広告バナーとは?広告の意味や作成方法から注意点までくわしく説明!

広告バナーとは?広告の意味や作成方法から注意点までくわしく説明!

Webマーケティング2021.03.31

目次


広告バナーについて、名前だけは知っているけれど、詳しいことはわからないと疑問を抱えている方も多いかもしれません。基礎知識がないままデジタル広告の運用を突然任されてしまうと、どうしてよいか分からなくなってしまうこともあるでしょう。


この記事では、企業のデジタル広告を担当する方に向けて、広告バナーについての意味や役割、作成の注意点をあげながら詳しく解説します。ぜひ参考にしていただき、広告バナーを作ってみてください。


広告バナーとは


バナーとは、Webメディアの広告枠に表示される画像や動画広告のことです。バナーの画像には広告主のサイトやキャンペーンなどのリンクが貼ってあり、ユーザーがクリックするとサイトやキャンペーン先へ誘導することができます。


テキストのみの広告と比べて、ユーザーに画像や動画を用いた視覚的なアプローチができる特徴があります。一目見てわかる画像や、インパクトのある画像を用意して、ユーザーの気を引くことが大切です。


バナーを作成する際には、必ず出稿する媒体の入稿規定を確認するようにしましょう。入稿規定には、バナーのサイズやファイル形式、動画の長さなどが指定されています。これらを守った画像や動画でないと、出稿できないので注意しましょう。ファイル形式はJPEGやPNG、GIFなどが指定されているのが一般的です。


広告バナーの課金タイプ


広告バナーには、クリック型・成果報酬型・インプレッション型・期間保証型の4つの課金タイプがあります。ここではそれぞれの課金タイプについて詳しく説明しますが、ポイントとしては、広告の目的や広告バナーの内容に応じて課金タイプを選ぶということです。


例えば、クリック型はクリックされなければ費用が発生しませんが、クリックされてしまえば、実際に成約に至らなくても費用がかかります。一方、成果報酬型を選択すればクリックされても費用は発生しない反面、そもそもの価格設定が高くなってしまう可能性があります。


この4つの種類のうち、最も優れた報酬体系というものはありません。そのため、それぞれのメリットとデメリットを理解することがとても大切です。


クリック型


クリック型は、広告バナーがクリックされたときに発生する課金タイプです。1クリックごとに上限が決められており、相場は1クリック約10〜300円です。


競合がいない業種は単価が低くなりますが、クリックされなかった場合のリスク回避のために、比較的単価が高めに設定されていることが多いのが特徴です。


クリック型は閲覧されただけでは料金が発生しません。そのため、閲覧するだけでも広告効果が高まるような工夫をすることで、費用対効果を上げることが可能です。例えば、バナーに商品名を入れておき、表示させて認知を高めるなどの工夫もできます。


成果報酬型


成果報酬型は、広告バナーをクリックした後、商品購入やサービス利用などの申し込みが成立したときに発生する課金タイプです。単発購入と継続購入によって発生する費用が変わります。料金相場は、単発購入で購入代金×30〜40%、継続購入で月額代金×3〜4ヶ月分です。


成果報酬型は、クリック型などに比べると費用対効果が高いため、利用しやすい報酬形態である一方、そもそもの価格設定が高めになっていることが多いというデメリットもあります。


インプレッション型


インプレッション型は、ユーザーが広告バナーを目に触れたときに発生する課金タイプです。費用が高くなりすぎないよう、インプレッション数の上限が決められています。


料金相場は、1000インプレッションあたり300円前後です。競合が少ない業種は100円未満になることが多く、競合の強さによって単価が変動します。


期間保証型


期間保証型は、クリック数やインプレッション数に関係なく、決められた期間だけ広告バナーを掲載できる課金タイプです。広告の掲載先によって変わりますが、1000インプレッションあたり約50〜300円の料金です。


広告バナーにはこのように4種類の広告課金タイプがあり、広告サービスや掲載先によって課金方法が変わります。そのため、予算や目的に合わせて選んでいくことが重要です。


それでは、広告バナーがWeb広告としてどのような役割を担っているのかを解説します。


広告バナーの役割


悩みをもつユーザーが広告バナーを見つけ、そのバナーをクリックすると、悩みに対応した商品やサービスなどの情報があるサイトに遷移します。広告バナーは、ユーザーがバナーをクリックすることでリンク先のページへ移行させる役割を持っているのです。


