Webマーケティング2021.03.31
目次
日本においてインターネットは1994年頃から普及しはじめ、現在では日常生活においても仕事においてもインターネットは切り離せないものとなっています。
インターネットの普及に伴い、Webを利用したマーケティングは発展し、現在では多くのWebマーケティング手法が生まれています。
Webマーケティングの歴史について紹介します。
Web広告の歴史
バナー広告、アフィリエイト広告の登場
Webマーケティングの歴史を考える中で、Web広告の歴史はとても重要です。現在では、さまざまな広告がありますが Webに初めて登場した広告の形式は、 バナー広告です。バナー広告は多くの人がアクセスするサイトに対して広告バナーを掲載することで、サイトの認知や集客を行うものです。単純に掲載場所や期間に対して課金される広告として、1994年ごろに登場しました。
1999年ごろからアフィリエイト広告が登場しました。クリック課金型のアフィリエイト広告が最初に登場し、後に成果課金型のメニューも開発されました。
リスティング広告の登場
2002年に検索連動型広告であるリスティング広告が登場しました。バナー広告やアフィリエイト広告とは大きく異なるもので、大きな注目を浴び、現在でも多くのサイトが集客の手段として利用しています。
リスティング広告では、 検索エンジンでユーザーが検索したキーワードと紐づくことから、ユーザーのニーズに直結します。バナー広告では、単発で高額な予算が必要でしたが、リスティング広告はクリック課金により少額から利用可能であることから、予算が少ないサイトでも広告の出稿が可能となりました。
コンテンツマッチ、行動ターゲティング広告の登場
2003年ごろから、Googleの保有する 広告枠や、Google AdSenceが設置されているサイトの広告枠への広告配信が可能になりました。まずは、広告枠を持っているサイトの内容とマッチする内容の広告を配信するコンテンツマッチ広告が始まりました。
さらに2005年からユーザーの行動を分析して、対象ユーザーを選び配信する行動ターゲティング広告が登場しました。行動ターゲティングにより、サイトに訪問したユーザーに対して、他のサイトで広告を表示するリターゲティング広告が可能となりました。
アドテクノロジーの時代へ
第三者配信による アドネットワーク広告が始まりました。広告枠を持つWebサイトを集めて、アドネットワークを構築し、さまざまなWebサイトに対して同時に広告を配信する手法です。これ以降、さまざまなアドテクノロジーが開発されています。
アドネットワーク広告では、どこに広告を出すのかを最適化するために行動ターゲティングの技術が使われていましたが、いくらで広告を配信するのかという を解決するためにアドエクスチェンジという仕組みが生まれました。
さらに、 DSPやSSPといった広告 最適化の仕組みが登場したり、複数配信している広告のうち、どれが最も優れているのかを測定するための仕組みが登場しました。
その後も現在に至るまで 動画広告など、新しいWeb広告が次々と生まれています。
広告以外のWebマーケティングの歴史
日本では、Windows 95 の登場により家庭でのパソコンの利用 が進みましたが、90年代後半にインターネットの定額サービスが始まったことで、企業はもちろん、個人でもホームページを作成する ブームが発生しました。
ECサイトの発展、Webマーケティングの始まり
2000年ごろから、ECサイトが発展し、インターネット上のサイトでものを買うということが行われるようになりました。ECサイトはでは商品の購入が発生するため、ECサイトを運営する企業にとっては利益に直結します。売上を最大化するために、集客手段であるWeb広告を含め、検索エンジンでの露出を増やすSEO、さらにはサイト内を改善するためのアクセス解析などが発展していきました
インターネット利用者の増加と携帯電話の普及により、人が検索エンジンで知りたい情報を検索することが増えるようになりました。それに伴い、企業や店舗がホームページを持つことが必要になりました。当初の目的は 、企業や店舗の住所や連絡先を伝える目的が中心でしたが、問い合わせの獲得や採用など、徐々に多様化していきました 。
ソーシャルメディアの登場
2000年ごろにはブログが普及し、個人でも情報発信が可能となりましたが、2005年からソーシャルメディアの登場し、普及することで個人での情報発信が頻繁に行われるようになりました。
ユーザーがインターネット上で情報を得る方法が、特定のメディアや検索エンジンのみでなくなったというのは大きな変化です。初期のソーシャルメディアは 、ビジネスへの影響は小さかったものの、近年ではソーシャルメディアでの認知やブランディングは必要不可欠なものとなっています。
スマートフォンの登場とデジタルマーケティング
スマートフォンの登場により、インターネットを利用するユーザーの行動は大きく変化しました。いつでも、どこでもインターネットにアクセスできることのみでなく、PCやスマートフォン、タブレットといったさまざまなデバイスでWebサイトやアプリにアクセスするようになりました。
PC向けのWebサイトを中心として発展したWebマーケティングでしたが、ユーザーとの接点が多様化し、マルチデバイス対応が必要になっています。
さらには、解析・分析の技術が発展する中で、それぞれのユーザーに対して個別にアプローチするOne to One マーケティングの考え方が発展していきます。その中でWebサイト上のデータのみでなく、顧客データなどと連携したマーケティング手法が生まれ、今では従来のWebマーケティングよりも一歩進んだ、広い考え方であるデジタルマーケティングが主流になってきています。
まとめ
今回はWebマーケティングの歴史について紹介しました。現在ではさまざまなマーケティング手法がありますが、Webマーケティングの基本は変わっておらず、Webサイトを構築して集客、改善して効果を最大化するという流れです。
さらに、これからはWebマーケティングよりも、もっと幅広い視野で考えるデジタルマーケティングが、顧客とのより良い関係を築くために必要となります。
デジタルマーケティングのためのソリューションやツールは、日々新しいものが登場しています。現在のWebマーケティングの改善はもちろん、デジタルマーケティングに踏み出すためのツールについても活用を検討してみてはいかがでしょうか。