Webマーケティング2021.03.31
目次
「インターネットを活用する」などというと、「何を今さら。とっくの昔にWebサイトなんか持ってるよ」と思う方も多いかもしれません。最近ではECビジネスに挑戦している企業もずいぶん増えていますし、自社ブログやオウンドメディアを運営しているという例も少なくありません。インターネットは他のメディアと比べて参入が容易で、今はほんの少しの費用と手間でWebサイト、ブログなどを通じて自由に情報を発信することができるようになりました。
しかし、Webサイトやブログ、ネットショップを公開しているだけでは、本当の意味でインターネットを「活用」しているとはいえません。なぜならWebサイトというのは、一度アップすればそれで目的達成というものではないからです。こまめにユーザーの反応をチェックしながら改善し続けてこそ、はじめて「活用」できていると言えるのではないでしょうか。
そしてWebサイトの活用に欠かせない2大要素は、定期的な「更新」と「発信」。「一度発行して終わり」である本よりは、「読者の反応を見ながら定期的に発行する」雑誌に近いイメージで、常に新しい情報を発信していくことが、Webサイトの有効な運用には欠かせません。では、具体的にどのように「更新」と「発信」をおこなえばよいのでしょうか。この2点のポイントについて、今回の記事ではお伝えしたいと思います。
Webサイトを更新することの大切さ
なぜ、一度アップしたWebサイトを定期的に更新する必要があるのでしょうか。「十分にユーザーをリサーチし、必要な情報を過不足なくカバーしたWebサイトをせっかく作ったのだから、わざわざ内容を変える必要もないのでは?」そんな風に思う方もいるかもしれません。
しかし、ありきたりの表現ではありますが、世の中の変化のスピードは速くなる一方。一度インターネットに公開した情報も、すぐに古くなってしまうのが現実です。たとえば、自社をとりまく市場環境は、1年もあれば全く違うものに変化する可能性があります。もしそうならば、それに合わせて自社のサービスの内容も少しずつ改善されているはずです。また、自社の社員が増え、彼らのスキルが向上するにつれ、会社そのものが成長しているということもあるでしょう。
こうした、会社と会社をとりまく環境のさまざまな変化を踏まえたうえで、「自社が伝えたい情報」と「ユーザーが求めている情報」を見極め、Webサイトをアップデートしていく、そうしなければ、一度アップしたWebサイトはどんどん時代遅れで役に立たないものになってしまうのです。
最近ではGoogle Analyticsなど無料で使えるアクセス解析ツールも増えており、ユーザーがWebサイト内のどのコンテンツに強い興味を示しているのか、一目で知ることができます。そうしたデータからユーザーの、そして市場全体のニーズを分析し、それに合わせてWebサイトの更新のやり方を考えていくのもよいでしょう。
ユーザーのリアクションを感じ取るための「発信」
ここまでお話ししてきた「更新」とは、基本的には「今すでに自社にある情報を上書きしていく」という考え方でおこなうものです。これに対して、「発信」とはこれまでオープンにしていなかった新しい情報を積極的に外へ出していくもの。これを繰り返していくことでお客様に自社やそのサービスの魅力を伝えることができるわけですが、「発信」の魅力はそれだけではありません。
情報を受け取ったお客様からの何らかのリアクションを期待できることこそ、Webサイトから情報を発信していくことの最大の魅力。お客様が直接自社にメッセージを送ってくれることもあるかもしれませんし、あるいは商品・サービスに関するレビューをインターネットのどこかに書いてくれる可能性もあります。また、そうした目に見えるアクションがなくても、自社サイトのアクセス状況を見ればお客様の反応はつかめるもの。積極的な情報発信によって自社サイトのアクセス数が増えれば、それだけでもマーケティング上十分なプラスがあったと考えることができるでしょう。
情報を発信するほど、情報を得られる
インターネットを活用した情報の更新・発信は、他のメディアと比べてはるかに低いコストで実行できるというメリットがあります。今はWebサイトを自主制作するのもさほど難しいことではありませんし、ブログやSNSなど、無料で使えるメディアも多彩にそろっています。
そして、定期的な発信をしていると気づくことができる大きな魅力として、「情報を発信すればするほど、お客様の情報が得られる」ということがあります。アクセス解析を通じてお客様の反応をリアルタイムにデータ化(=定量化)できるのは、インターネットならではの利点であり、これをマーケティングに活かさない手はありません。
まとめ
今回はWebサイトの定期的な「更新」と「発信」の重要性についてお話してきました。
ちなみに、定期的にWebサイトの更新・発信を続けていくのは、必要だとわかっていてもなかなか難しいもの。「しばらくは続けていたけど、業務が忙しくなっていつの間にか更新をさぼってしまっていた......」という話もよく聞きます。こうした事態を防ぐためには、「更新内容・発信内容を決める日時」と「更新・発信する日時」をあらかじめスケジューリングしておくのが一番。内容について変に考え込んでしまうよりは、まず「続ける」ことを目標に始めてみるのはいかがでしょうか。