飲食店の新店オープンやアパレル店のセールなどでのぼりを目にすることがありますが、まさに広告バナーはWeb上にある「のぼり」と同じ役割を持っているのです。


広告バナーの役割を最大限発揮させるには、広告バナーの画像や動画のデザインや見た目だけではなく、「ユーザーが興味を惹きつけられ、クリックをする」ことが重要です。


広告バナーを作成する方法


ここでは、広告バナーを作成する方法を説明します。下記の7つの手順を行うことで、広告バナーを作成できます。


1.商品・サービスの利点を考える


2.ターゲットを想定する


3.キャッチコピーを考える


4.バナーのプロット(構成)を作る


5.色付けをする


6.バナーを作成


7.調整


それぞれの工程で、内製にするか外注するかを選ぶこともできます。


また、これらの手順を行う前に、広告バナー作成で考えるべきことがあるので詳しく解説します。


広告バナー作成の前に考えるべきこと


広告バナーを作ろうと思っても、事前情報や事前準備がなれば、効果の高い広告バナーを作ることができません。ここでは、広告バナーを作成する前に考えるべき点を解説します。


売りたい商品やサービスの特徴、競合の差別点はあるか


広告バナーを作る前に、売りたいと思っている商品やサービスの特徴について事前に考える必要があります。自社の商品やサービスの売り込み点を理解していなければ、広告のキャッチコピーや画像に反映することができないからです。


また、競合となる企業との差別点も考慮しましょう。他社のサービスや商品と比較して「買いたい」と思わせる利点を抽出することが大切です。


ターゲットを定める


自社の商品やサービスを買ってくれるターゲットを定めることで、バナーの訴求を高めることができます。


ターゲットを定めるためには、ターゲットを具体的に作る必要があります。例えば、乾燥肌向けの化粧水を広告バナーにしたいなら、大まかなターゲットは「女性」となります。


そこからさらに細分化して、「30〜40代」「肌の老化を気にし始めた女性」「成分(ヒアルロン酸)配合」「オールシーズン使える」「産後・キャリアウーマン」などの細かい要素を出していくのです。これを「ペルソナを設定する」と言います。


ペルソナは、できるだけ具体的に設定しましょう。あまりにターゲットが広すぎると、商品に興味を持ってくれる人が増えるため成果も高くなりそうに思えますが、逆に特徴が薄まってしまい、誰にも刺さらない広告になってしまう恐れがあります。


バナー作成のイメージ


ターゲットが定まったら、次にバナー作りのイメージをしましょう。キャッチコピーの構成や画像、カラーなどを選びます。最初から完成度の高いバナーを作ることは難しいため、まずはいろいろな広告バナーを見て、いいなと思ったバナーについては、「何がいいと思ったのか」を考え、優れたポイントを抽出していきましょう。


魅力的な広告バナーには、共通点があるものです。その共通点を見つけることができれば、これから作成するバナーに生かすことができます。


イメージが固まったら、競合のバナーを参考にして、画像やレイアウトのラフを作りましょう。どのようなキャッチコピーやデザインが適しているのか、市場の傾向も含めて考えます。


外注か内製かどちらか


広告バナーは内製することもできますが、外部に委託して作ることも可能です。外注するときには細かい指示が必要になり、コストもかかります。外注先には画像や動画の制作会社から、個人で受注しているフリーランスまでさまざまです。


一方、内製すれば外注コストはかかりませんが、「デザイナー」「広告運用担当」「校正」などの分担が必要です。必要に応じて担当部署の立ち上げや、人材の確保が発生するでしょう。


広告バナー作成の注意点


広告バナーを作成するにあたり、注意すべき点があります。広告バナーのデザインを作るときには、まず以下の2つを注意してください。


・どんな悩みをもつユーザーに見てもらいたいのか


・ターゲットは何をしたいユーザーなのか


上記の2つは、ターゲットを決めるときにとても重要な部分です。


ターゲットが決まると、作成するバナーでターゲットに向けてデザイン・キーワード・画像などを考えてデザインします。


ちなみに、広告バナーは実際に作成すると多くの手間がかかるので、運用する際は注意しましょう。あらかじめ余裕を持った工程を設定しておくことがポイントです。


ターゲットに広告バナーをクリックしてもらうためには、バナーのデザインを変えたり、テキストやレイアウトの変更を行うなど、完成するまでに数々の微調整が必要です。


まとめ


今回は、広告バナーの作り方や仕組み、注意点などをお伝えしました。


広告バナーはユーザーに視覚的にアプローチし、商品やサービスの潜在的なニーズをもつ人にも影響を与えます。パッと目を引くバナーを作ることができれば、広告効果をさらに高めることができます。


広告バナーは作って終わりではなく、運用しながら改善し続けることが大切です。また、料金体系にはさまざまな種類があるため、扱う商品やサービスによってどの料金体系が適切なのかを見極めることも大切です。


バナーは作成する手間などがかかりますが、ぜひトライしてみてください。