Webマーケティング2021.03.31
目次
Google Analyticsを眺めていると、(not provided)というワードをよく見かけます。
昔はWebサイトへ訪れた際の検索キーワードを見ることができていたのに、残念ながら今はそれができないのです。
しかも、上記の赤枠の中をご覧頂きたいのですが、セッションの約半数は検索ワードが取得できない状態です。
2012年、Google社はgoogle.com 上でログインした状態で検索された場合に、ユーザーの入力した検索ワードを暗号化していくことを発表しました。
その1年後にはログインしていないユーザーの検索でもキーワードを暗号化することが発表されました。
Webサイト来訪者の検索ワードはマーケティング担当者にとって「お宝」のような情報。お問い合わせに至る方々の検索ワードを分析し、そのキーワードで上位表示すれば、さらにお問い合わせ(コンバージョン)数の増加が期待できたのですから。<br>
しかし、今ではその情報はほとんどなく、Yahoo!!の検索エンジン経由のキーワードがかろうじて少しわかる程度(Yahoo!もキーワード情報を隠す方向性になっています)。ユーザーの立場になれば、自分のプライバシーが保護されているという安心感を持てますが、逆にその情報を活用していた方からすると、手放しには歓迎できないものでした。
では、ほとんどの流入キーワードのデータが取得できない今、私たちは諦めることしかできないのでしょうか。じつは検索キーワードを知る(予測する)方法があるのです。今回は(not provided)で隠されたデータを見る方法をご紹介します
※ここでご紹介するものは、従来のGoogle AnalyticsのOrganic Searchの中で見ていたものに近しい情報を引き出す代替手段であり、過去のレポートと同様のデータを見る方法ではありません。
1, Search Console(旧 Googleウェブマスターツール)から検索キーワードを可視化する
Google社が無料で提供するサービスで、検索キーワードが見える便利なツールがあります!見ることのできる場所は2箇所です。
■Google Analytics管理画面から
左のメニューバーから「Search Console」→「検索クエリ」と進みます。すると、上記のように、Webサイト全体にアクセスされた際の検索ワードが表示されます。もちろん、この画面で問い合わせ(コンバージョン)の数を指標として加えて分析することはできないため、コンバージョンに繋がるワードの分析は以前のように行うことはできません。しかし、どのようなキーワードで自社のWebサイトにたどり着かれているか、全体像をつかむためには十分なデータです
■Search Consoleの管理画面から
まずはアクセスします。
「検索トラフィック」→「検索アナリティクス」と進むと、先ほどのGoogle Analyticsと同様に検索ワードを確認することができます。なお、この管理画面では、他にも便利な情報が取得できます。
例えば、検索順位が上位になっているキーワードも確認することができます
「検索アナリティクス」画面で上記の赤枠内のように「掲載順位」にチェックを付ければ表示できます。
2, Google、Yahoo!以外の検索エンジンからの検索ワードを可視化する
Google、Yahoo!はユーザーが検索したキーワード情報の暗号化をすでに実施しています。Yahoo!はまだ一部の検索ワードを取得できますが、今後はより一層取得できなくなることが予測されます。
では、Google、Yahoo!以外の検索ボリュームが少ない検索エンジンを頼りにしてみましょう。得られる情報は僅かですが、BtoBのそもそもアクセス数が少ない状況を踏まえると、無いよりあったほうが良いでしょう。
作業はとっても簡単です。
3, Google AdWordsから検索されたキーワードを可視化する
もしリスティングを出稿している場合は、Google AdWordsにログインすることでキーワード情報を確認することができます。各キャンペーンや広告グループ上部に「検索語句」というものがありますので、そちらをクリックすると、下記のように「検索語句」のところにユーザーが検索した際のワードが表示されます。
まとめ
BtoBにおいてはそもそものアクセス数が少ないことが多いため、その中から多くのヒントを得てマーケティングに活用することが重要です。
Google Analyticsだけでなく、1,でご紹介した「Search Console」などのツールを活用することで、得られる情報も広がります。ぜひお試しください。