Webマーケティング2021.03.31
目次
現在、動画広告は広く利用され、様々な種類のものがあります。しかし「動画広告にはどんな種類があり、それぞれどんな特性があるのか」について、十分理解できていない人も多いのではないでしょうか。今回は、動画広告の種類とそれぞれの傾向や特性をまとめました。
動画コンテンツに配信される「インストリーム動画広告」
1. プレロール動画広告
プレロール動画広告とは、動画本編の再生前に配信される動画広告を指します。
プレロール動画広告には、動画広告の表示後、数秒たった後にユーザが視聴選択できる「スキッパブル動画広告」と、選択なしで強制的に視聴する「ノンスキッパブル動画広告」の2種類があります。
ノンスキッパブル動画広告の場合、テレビCMと同じく、15秒程度の短めの動画広告に利用されます。スキッパブル動画広告の場合、1分30秒~数分に渡る長めの動画広告に利用されます。
動画本編の視聴前に配信されるため、視聴される可能性の高さが特徴です。
プレロール動画広告の例として、YouTube内で配信される「TrueView広告」などが挙げられます。
2. ミッドロール動画広告
ミッドロール動画広告とは、動画本編の視聴中に配信される動画広告を指します。
動画本編の視聴中に配信されるため、プレロール広告と比較して離脱率が下がりやすい傾向があります。
3. ポストロール動画広告
ポストロール動画広告とは、動画本編の終了後に配信される動画広告を指します。
動画本編の視聴後に配信されるため、視聴者の興味関心を強く喚起するような動画広告でないと離脱されやすくなります。
インストリーム動画広告の配信費用は、3種類とも、CPV課金(広告視聴単価課金)方式が取られる場合が多いです。
例えば、YoutubeのTrueView動画広告は、広告のスキップ・視聴途中の離脱・再生時間30秒未満の場合、課金されません。
Webサイトの広告枠に配信される「アウトストリーム動画広告」
4. インバナー動画広告
インバナー動画広告とは、Webページ内に設置されているディスプレイバナー広告枠に配信する動画広告を指します。
インバナー動画広告の配信方法として、DSPなどの広告配信プラットフォームを活用して配信したり、特定のWebサイトに直接出稿依頼をして配信したり、Googleアドワーズを活用して配信したりする方法などが挙げられます。
インバナー動画広告の上をマウスオーバーさせると、拡大表示された迫力のある動画広告を配信できる形式など、視聴ユーザの興味関心の喚起につながる演出を選択することも可能です。
主なインバナー動画広告の例として、ポータルサイトのYahoo!JAPANで配信される動画広告などが挙げられます。
広告出稿先のWebサイトが動画再生に対応していれば配信可能なため、国内でも利用頻繁の高い動画広告の一つとなっています。
DSPなどの広告配信プラットフォームを活用することで、ユーザの行動特性を分析して配信する「オーディエンス配信」や、一度Webサイトを訪問したユーザへ配信する「リターゲティング配信」などの方法と組み合わせて配信することも可能です。
配信費用は、動画のファイルサイズによって変動します。
インストリーム動画広告を視聴したユーザに対してリマーケティング配信を行うことで、ブランドの認知度などを効率的に高めることにつながります。
5. インリード動画広告
インリード動画広告とは、Webサイトの記事内に設置された広告枠に配信する動画広告を指します。
配信方法としては、Webサイトに対して直接配信する方法と、DSP経由で配信する方法の2種類があります。
インバナー動画広告は、広告が画面に表示されていなくても動画が再生されるのに比べ、インリード動画広告の場合、動画の最初から見せることができるため、質の高い視聴ユーザの獲得につながりやすくなります。
6. インフィード広告
インフィード広告とは、SNSなどのタイムラインで記事と記事の間に差し込まれるよう配置して配信する動画広告を指します。
主にテキストと画像を組み合わせた形式で配信され、配信費用はクリックごとに発生する場合が多いです。
特にフィード機能を備えたSNSなどは、あらかじめユーザの性別や興味関心などの属性を把握できるため、訴求したい層に絞った効率的な広告配信を行うことが可能です。
インフィード動画広告の配信先の例として、FacebookやTwitterなどのSNSのほか、ニュースアプリなども挙げられます。
7. インタースティシャル動画広告
インタースティシャル動画広告とは、Webページの表示待ちの際やWebページの読み込み中に表示される動画広告を指します。
特に、モバイルアプリの起動時やモバイルゲームの読み込み時・画面の切り替え時などに配信されています。
読み込んでいるページ内容に合った最適な広告を配信する方法もあります。
コンテンツの待ち時間に配信されるため、視聴される可能性が高い傾向があります。
まとめ
今回は動画広告の種類と特性について紹介しました。それぞれの動画広告ごとの特性を把握しておくことで、適切な広告配信が可能になります。
動画広告の配信を検討する際は、自社の商材やサービスに合った適切な動画広告を選択していきましょう。