポイントを、実例を交えつつご紹介します。
なぜFacebookライブ配信が重要か?
Facebookライブ配信がマーケティング上有効である最大の要因は、「インタラクティブなリアクションを得やすい」こと。ライブ動画では、ほかのコンテンツよりも、リアルタイムでユーザーのコメントや「いいね!」を促しやすいという特徴があります。その結果、「投稿へのエンゲージメントが高まり、多くのユーザーのニュースフィールドの表示されやすくなる」というプラスのスパイラルが生まれるわけです。
特に海外ではFacebookライブ配信の効果が高く評価されています。たとえばドイツのテレビ局が人気ドラマの放送開始前に、ユーザー参加型の動画をライブ配信した結果、シリーズ合計で200万のライブビューイングを記録したという実績もあります。Facebookライブ配信は、こうしたエンタメ系の広告のほか、セミナー動画の配信など、アイデア次第でさまざまなマーケティングに応用することが可能です。
しかし、通常のWeb動画とFacebookライブ配信では、成功させるためのメソッドに違いがあります。ライブ配信ならではのポイントを、6点にまとめて解説します。
Facebookライブ配信のポイント(1)クオリティよりも「リアル感」
ライブ配信において最も重要なものは、「リアル感」といえるでしょう。映像美やストーリー展開といった「クオリティ」が高すぎると、「これはあらかじめ撮影されたものなのではないか」あるいは「ライブ配信かもしれないが、ここで起こっている"ハプニング"はすべて台本通りなのではないか」という不信感を呼び起こすおそれすらあるわけです。
ライブ配信においては、あまりによくできた「予定調和」の印象を与えることはNG。多少粗削りでも、ライブ感に重きを置きましょう。たとえばアメリカのレストランチェーン「アイホップ」は、パンケーキを屋外にひたすら放置するという斬新な企画で人気を集めました。いつ、何が起こるかわからない配信は、多くのコメントやいいねを集めました。
Facebookライブ配信のポイント(2)あくまで準備は周到に
先ほどの項目と矛盾するようですが、「配信内容をあらかじめ決めておく」「撮影機材の最適な設置場所を探しておく」といった事前の準備は、しっかりしておく必要があります。どれだけ「ライブ感が大事」といっても、「いざ撮影を始めてみると周りがうるさすぎて声が聴こえない」「何をしゃべるか(するか)考えていなかったのでまったく面白くない内容になった」という動画では、誰も見る気が起きません。
また、想定されるハプニングへの対処法も考えておきましょう。たとえば「ユーザーからの質問に答える」ことをメインとした動画の場合、「思ったほどユーザーから質問が来なかった」といったケースも考えられます。その場合の進め方を考えておかないと、想定外に内容のない動画になってしまう可能性があります
Facebookライブ配信のポイント(3)事前告知を忘れずに
どれだけ面白い内容のライブ動画でも、ユーザーがその存在を知らなければPVを高めることはできません。「配信内容」と「配信日時」は必ず事前に告知しておきましょう。告知するメディアは、やはりFacebookやその他のSNSがベスト。事前の告知においても、「どんなユーザーに動画を観てほしいか」というターゲット設定をお忘れなく。
Facebookライブ配信のポイント(4)ターゲットに合わせた配信時間にする
ライブ配信だからこそ重要となるのが、配信の時間帯。学生やサラリーマンがターゲットなら夜から深夜にかけて、主婦がターゲットなら平日の昼間といったように、「動画を観てほしいターゲット層」のライフスタイルに合わせて配信時間帯を設定しましょう。
Facebookライブ配信のポイント(5)途中から閲覧する人も大切に
ライブ配信の場合、途中から閲覧するユーザーがいることも忘れてはいけません。「今、何をしているのか」「ここまでの放送で何をしてきたのか」といった状況説明は、くどくならない程度に定期的に繰り返し伝える必要があります。そのままの流れでずっと会話を続けてしまうと、「何の話をしているのかわからない」と離脱するユーザーが増えてしまいます。
Facebookライブ配信のポイント(6)録画した動画も利用しよう
せっかく録画したライブ配信動画は、そのまま消してしまってはもったいない。きちんと保存し、ブログやWebサイトに埋め込んで利用しましょう。もちろん、必要に応じて編集するのもオススメ。とりわけ、セミナーのライブ配信などは動画コンテンツとして蓄積しておけば、さまざまな場面で役立つでしょう。
まとめ
ネット回線の高速化やスマホの機能向上により、Facebookライブ配信のユーザーは今後も爆発的に増えていくことは間違いありません。ぜひ、今回の記事で紹介したポイントをご参考に、マーケティングの一手法として取り入れてみてはいかがでしょうか。